第3話
(デイル)「ようこそ,魔王城へ」
(リグル)「お邪魔します」
(デイル)「まぁそう畏まらないでくれ呼んだのは私の方なんだから」
(リグル)「いえ,でも僕魔王城に来るのは初めてですし」
(デイル)「まぁそうだろうね基本的には人をいれてはいけないからね」
(リグル)「じゃあ僕もダメなんじゃないですか?」
(デイル)「まぁここは私の城だからね」
(リグル)「私の城?」
(デイル)「そう言えば言ってなかったね。この世界には五つ城があってね」
(リグル)「五つですか?」
(デイル)「そうまず東西南北に一つずつと魔王様が住む所を入れて五つ」
(リグル)「へぇ〜」
(デイル)「魔王軍の事はいいだろうそろそろ君の国の事を教えてくれないかい?」
(リグル)「あ,そうでしたね」
(デイル)「それじゃあ私の部屋で聞かして貰えるかな?」
(リグル)「そうですね」
(デイル)「さぁここが私の部屋だ」
(リグル)「・・・・・・」
(デイル)「どうしたんだい」
(リグル)「いや魔王軍幹部って言うくらいだからカッコイイ部屋かなって思ってましたけど結構可愛い部屋なんですね」
(デイル)「・・・・・・そうかい?」
(リグル)「はいとっても」
(デイル)「……でもあんまりジロジロ見ないでくれ意外と人に部屋を見られるのは恥ずかしいんだから」
(リグル)ニコニコ「はい」
(デイル)コホン「そんなことよりはやく君の国の話を聞きたいのだけど?」
(リグル)「そうでしたね,それじゃあ色々と話しますけど気になる事があったら言ってくださいね」
(デイル)「あぁ,わかったよ」
(リグル)「まず飛行機について話しますね」
(デイル)「そのヒコウキ?と言うのはなんなんだい?」
(リグル)「えっと飛行機はプロペラやジェットエンジンを使って空を飛ぶ乗り物なんですけど」
(デイル)「質問をいいかな?」
(リグル)「はい」
(デイル)「それじゃあそのヒコウキ?は基本的に何でできているんだい?」
(デイル)「話を聞いていると余り聞き馴染みのない言葉ばかりでね」
(リグル)「えっと基本的には鉄で できています」
(デイル)「なるほど鉄で できているなんてやはり君たちの世界にも魔法があるのかい?」
(リグル)「いえ,僕達の国には魔法はありませんでした」
(デイル)「まさか,じゃあどうやって鉄で空を飛ぶんだい?」
(リグル)「そうですね基本的にはエンジンって奴で風を起こして宙にうかして飛ばすんですけど」
(デイル)「ほぅそれじゃあ君たちの世界では魔法に匹敵する物があるのか? 実に興味深い」
(リグル)(よかったなんだか楽しそうに聞いてくれてる)
(デイル)「他にも色々教えてくれないかい?」
(デイル)「そうだな〜例えば・・・・・・武器の話とか?」
(リグル)「ぶ,武器ですかえっと〜その〜」
(デイル)「フフフ・・・・・・冗談だよまぁでもその様子だと強力な物があるみたいだね」
(リグル)「……はい」
(デイル)「まぁ参考程度に聞いておくよどれほどの威力なんだい?」
(リグル)「えっと街一つが吹き飛ぶ程に……」
(デイル)「本当かいまぁ私たちではそこまでの武器を作れるはずもないだろうけどね」
(魔王軍兵士)「失礼します」
(デイル)「どうしたんだい?」
(魔王軍兵士)「そろそろ魔王様が来られる時間です」
(デイル)「……わかった、下がってくれ」
(リグル)「あのデイルさん?」
(デイル)「……あ〜忘れてた早く隠さないと」
(リグル)「えっとどうしたんですか? それに隠すって」
(デイル)「……魔王様が来る 早く君を隠さないと」
(リグル)「待って下さい僕を隠すって、魔王様ってそんなに恐ろしい人なんですか?」
(デイル)「魔王様は基本的には仲間思いでいい人なんだが……」
(リグル)「いい人なんだが?」
(デイル)「決まりを破るとものすごく怖いそれに大の男嫌いなんだ……」
(デイル)「もしも私が男の子である君をこの城に連れて来たとバレたら……」
(リグル)「ど、どうなるんですか?」
(デイル)「多分君も私もタダでは済まない」
(リグル)「それじゃあ僕達命危なくないですか!」
(デイル)「うん……結構危ない」
(リグル)「結構ってどうするんですか〜〜!!」
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