第2話
(母親)「待って下さい」
(リグル)「どうしたんですか?」
(母親)「いえ言い忘れてた事があって」
(リグル)「言い忘れたこと?」
(母親)「はい、最近近くに魔王軍の城が出来たらしくて襲われた人もいるらしいので気をつけてくださいね」
(リグル)「ありがとうございます気をつけますね」
――少し歩くと――
(リグル)「着いた〜ここがグリシュタインか」
(???)「おい」
(???)「なんだ?」
(???)「良いカモがいるぜ」
(???)「本当だちょっくらやってやるか」
(リグル)「えっと今街に入ったからここを真っ直ぐか」
バン
(豚の魔族)「うぉ〜痛って〜〜」
(狼の魔族)「おいおい嬢ちゃんぶつかっといて謝りも無しかよ」
(リグル)「あっえっとす、すいません」
(豚の魔族)「いって〜折れた腕折れたわ」
(狼の魔族)「おいおい折れたって言ってるぞ慰謝料払えや」
(リグル)「あのでも僕今お金持って無くて」
(狼の魔族)「金がねぇだとおいお前俺ら舐めてんのか」
(リグル)「いっ いえそんな」
(狼の魔族)「俺らはな何を隠そうあの魔王軍の仲間だぞ分かってんのか?」
(狼の魔族)「まぁ金がねぇんじゃ仕方ねぇな身体で払って貰おうか」
(リグル)「いややめてください」
(???)「ほ〜そうか魔王軍の仲間か」
(リグル)「えっ?」
(狼の魔族)「あぁんっなんだてめぇ何見てんだよ」
(???)「私は魔王軍幹部デイルだよ。」
(デイル)「だが私は部下に女の子をいじめる様には教えて無いんだけどな」
(狼の魔族)「はぁっ? ハハッ何言ってんだこいつ」
(豚の魔族)「おいやべぇよこいつ本物の魔王軍の幹部だぜ」
(デイル)「だから最初からそう言ってるじゃないかでも私の命令を破った奴には罰を与えないと魔王さまに示しがつかないしね」
(狼の魔族)「すいませんでした〜」
(デイル)「なんだ? あいつら走って逃げて行って」
(リグル)「あのありがとうございます」
(デイル)「いや困っている女の子がいたら助けるのが普通だろ?」
(リグル)「いえでも本当に助かりましたありがとうございます」
(リグル)「あの助けて貰ってなんですが」
(デイル)「ん?」
(リグル)「すいません僕は男なんです」
(リグル)(言っちゃったやっぱ魔王軍幹部だからこの場で死ぬんだろうか)
(デイル)「ハッハッハそれはすまなかったねぇ」
(リグル)「でも本当にありがとうございました」
(デイル)「いや私も魔王軍の名前を使って金を脅し取っている輩がいると聞いていてねぇ前々から許して置けないなと思ってたんだよ」
(リグル)「あのもし良かったらこれ」
リグルは鞄の中から烏龍茶を出し手渡した
(デイル)「ちょっとこっちに来た前」
(リグル)「えっあの」
(デイル)「一応魔王軍幹部だから威厳を見せとかないとね」
(リグル)「すいませんでも僕の気持ちなので受け取ってください」
(デイル)「そうかい? じゃあ一応貰っておくよ」
(デイル)「でもこれは一体何なんなんだい?」
(リグル)「あっこれは僕の世界の飲み物でえっと」
(デイル)「僕の世界と言うと君は異世界出身なのかい?」
(リグル)「はい最近異世界に来たらしく」
(デイル)「そうだったのかいそれじゃあ一口飲ませてもらおうかな」
グビグビ
(デイル)「…………」
(リグル)「どうしたんですか」
(リグル)「(口にあわなかったかな)」
(デイル)「何これうまひゅぎる」
(デイル)「なんだこの飲み物は独特の癖はあるが美味しいでは無いか」
(デイル)「君の住んでいた国ではどんなものがあるんだい?」
(リグル)「えっと空を飛ぶ乗り物だったり何十階もある建物とかですかね」
(デイル)「うんうん、実に興味深い話だこの後は暇かい?」
(リグル)「はいまぁ異世界のものをこれから質屋に売りに行こうかなと」
(デイル)「売るなんて勿体ないそれならうちが高値で買い取るよだからもっと君の世界の話をしてくれないかい?」
(リグル)「いや、でも」
(デイル)「頼むよほら私に助けて貰った恩返しだとおもってさ」
(リグル)「う〜んそういう事なら」
(デイル)「よし決まりだしかしここではな、かと言って近くの喫茶に入る訳にはいかないしね?」
(リグル)「そうですね」
(デイル)「よし決めた私の城においで」
(リグル)「私の城にって魔王城にですか!?」
(デイル)「あぁそうだ話をしてくれるんじゃないのかい?」
(リグル)「・・・・・・分かりました」
(デイル)「よし決まりだ」
(リグル)(なんか違う方向に行ってる様なきが
まぁいっか)
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