第9話

それからというもの、俺の身にはモブらしからぬ出来事が次々に起こっている。


まず1つ目。モテまくった。


「ねえねえ肇センパイ!私のこと好きになってくださいよ!!」


「は…はははは」

この女の子は学校のカワイイ系の後輩

水瀬みなせこころ』だ。

どこで噂を嗅ぎつけてきたか知らないが

俺が国木田さんと仲良くなり始めたぐらいに近付いてきた。


「ちょっと聞いてるんですか!?

肇センパイ、まだ晴子センパイと友達のままなんでしょ?だったら私がカノジョになっても構わないですよね!!」


俺からしたらこいつの方が好感がある。

なぜなら部活が同じだからだ。

まあでもあいつは主役クラスだし

俺は裏方だしそんな関係になるとは思ってなかったのに


ん?視線を感じる…

!!

国木田さんが本読んでる振りしてこっちをめっちゃ見てる。なんか言い返さなくては!


「いやいや、水瀬は部活仲間だろ?そんな風に見れないって言うか…俺より良い奴なんていっぱい居るし、お前なら選び放題じゃん?」


うわぁ言い過ぎたかな…


「そう…ですか。」

やっぱりしょんぼりしてるぅ


「なら、センパイに私だって女だって認めてもらうために、これから頑張りますね!!」


うぅん、ポジティブ!!

でも困ったなぁ…

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