第8話

「そんな…ストーカーだなんて…」


言い過ぎたか?

「ごめ、ごめん、ごめんって泣かないで…」

素直に言葉が出すぎたな…

なんか女神震えてるし…


「そんな…私はただ肇くんのことが好きすぎて調べただけですよ。」


前言撤回。女神照れてるわ。

ストーカーって褒め言葉だったっけ?

それともMなの?


「だって、好きな人のことを色々知りたいと思うのは当然でしょう?」


違った。

ちょっと

というか

かなりズレてるんだ。


「あぁぁ!そういう事ね!何だ吃驚したぁ」

「そうだよね、晴子がストーカーな訳ないよね」


普通好きな人のことは徐々に知っていくんじゃないのか?

あれ?もしかして俺がおかしい?

違うよな?!相手が女神だからって普通な行為だって思ってんの?


ん?

「あれ?いつから俺のこと下の名前呼びしてるの?」

「さっきからですよ?私たちもうお友達ですもの。お友達どうしは下の名前呼びするものでしょう?肇くんも私のこと晴子って呼んでましたし…」

「そっかぁ そうだよねーははは

というか敬語じゃなくてもいいよ?」

「いいえ、こちらの方が落ち着くのです。」


いまいち納得がいかないけど…場がまとまったしこれでいいか。


「よし!解散!田中も拘束して申し訳なかったな。」

なんか知らないけど高崎も納得してるし。


はあ、疲れた。

縛られてたから若干 腕痺れてるわ〜


「まあ、お前が国木田さんに手ぇ出したら容赦しねぇけどな。どんな手使ってでも引き離すから。」


ヒェッこいつまじで不良なんじゃ…?!

痛い痛い!めっちゃ肩掴むじゃん!!

そんな俺のこと嫌ってんの?!?!



かくして、俺と国木田さんは付き合う?ことになったのだが…


「肇くん!本日は部活動無いのですよね?寄り道しながら帰りましょう?あなたの好きなアイス食べたり、いつも居る歩道橋から夕陽を眺めたり!」


女神は俺の日常を知りすぎてる。

やっぱりストーカーなのでは?!?!??!

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