第7話
考えろ…考えろ俺!
「まだかよ!」「ねえ早く答えなさいよ!」
うぅぅ急かすな 急かすな!
あ、そうか、これか?
「あ、あのぅ…晴子さん? ま、まずはお友達…?から始めませんか?」
流石に下の名前呼びはマズかったか?
しーーん
静寂はやめてくれ…また泣きそうだ。
「あぁん?」
あ、これ正解じゃないやつだ。
「ちょっ待って!今の嘘!今の嘘だって!」
どうしたらいいんだ。
今日こんなんばっかだぞ?
「はい。いいですよ。お友達からですね?これからお互いのことを知って行けばいいんですものね?」
「ほへ?」
しまった。
意外な回答すぎて あほ面してしまった。
ほら見ろ、周りの皆も鯉みたいに口パクパクさせてんじゃん。
「今、なんとおっしゃいました?」
「ですから、お友達からゆっくり始めましょう?」
まじか。女神がこんなにもあっさりクリアできるとは…。あとは高崎だな。
「私も、田中くんのことは外見と下の名前と好きな食べ物と嫌いな食べ物と女性の好みとお家の住所と家族構成ぐらいしか知りませんから。」
「…そんなに田中くんのことが好きだったの?」
「国木田…さん?」
ほら皆驚愕してんじゃん。無理もないよな。
モブ相手にストーカー紛いの情報量だし。
高崎も引き下がらざるを得ないんじゃないか?
「…え?晴子さん俺のストーカーだったの?」
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