第6話

「わ、私は…田中くんのね…」


え?なんでそんな頬赤らめてんの?

なんでめっちゃ見つめてくんの?

恋愛 奥手?いや俺もそうだけど。


「田中くんの…平凡な所が好きなの」


平凡ってそれ…


「あと、純粋そうな所とか、格好良すぎない所とか、たまに運動音痴なところとか…普段はとっても静かなところとか」


褒めてないよね…それ……

格好良すぎない所って…

運動音痴って…

静かって…

全部モブの特技というかデフォルトじゃん?

あれ?なんか涙出てきた…。


「好きな所を上げるとキリがないのだけど…て、あれ?田中くん?どうして泣いてるの?」

「どうした田中嬉しいのか?」


んな訳ねぇだろ!!

散々短所上げられてよォ!

いじめか?!新手のいじめなのか?!


ガタガタガタガタ!

「離せ!もういいだろ!」


「まだだ!お前は国木田さんに返事してないだろ!」

「そうだそうだ!」「晴子に返事しなさいよ!」


そうだった…考えろ!考えろ!

高崎も満足して、女神を悲しませないような

ハッピーエンドな答えを!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る