第5話

「えー、鈴木先生は授業に来られないということで、今日は自習です。高校生だから自分達で何をすべきか分かると思います。

僕は職員室に帰りますので、えー何かありましたら来てください。」


マジで?いや、助けてって言ったけどそれは望んでなかった。

あーこれは裁判始まるヤツ。


「田中!」

やっぱりな

「ここ座れよ」


おいおい教壇に椅子置くなって!

そこ教師が座るとこ!!

仕方ないから座るけど

殴られそうで怖いから座るけど!


「よし、逃げないように縛れ」

「いや逃げないから!!縛らなくてもいいから」

「じゃあ、尋問を始めるか。まずは田中

お前、国木田さんに何か好かれることしたのか?」


人の話し聞けよこいつらよぉ!

「なんもしてない。むしろ近付けないだろ。」


「そうだよな」「うんうん」「田中には無理だよな」

いやなんで納得してんだよ。変に反応されてもちょっとアレだけど。


「次、国木田さん。あなたは何故、田中のことが好きなのですか?」


1番聞くべきなのそっち!俺より女神だって!

てか女神、真面目だな!こんな状況でも教科書読んでんのかよ!

高崎もだよ!なんで女神に敬語なんだよ!


もうツッコミが追いつかねぇ!!

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