第2話 

私は螺旋階段を手を広げてくるくる回って降りていく。見て。この手で空だって飛べるの!いい子だからつまずいたら大変だからやめなさいね。こーちゃんは螺旋階段の下で手を広げる私を身体で受け止める。



私のお気に入りの絵本はどこに行ったんだろう。私は白い部屋にいる。こーちゃんの前に行く前のお部屋だ。お菓子を食べないかい、可愛いね。いやなおばさんが私を見てる。私は3歳くらいで、幼稚園で聖書の文字を読めるから、このおばさんは私のことを持って帰る気なんだ。やがて、お母さんはお父さんに私をこの嫌なおばさん渡すように言われる。私は可愛い、可愛いと呼ばれて、そのおばさんの汚いお家に着く。気に入ってるぬいぐるみも、絵本も捨てられた。おばさんは、私にいじわるをするのが好きなんだ。


私が眠りから目が覚めると、こーちゃんの家にいた。どうかしたのかい?怖い夢でも見たの?君は子供のように可愛いからなあ。頭が良くていじめられたのだろう?捨てないで、こーちゃん。あんなお家に帰るのは嫌なの!

大丈夫だよ。僕はずっと君と一緒にいるから。

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