第2話
私は螺旋階段を手を広げてくるくる回って降りていく。見て。この手で空だって飛べるの!いい子だからつまずいたら大変だからやめなさいね。こーちゃんは螺旋階段の下で手を広げる私を身体で受け止める。
私のお気に入りの絵本はどこに行ったんだろう。私は白い部屋にいる。こーちゃんの前に行く前のお部屋だ。お菓子を食べないかい、可愛いね。いやなおばさんが私を見てる。私は3歳くらいで、幼稚園で聖書の文字を読めるから、このおばさんは私のことを持って帰る気なんだ。やがて、お母さんはお父さんに私をこの嫌なおばさん渡すように言われる。私は可愛い、可愛いと呼ばれて、そのおばさんの汚いお家に着く。気に入ってるぬいぐるみも、絵本も捨てられた。おばさんは、私にいじわるをするのが好きなんだ。
私が眠りから目が覚めると、こーちゃんの家にいた。どうかしたのかい?怖い夢でも見たの?君は子供のように可愛いからなあ。頭が良くていじめられたのだろう?捨てないで、こーちゃん。あんなお家に帰るのは嫌なの!
大丈夫だよ。僕はずっと君と一緒にいるから。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます