「者」
地味に読みにくいやつ。
日本の古文書では「は」になるんですよね。私者→わたくしは、と。
日本人が漢文で書いた漢方薬の本を訓読する、というバイトをしていたときに悩まされたのが「者」の扱いでした。
「肺虚者」みたいに「症状+者」の場合、「その症状の病人」を主語にすべきか「その症状は」と解釈すべきか。
「処」さん、「観」さん
人名なんですね……。
「、」と「,」
現代中国語ベースの句読点が打ってある場合、ここ注意ですよね。
見落とすと、訓読が何かアクロバティックなことになったりします。
作者からの返信
こんばんは。
> 地味に読みにくいやつ。
これ、ほんと扱いに困る場合がありますが、
「もの」「は」「とは」「ば」あたりの
どれがかだ、という先入観で訳しています。
だいたいは主題の強調か、仮定ですよね。
そしてイタイ目を見る。。。
> 日本の古文書では「は」になるんですよね。
古文では、今者(いまは)、昔者(むかしは)の
エクストリームな用例にビックリしました。
>日本人が漢文で書いた漢方薬の本を訓読する
あー、これはキツイ。
引用文もあるでしょうから、漢文と古文の用例が
錯綜しそうですね。発狂しちゃう。。。
>「肺虚者」
確かに!
人なのか、主題なのか。
この一語の解釈で後文とつながらなくなりますね。
「放置して後から考えよう(そして訳し忘れる)」
パターンですねー。
何かがフラッシュバックしそう。
>「処」さん、「観」さん
周處は暴れ者の小僧から改心して『風土記』のような
博物誌に類する著作を物するまでになった頑張り屋、
孟観は優秀ですが趙王倫に与して刑戮されてしまい、
こういう人材の浪費も八王の乱の弊害でありました。
>「、」と「,」
これ、「、」が併記で「,」が読点ですよね。
間違えて「ん?ん?」となる場合があります。
個人的には併記には「・」を使いたいので、
けっこう違和感ありますー。あと、よく間違えます。
ホント微細なんだけどなー、キッチリ影響します。
あー。
歴史を研究するってのは、資料をしっかりと読み込まないといけないのは重々。僕なんかは日本史(の中の津軽)なんでもちろん日本語だし、古語的な物があっても一応は読みやすい物がそろっている。
ただ河東竹緒様の場合、それが中国となるとなおさら大変……慣れてしまえば違う世界が見えているんでしょうが、苦労が果てしなく思われます。僕なんか漢文の所を飛ばし気味で読んでしまいました(汗)すいません。
そんな中でつじつま合わせもしなければいけないし、頭よくなきゃできませんね(笑)
こちら時間の余裕ができてきたので、続三国志演義の方も読みに伺います。よろしくお願いします。
作者からの返信
かんからさま
こんばんは。
ご無沙汰しております!
『津軽藩起始 浪岡編』もスクスク育っておりますね。そろそろ頂いてしまおうかな(笑
〉もちろん日本語だし、古語的な物があっても一応は読みやすい物がそろっている。
古文も漢文も訓練が必要ですから、結局はあまり差がないかも知れません。物量的には日本史のが圧倒的に多いですから、むしろ大変だと思います。
漢文を好むという嗜好がすでに少数派ですから、こんなのを書いてもだいたいの方は目をパチクリさせるだけなんですけどね。
まあ、こんなコトをしているヤツもいるよ、奇特だね、というくらいの感じで。
辻褄は、そもそもあってなかったりする場合もありますから、仕方ないですね(笑
〉続三国志演義
エラく長いモノになってしまいました。
おヒマな折にさらっとご笑覧頂ければ幸いです。