第32話 北上航路.2
夜中に貨物室が息苦しく感じて目を覚ます
風魔法の風流操作で換気をする、スッキリ清涼感である
さっきまで寝苦しそうだったミリアちゃんとモニカちゃんの寝顔も安らぐ
アリサさんも起きたようである
アイリちゃんも目を覚ましたようでクンクンとペロペロしだす
船が止まっていることに気が付いた
「あれ?昨日も止まってた?」
アイリちゃんに聞いてみる
「止まってました」
船員の騒ぐ声が聞こえる
「昨日の夜も騒いでた?」
「昨日は静かでした」
「そっか見てくるかな」
外の風にも当たりたいし
アイリちゃんとアリサさんも行くというので3人で静かに甲板に出るとする
ミリアちゃんとモニカちゃんを起さないように、そーっとである
甲板の上で右往左往する船員たちの向こうに朽ち果てた大きな船が見える
船員達は幽霊船だと騒いでいる
船長とカール王子が何やら話している傍らにマイケルも居た
どうやらアン王女は部屋でお休みのようである
他の2隻の船を見てみるが不思議と静かなままである
幽霊船に気が付いていないようである
「幽霊船ですか?」
2人に声を掛ける
「難破船か幽霊船か行ってみればわかる」
「行くか?」
船長が嬉しそうに幽霊船を指さす
「行ってみるしかないですよね?」
カール王子が乗っかる
「おーし、突入メンバー編成するぞ!」
嬉しそうに船長が叫ぶ
オォーっと船員が叫ぶ
その声に反応したかのように幽霊船から声が聞こえる
「オォォォォォォォォォォォン」
俺の後ろでドサッっとアリサさんが倒れる音がする
ファンタジーで幽霊船を見て気絶するのはどうかと思う
アリサさんを貨物室に運んで布団に静かに寝かす
ミリアちゃんとモニカちゃんも寝息をたてる、起こさないように甲板に戻る
甲板に戻ると突入メンバーの編成は完了したようである
「マーフィーとドッジとグリーアとフェリマンにサントス、付いてこい」
太鼓腹を叩きながら嬉しそうに指示する船長である
幽霊船は全長60メートルほどで4本マストのキャラック船である
帆は畳まれ船体は朽ちて所々穴が開いている、生存者がいるとは思えない
白い霧を纏ってたたずむ巨大な船体は不気味である
魔法の世界で幽霊ってモンスターなのかなと考える
銀の武器とか、聖なる魔法とか必要なのかなとも考える
フックを付けたロープを幽霊船に掛けて船体を固定する
ロープ一本で器用に幽霊船に乗り込むマーフィーとドッジ
幽霊船の甲板から梯子を下ろす
モーガン船長が梯子をエッチラオッチラのぼる、樽が梯子をのぼっているようである
船長はこちらに向けて笑顔でガッツポーズを取るが、手が滑ったのか梯子から落下
海に落ちる
船員の何人かが慌てて海に飛び込み救出に向かう
ロープを投げて船長を引き上げる、幽霊船はそっちのけで船長救出作戦である
ずぶ濡れの船長は服を脱いでパンイチで体を拭いている
「いやいや、おれも年を取ったもんだ」
「わはっはっはっはっ」
愉快なおっさんである
「マンダー俺の代わりに上がれ」
「あいよ、親父行ってくるぜ」
梯子に手を掛けるとスルスルと梯子を上って行く
最初の6人が甲板から手を振る
「ガブリエルにバーンにロンにエルダートにイザイアとデズモンド、続いてあがれ」
合図を見て船長が指示する
マイケルがイザイアの頭を越えて幽霊船に乗り込んでいった
楽しそうに「ウホッホッホ」とか言ってやがる
「マイケルが行っちゃったです」
アイリちゃんが呟く
「マサト君、頼んだよ」
カール王子が俺の肩を叩く
「マイケルも気が済んだら帰ってきますよ」
「僕も行きたいんだよ」
笑顔のイケメンである
いつの間にか甲板に出ていた護衛魔術師4人組を見る
あくびをしながらこちらを見て手を横に振っている
「なにかあったら援護してやるよ」
やる気が無さそうに言いやがりる
アイリちゃんを見ると上目遣いにこちらを見ている
「行く?」
「いきます」
「怖くないの?」
「マサト様を守ります」
ギュッってアイリちゃんを抱きしめる、んー可愛い
エッチラオッチラ梯子をのぼるとする
甲板は所々穴だらけで壊れた荷物が散乱している
中央のマストにも亀裂が入っており、自力航行は無理そうだ
潮に流される幽霊船である
しばらく甲板を見てまわる
甲板は広い、前部と後部の甲板にあがる階段も所々朽ちている
何もない、船室に向かうとする
船室への入り口に手にを掛けた時に悲鳴が聞こえる
女性の綺麗な歌声が船体に流れ始める
クンクンするアイリちゃん
船室の通路を指さして「女の子」と呟く
俺には見えない
アイリちゃんが俺の手を引いて通路を進む
そこらかしこから悲鳴が聞こえてくる
カール王子も俺の後ろを付いてくる
アイリちゃんが船室の扉の前に立つと扉が自然に開く
ベットには小さな女の子の朽ちた体が横たわっていた
アイリちゃんがベットの下に落ちていた家族の肖像画を拾う
綺麗に拭いて少女の傍らに置く
両親と3人の男の子とこの少女が書かれている、身分の高そうな服装の家族である
肖像画には金のプレートに”It's a Wonderful Life”と書かれていた
「ジェームズ・ベイリー・ステュアート子爵」
「なるほどこの船はローレライ号か」
カール王子が納得したかのように呟く
有名な物語であると話してくれる
そしてローレライ号は悪魔に魅入られた船であると
その物語はジェームズ・ベイリー・ステュアート子爵が領地を追われる話である
子爵の4男が生まれてから子爵領で怪異が次々と発生していった
いつしか4男は悪魔の子と噂が流れ信仰と夫人の貞操をも疑う噂が流れる
数か月後に聖都から派遣されたと名乗る女司祭を連れた子爵の弟が領内にやってくる
弟は領内に子爵を陥れるべく隣の領主から送られた悪魔崇拝者が入り込んでいると告げる
それから異端審問が領地内の至る場所で行われる
子爵は弟の助言を聞き聖都に逆らうことも出来ずに見て見ぬふりをする
次々と異端審問によって殺される領民
しかし弟と女司祭こそが悪魔崇拝者であり領民は悪魔への生贄とされたのである
領主は過ちに気づき騎士団を動かし私財を売り払い冒険者を雇い弟と女司祭を討伐する
教会に立てこもり抵抗する弟と女司祭、次々と現れる悪魔の使い達
しかし冒険者達や領主の騎士団は弟と女司祭を討ち取ることに成功する
しかし多くの血が流されすぎた、国王より爵位と領地を没収されてしまう
子爵は家族を連れて新大陸に希望を持ちローレライ号に乗り込む
しかし生き延びた女司祭が子爵に恨みを晴らすべくローレライ号に追ってきた
嵐に翻弄されるローレライ号で惨劇が起る
毒の入った料理を食べて死んだ人々
悪魔の使いが召喚され甲板が赤く染まるほどの殺戮劇
赤いドレスを着た悪魔崇拝の女司祭による悪魔の召喚
赤いドレスの女も悪魔に心臓を捧げたと言う
女司祭の亡霊と悪魔を乗せたローレライ号は今も海をさまよっていると
悪魔に捕らわれた魂たちがローレライ号を動かしているのだとか
一度船に乗ったものは悪魔に魅入られ二度と下りることが出来ないと話してくれた
船内は未だに悲鳴が続いている
女の歌声も聞こえてくる
「マイケルが呼んでます」
アイリちゃんが通路の奥を指さす
新たな能力が覚醒かと思ったが指さす方向を見るとマイケルが手招きしていた
マイケルについていくと船底に大穴が開いており海水がなだれ込んでいるのが見える
「ウキキウッキ」
お手上げのポーズを取る
急いで甲板に戻る途中で助けてくれと声が聞こえる
そちらに向かう
「助けてくれっ」
「どうした?ケガは?動かせるか?」
カール王子が聞く
「いや、金塊を見つけたんだ」
「重くて運べない、手伝ってくれ」
フェリマンとサントスと呼ばれていた男が木箱の前でへたり込んでる
「この船は沈むよ、そんなもの置いて行きなさい」
カール王子がたしなめています
金塊なのに、そんなもの扱いですよ
「くっそー大金持ちになれるのに」
「もったいねえ、もったいねえ」
王族の言葉は絶対である、2人は王子に促されて甲板にあがる
俺は収納袋に入れようかと袋の口を開けるとマイケルに手を叩かれる
「ウキキ」
止めろと言ってるのかもしれない
しかし畜生の意見なぞスルーするとアイりちゃんが腕にしがみつく
「持って行かない方がいい?」
アイリちゃんに聞く
「これは駄目な物です」
耳を伏せて尻尾を巻いている
「わかった、行こう」
アイリちゃんと甲板に向かう
マイケルが俺に中指を向けてやがる
甲板は混乱していた
カール王子を守る様に戦う船員達、船長も上がってきている
盾を構え剣を持つミリアちゃんの姿も見える
上空には飛びまわる護衛の魔術師達
ミリアちゃんが俺達に気が付いたようである
カール王子に何かを告げて俺達の所に駆け付けてきます
空間をつないだ拡張バックは既にミリアちゃんに渡してある
しかし急いでいたのか寝巻に剣と盾である、俺達を守る様に前に出る
後ろから腰を触りたくなるが自重する事にする
「ミリアちゃん起きたの?」
「はい、アリサさんに起こしてもらいました」
「こんな場所に来るなら起こしてください」
「何か有ってからでは遅いんですよ」
「守れないじゃないですか」
ミリアちゃんがプンプン起こりながらの嬉しいお説教です
「いや、起こすのが悪くて」
「アイリちゃんがいたしね」
「あと、最初は静かな船だったんだよ」
「ほんと」
「アイリちゃんも危険な所に行くときは起こしてね」
「アイリちゃんの事も心配なんですからね」
ミリアちゃんの嬉しいお説教が続きます
「はい、ごめんなさい」
「ありがとうです」
嬉しそうに答えるアイリちゃんです
甲板の中央に君臨する赤いドレスの女の姿、フワフワと浮いている
赤いドレスの女の足元の魔法陣からスケルトンがわらわらと沸いてくる
カール王子を守り船長と船員がスケルトンを蹴散らしている
上空からは護衛の魔術師がスケルトンを魔法で破壊している
こちらに気が付かないのか襲ってこない
ミリアちゃんからポーチを受け取りアイリちゃんが槍を取り出す
カール王子に合流しようと走り出す
スケルトンがこちらに向かって襲ってくる
ミリアちゃんが攻撃を受け、アイリちゃんが打ち壊す
「カール王子様、早くおりて」
カール王子に叫ぶ
「おりれない、おりれないんだ」
カール王子が叫んで答える
カール王子の傍に行き梯子に手を掛けるが、壁が有るかのようにおりれない
「赤いドレスの女をやらないとダメでしょうね」
「船も沈んでます、急がないと」
「わかってる、回り込めるかい?」
「行ってみましょう」
ミリアちゃんとアイリちゃんと船室の入り口に戻る
スケルトンは襲ってこない、逃げる者だけを追うのかと考える
カール王子は防御魔法を使い、船員を守る
船長を筆頭にスケルトンに躍りかかる船員達
逃げるのではなく正面からのスケルトンを迎え撃つ
スケルトンの体を打撃でボコボコ殴りベキベキ折っていく
動けなくなったスケルトンはその場に消える
しかし魔石は見当たらない
奴らは何なんだ?
(シス、あのスケルトンは何故に魔石を残さないの?)
(はい、魔法陣によって形成された骨素材のゴーレムだからです)
(あーなるほど、アルゴの竜牙兵ね)
カール王子に指示された護衛の魔術師は赤いドレスの女に攻撃魔法を発動する
赤いドレスの女を中心に竜巻が起る、そこに炎が加わり炎の竜巻に変わる
更には赤いドレスの女の足元から土の槍が伸びる、赤いドレスの女を刺し貫く
そして赤いドレスの女の背後から水柱が上がり大量の海水が船体に襲い掛かる
やりすぎである
大量の質量を持った海水は赤いドレスの女ごと船体を引き裂く
ごっそり甲板が削られている
魔法陣は消失しスケルトンも塵に変わる
大きく揺れる船体
海水に流されまいと船体に捕まる船長と船員、俺達も扉や手すりにつかまる
フライで浮上したカール王子、流されていないが海水をもろにかぶっている
上空からカール王子に両手を合わせて謝罪する魔術師の姿が見える
赤いドレスの女の口元に笑みが生まれる
「これほど魔力を持ったものが沢山来てくださった」
「今日は何と良き日でしょうか」
「あの御方もお喜びになりましょう」
「贄よ贄よ贄よ贄よ贄よ贄よ贄よ贄よ贄よ贄よ贄よ贄よ贄よ贄よ贄よ贄よ贄よ…」
恍惚の表情を浮かべながら闇を吐き、呪詞を唱える
”暗き暗き闇の深き深き淵より現れし、顕現される御身の姿を漆黒の闇が包み纏う”
”血の如き深紅に輝く双眸を打ち開き、数多の魂の灯を呑込む万物の王たるその姿”
周囲に禍々しい闇が生まれる、闇が質量を持ち何かを形作る
俺の前で盾を構えるミリアちゃんが一瞬ビクっとなる
アイリちゃんは俺を守りながらも震えている
これはヤバいヤツである
近づけないし、近づきたくない
「前に出ないでね」
ミリアちゃんとアイリちゃんに言い聞かせる
「はい」
「はい」
2人が素直に聞いてくれる
「ところでアレは何?悪魔っているの?」
「あれが何かは分からないですが、上位の魔族の召喚だと思います」
「魔族の召喚は聞いたことがあります、悪魔と呼ぶ人も居るかもしれないです」
ミリアちゃんが答えてくれる
詠唱を止めるべく赤いドレスの女の下に走る船長と船員、しかし武器が届かない
上空から攻撃魔法を叩き付ける魔術師達
カール王子も大技を詠唱中である
カール王子魔法に合わせて俺も撃ちこもうと考える
悪魔だの魔族だのにぶちかますなら光だよな
強烈なる光、光の粒子が圧縮されて透明に輝く結晶となるイメージ
内側に光が爆発、輝きの爆発が連鎖する全てを白く塗りつぶし透明になる
”Fiat lux!”
呪文浮かんだが、今までと言葉が違うし短くないか?
「船長、下がれ」
カール王子叫ぶ
カール王子が叫ぶと船長と船員がクモの子を散らすように逃げだす
赤いドレスの女を足元から光の槍が貫く、十字に輝く墓標に見える
しかし、赤いドレスの女の呪詞は止まらない両腕を広げると胸の傷が開く
心臓が有るべき場所が空洞となっている
”森羅万象の終焉、生命有る者は喜びの声を挙げよ”
”天地万物の流転、魂を持つものは歓喜の歌を捧げよ”
禍々しい闇は2本の大きな角を持つ筋骨隆々の体を持つ何かに変わろうとしている
赤く瞳が輝き、その手が闇を払うかのように動く
(”Fiat lux!”)
カール王子に遅れたが、禍々しい闇に俺もぶちかます
光の点が闇の中に現れる
その時、赤いドレスの女とローレライ号の船体が割れる
海水の刃がマストの先端にまで達している、全長60メートルの船体が真っ二つである
幽霊船は海水に飲まれ沈む様に消えた
おれはミリアちゃんとアイリちゃんを両脇に抱え空に浮かぶ
カール王子もフライで浮遊しているがまたもや頭から海水をかぶっている
船長と船員は海面に浮かんでいる
全員ポカーンな感じである
ミリアちゃんとアイリちゃんを抱えてニーニャ号の甲板に降りる
甲板には杖を掲げて仁王立ち、ドヤ顔の青い髪の女の姿がある
傍らにはいつの間にかマイケルが居た
「うふふ、見てくれたかしら?」
「凄いでしょ?わ・た・し」
「水魔法なら他に引けを取ることはないわよ」
「惚れ直してくれたかしら?」
「ご褒美が有っても良いと思わない?」
「うふふ」
「うふふ」
俺に抱き着き人差し指をクリクリしてくる
アリサさんは古い、何かにつけても古い
何処で覚えてくるんだかである
船員達が救助活動中である
護衛の魔術師達も海に飲まれた船員を引き上げている
カール王子も甲板に降り立ち状況を確認している
船長は点呼を取らせ行方不明者が居ないか確認している
みな、ずぶ濡れである
死者行方不明者もなくニーニャ号も無事であった
霧も晴れ空には満天の星が広がる
何かあっけなさ過ぎて夢でも見ていたような感じである
傍らでご褒美ご褒美アリサさんがうるさい
おれは3人を連れて貨物室にもどってアリサさんにご褒美をあげることにする
これでもかとこれでもかと3人でご褒美をあげまくる
恍惚の表情を浮かべてろれつも回らず体もグッタリ
しかし、まだまだこれからとご褒美の次は教育を始める
あられもない姿で痙攣しながら粗相をする
三人で体を綺麗に拭いて、さらにさらにお世話をしてあげる
アリサさんは最後には溶けてスライムのようになっていた
朝はアイリちゃんに起こされる
いつもの左手のモニュポヨン、モニュポヨン掛布団どかして甲板に出る
甲板ではマイケルがマストに登りアン王女が追いかける、傍らにうり坊を抱いた執事
甲板の縁ではフェイさんが横たわる
護衛の魔術師は各々が好きなことをしている
カール王子はというとミリアちゃんとお話しをしているようである
風に吹かれて景色を眺めると遠くに小さな漁村が見える
舟を漕ぎだし網をうち、釣りをしている人の姿も見える
のどかである
アリサさんも起きたようで甲板に姿を現す
あがってきた所をカール王子に呼ばれて話をしている
ミリアちゃんがこちらに来る
「おはよう」
「おはようございます」
笑顔のミリアちゃんである
「昨日の話?」
「そうです、一人一人に聞いているようです」
「わたしの前はアイリちゃんと話していました」
「そっか」
ミリアちゃんが俺の傍らに座る
朝の陽ざしが眩しい
さらに3日ほど自堕落に過ごして
デサジューノにメリエンダ・メディア・マニァーナにコミーダにメリエンダでセナである
4日目の朝のモニュポヨンののち、ガエルの港町に入港する
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