第25話 薔薇都市のダンジョン.3


部屋を出てダンジョンに戻る


ダンジョンに戻った時に違和感を感じる



「マサト様、ニオイの混ざりが無くなりました」


アイリちゃんがクンクンしている



出てきた壁を触ると、ただの壁になっていった


お約束だよね



「パインさんです、こちらに来ます」


アイリちゃんがクンクンして確認する



通路から人影がこちらに歩いてくる


ミリアちゃんは盾を構えて俺の前に出る



「あんた達も”部屋”の探索かい?」


短剣を2つ装備したレンジャー風の男が話しかけてくる


パインではない…が、雰囲気は似てると言われれば似てるかも?



「あれ?あれ?パインさんのニオイが消えました?」


「あれ?さっきまで、今こっちに」


アイリちゃんは混乱している



「いや、俺達は金策と教授のダンジョン調査の同行です」


チラリとアリサさんを見る



「そうかい、もしよければ調査が終わるまでパーティ組まないかい?」


「こっちは俺ともう1人で2人だ」


背後の戦士風の男を親指で指さす



「いや、すいませんが」



「そうかい、邪魔したな」


彼らは来た道を戻っていく



「あれ?あの?確かに、パインさんのニオイだったんです」


自信を無くしてしょぼーんとしている



「うん、アイリを信じているよ」


「”あの部屋”の事もあるしね、ココには何か有るのは確かだよ」


アイリちゃんを抱きしめてナデナデする




それから4日ほど中層を探索してダンジョンを出ることにする


帰りも4日掛かる行程である



帰る頃にはサーチャーパーティは6人に増えていた


レンジャー風の男がスカウトしたのであろう


レンジャー風の男に戦士風の男が3人に魔術師風が2人


アレクサンドル達を思い出す


あれほどの難関、命を懸けるほどの思いと願い


彼らは何を願いたかったのであろうと考える



などとエピローグ風の感傷に浸っていたら



「マサト君、おいて行くわよ」


などと、次回につながるエピローグに発展する



「お先に、出ます」


サーチャーの人達に挨拶をして3人のもとに向かう


さて、ダンジョンを出るとしましょう


しかし、外に出るまでがダンジョンです、気を抜かずに行こう




ダンジョンを出たのは夕方頃であった


そのまま武器屋と防具屋に行き装備の修理とメンテをお願いする


武器屋のドワーフを信じで魔法の武器も任せることにした



「剣も槍も別段大したことはねーな」


「魔法の武器ってだけだ」


「任せとけ、ちゃんと調整まで面倒見てやる」


どやっどやっと力瘤を見せつけながら依頼を受けてくれる



防具屋のボンバーヘッドのにいちゃんも快く引き受けてくれた


なんでもドレスアーマーの空前絶後の大ブームが来ていると言っていた


言われてみれば女性前衛の殆どがドレスアーマーである


後衛も可愛いフリフリの防具を身に着けている


その代わりにパーティの男の前衛と後衛の装備が随分とボロボロのように見える


きっと安くは無いのであろう




宿屋「木工職人の魂亭」



「2人部屋お願いします」


食堂で料理を運んでいる白兎人族のカルネちゃんに声を掛ける



「いらっしゃいませ」


「お久しぶりです、前の部屋が空いています」


「そちらでよろしいですか?」


淡々と静かに話す



「はい3日ほどお願いします」


「あと夕食を4人で食堂で取ります」



「かしこまりました、準備しておきます」


お辞儀をしてからカウンターの内側に回り棚から出した備品を渡される


アイリちゃんに水桶を渡しミリアちゃんに毛布を渡す



3階の一番奥の部屋に入り、荷物を置いて窓を開ける




食堂におりて夕食の席で雑談である


カルネちゃんに不在だった間の話を聞いたりもした


ミリアちゃんのファンはミリアちゃんがダンジョンに潜ってから来なくなったと


ミリアちゃんとアイリちゃんの防具が空前絶後の大ブームになっていると


領主の3男の結婚の話はその後の話は聞かないと


カプレーティ商会の娘さんの葬儀は内々に執り行われたと


カプレーティ商会とモンテッキ商会の争いは領主の仲介で鎮静化したようだと


冒険者ギルド長と揉めたキャラバンが町を追い出されたと



部屋に戻り荷物の整理と針仕事の続きなど3人で雑談しながらする



「あの、アリサさんは帰らないんですか?」


敷布団を作りながら楽しそうに雑談しているアリサさんに問いかける


早く帰れと



「あら?いいじゃない仲間なんだし」


椅子に腰かけて足を組み俺の魔導コンロで沸かしたお茶を飲む



「ええ、仲間ですから構わないですが」


「そろそろ寝ようかと思うんですよ」


鞄から寝藁を出して敷布団に詰め込む



敷布団に寝藁を風魔法のカッターを使って刻みながら詰め込む


麻の布を封筒状にして縫い合わせて敷布団の原型とする


さらに封筒状にした毛布の中に麻布の敷布団を入れる


さらにそこに木綿の布をシーツとしてかぶせる、


ちゃんとした布団を買うまでの簡易用である、キングベットサイズである



「あら、そうなの?」


「私に気にしないで寝ていいわよ?」


「私はほら、仲間だから気にしないで」


にっこり微笑む



「もしかして帰る所がないとか?」


「ルイーズさん家に泊めてもらえばいいでしょ?」


敷布団をセットして寝心地を確かめる



「いいじゃない、仲間なんだからここに居ても」


「仲間外れにしないでよ」


プイっと横を向く



「いいですけど」


「じゃあ、仲間だから気にしないようにします」


明かりを消してミリアちゃんを抱き寄せる



アイリちゃんと2人でミリアちゃんの体の隅々までペロペロする


掌で体中をやさしく撫で上げる、キスをして、唇を舐め吸い舌を絡める


とてもとても大きなおっぱいをゆっくりと揉んで舐って吸って舐めて口に含む


時間を掛けてアイリちゃんとミリアちゃんをほぐす


潤んだ瞳に甘い息を吐くミリアちゃん、漏れる声をかみ殺す


キスをしながらミリアちゃんを深く抱きしめる、ゆっくり息を吐くミリアちゃん


短く甘えるような声を漏らしながら俺に手と足でしがみ付く



アイリちゃんにキスをする、唇をぺろりと舐めてから舌を絡める


唇を吸い舌を吸う、首筋を舐める形の良いツンと上向きの先端に唇を這わせる


まだ弾力のある硬めのおっぱいを丁寧にほぐすように揉み摘まみ潰し舐り触る


先端を舐めて吸って転がして頬ずりする


そのままヘソに向かい更に下に進む、指と下で優しく時間を掛けてほぐす


アイリちゃんは口を開き喉の奥から声を漏らし、ビクンと身体を振るわせる


うつ伏せに体を寝かすアイリちゃんを後ろから体重を乗せて抱きしめる


甘い声を喉の奥から絞り出し、切ない顔をしながらアイリちゃんが喘ぐ



さて、見せつけてやりましたのでアリサさんも帰ったでしょうと考える


しかし、アリサさんはというと帰ってはいなかった椅子に座っていた


自分の指を舐めながらもう一方の手はローブの中を蠢いていた


伏し目がちに自分の体をモゾモゾと弄っている、眉をひそめて舌を出している



アリサさんにキスをして舌を絡める、ビクンと身体が跳ねて目が見開かれる


身体を固くして拒絶するように体の間に腕を入れる


そのまま抱きしめて立ち上がらせて2人のいる敷布団に連れて行く


キスをしたまま服を脱がして布団に寝かす


強引に唇を吸い舌を絡める、柔らかく熟し始めているおっぱいを掌でこねる揉む舐る


さらに下に手を這わす



「あれ?」


声にでた



涙目で髪も振り乱したアリサさんの顔を見る



「な、なによ?」


「いけないの?経験が無いといけないの?」


「年増で経験が無いのはそんなにいけないの?」


「そうよ、経験が無いのよ」


「いままで誰とも付き合ったことがないんですもの」


「仕方ないじゃ無いの」、


両腕で顔を隠してワンワン泣いている


ミリアちゃんとアイリちゃんも体を起こして慰めている



腕をどけさせて流れる涙を指で拭き取る


抱き寄せて優しくキスをする、舐めて吸って舌を絡めて指で髪を整える


おっぱいを下から揉んでこねて舐る、指で先端を優しく触り摘まみこねる


背中を腰のラインを撫で上げて、先端を舌を這わせ舐め吸い含み


両わきを掌で撫でながら、そのまま下に舌を這わせる


息を切らして甘い声を出すアリサさんの身体が強張る


舌を這わし指で舐り優しく時間を掛けてほぐす


瞳を潤ませて眉をひそめてイヤイヤと首を振る


ミリアちゃんはアリサさんの髪をとかして涙を拭いている


アイリちゃんは顔や耳や首筋をペロペロしている


アリサさんの口をキスでふさぐ、唇を強く吸う


強く吸いながら体を下ろし体重を掛ける、アリサさんの両足を腰に回す


ゆっくりと深く息を吐き、目を閉じて俺の体を抱きしめるアリサさん


ゆっくりと息を吸い、ゆっくりと息を吐く


甘い吐息が漏れ体がうねる、ゆっくりとゆっくりと切なそうな吐息を漏らす



溜まりに溜まった弾薬を使い果たして眠りにつく…クタクタである




朝はアイリちゃんに起こしてもらう


左手はお約束のポヨーンと柔らかい感覚なのでモニュモニュポヨンポヨンする


次にアイリちゃんに呼ばれるまでモニュモニュポヨンポヨンを堪能する


しかしアリサさんの寝相の悪さは最悪である、俺の掛布団になっている始末である


何でこれで起きないのかとモニュモニュポヨンポヨンする


モニュモニュポヨンポヨンしていると目が覚めたようで、こちらを見る…目が合う


恥ずかしそうに前髪で顔を隠しながらコソコソと支度をする



「おはよう」



「お、おはよう」


前髪の隙間から朱く染まる頬が見える、可愛いじゃないですか


いそいそと部屋を出て行く




朝食を4人で取る、アリサさんが顔を赤らめてモソモソ食べてる


俺のお茶が無くなったとアリサさんがお茶を取りに行く…なんかウザい


防具が直ったら町を出る話をする


今日は買い物に行こうと話す



公衆浴場に行く男湯1人に女湯に3人である


公衆浴場に行く途中にアリサさんが俺の荷物を持とうとする…なんかウザい


湯船を満喫してフルーツ果汁入りミルクを正しい作法で一気に飲む


朝の風に吹かれて体の火照りを冷ます


女湯から出てきた3人もフルーツ果汁入りミルクを正しい作法で一気に飲む


アリサさんもミリアちゃんの指導に従っている


なんだかミリアちゃんがお姉さんに見えてきた




みんなで並んで洗濯である


各自の洗濯物を洗濯して敷布団のシーツをみんなで洗濯する


アリサさんが俺の衣類を洗濯しようとする…なんかウザい


自分の衣類もまともに洗濯できていない、結局ミリアちゃんに手伝って貰ってる




次は4人で教会に向かう


教会の長椅子に4人で並んで座る


アリサさんがしきりに俺の隣に座ろうとする…なんかウザい


祭壇にはロレンス司祭が信者と話をしているのが見える


ロレンス司祭はこちらに気が付いたようで親指を立てた拳をこちらに向けていた


司祭がサムズアップかよと


勘違いした信者が真似してるぞと



次は朝市で食料の補給である


果物に野菜に肉と魚とパンを目に付いた分を買いまくる


ミルクにお茶の葉っぱに香辛料に調味料、アリサさんが紅茶も買っていた


お菓子も購入する、アイリちゃんが蜂蜜をいたく気に入ったようなので購入する


お金は全部アリサさんが出してくれた…このオンナ


アリサさんが米は南下すれば買えると言っていた、王都に売っていると


しかし味噌と醤油は知らないと言われた、でも似た物は見かけたと言っていた


次は王都に向かおうと思う




冒険者ギルドに向かい魔石の換金とする、全部は交換しないで魔石貯金もしておく


ルイーズさんに出て行く話をしようと奥の扉をノックする



「どうぞ」


ノックすると扉の奥から声がする



「失礼します」



「あら、どうしたのかしら?」




「キャラバンを追い出したと聞きまして」


「あと、町を出る予定ですので鞄の回収です」



「キャラバンは自業自得よ、私から鞄を奪おうとしたんだから」


「私が守ったのよ、ちょーだい」


ルイーズさんが可愛くねだる



「いや、師匠のですから」


「師匠に会ってから、あげても良いと言ったら持ってきますよ」



「えーそれならソノ師匠に先に聞いてきてよ、お願い~」


甘えた声でおねだりである



「ちょっと姉さん、マサト君に甘えた声を出さないで」


後ろから付いてきたアリサさんが前に出る



「あらアリサ居たの?大事な話をしているから外に居なさい」


アリサさんを軽くあしらう



「何よねえさんその態度は、そもそも姉さんは…」



こそっと外に出て扉を閉める




依頼掲示板を見ているミリアちゃんとアイリちゃんの所に行く


アイリちゃんを後ろから抱きながら掲示板を眺める


南に向かう護衛依頼は無いようである



討伐依頼はオオカミの討伐だったり熊の討伐だったりである駆除目的である


鹿やイノシシも農作被害の影響で依頼も出ているが肉の買取も有ると書いてる


下水道のネズミや害虫駆除の依頼もある


珍しいものは魔物の森の木材の依頼とかもあった


治療院の手伝い募集や商会の求人募集まで幅広く募集している



気が付くとミリアちゃんは委員長パーティに囲まれていた


アイリちゃんも混ざりたそうだったので開放する


嬉しそうに会話に参加する



掲示物の方に目をやりダンジョン情報を見る


攻略は変わらすに進んでいない、入る前と変わらない


死んだ人間の情報なんて表示されない、そもそも死んだのかすら誰もわからない


サーチャーの人達の事を思い出す




バタンと大きく扉の締まる音


室内の全員が振り向く、奥の扉を蹴飛ばすアリサさんの姿が見える


黄色い飾り紐のポーチを掲げて得意げにこちらに歩いてくる



「はい、お待たせ」


出来る女のドヤ顔を作り鼻高々である



「偽物ですね」


ポーチの中を見るとただの袋である、似た物を用意しただけかと



「あんのババア」


ポーチを掴んでカウンター奥の扉に向かう…第2ラウンド開始の鐘がなる




バタンと扉が開く大きな音がする、室内の全員が振り向く


扉の奥から黄色い飾り紐のポーチを持った勝ち誇った顔のアリサさんが出てくる


その後ろを逃げた男を追うようにルイーズさんが手を伸ばしている、捨てないでと


確認すると今度は本物であった、ルイーズさんは悔しそうに扉の奥に消えて行く


アリサさんはポーチの腰紐を自分の腰に嬉しそうに結んでいる



「いやいや、返してください」


腰紐を外そうとする



「嫌よ嫌よ、これは私があの性悪ババアから勝ち取ったのよ」


「私が持つ権利が有ると思うの」


「おねがい、お願いします」


「持ちたいの、持ちたいの」


涙目で幼児退行しながら駄々をこねる



姉妹そろってどんな育て方されたのかと、まったく似た者姉妹だなと






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