第14話 大麦畑のダンジョン.5


北門の外にある広場



ブレオテの町の北門の外には空き地になっている


騎士団が駐屯したりキャラバンなどが店を開いたり


町の中に入れない規模の集団用の広場である


この外側が一般の農地でその外側が納税用の大麦畑である


その大麦畑のなかにダンジョンがある



アーティーさんに対して盾を構えて剣を抜くミリアちゃん


アーティさんも盾を構えて剣を抜いている


双方とも剣は訓練用の刃をつぶしてある剣を使っている


アーティさんは盾の構え方から、盾を使った防御と攻撃を指導する


さらには盾を使った戦闘での有効的な剣の使い方も指導する


そして剣の戦技と盾の戦技までと丁寧に解説を付けて一連の流れを見せる


最初はゆっくりと、そしてだんだん速度を上げて撃ち合う


そしてまた盾の指導と剣の指導、戦技と繰り返し指導している


途中、防具での受け方なる事も言っていた



アイリちゃんはニックさんから槍の指導を受けている


槍の間合い、剣の間合い、格闘の間合いと間合いを把握しろと言われていた


槍での突き方、切り方、打ち方の型を繰り返し指導されている


持ち手の位置を変えろとか、遠心力を使えとかテコを使えとかも言われている


槍だけではなく拳や足も使えなど複合の攻撃を考えるように言われている


防御では間合いごとの防御を考えろと言われている


弾く、巻き込む、受ける、受け流し、回避など状況に応じて使い分けろと言われている


防具も使えと言われている、防具で受け流せと


刃をつぶした訓練用の槍とはいえ打たれたら痛い、アイリちゃんはボコボコにされている


それでも負けじとニックさんに食らいつく、頑張っているのである



どうやらアーティさんは理論派でニックさんは感覚派のようである


ミリアちゃんにもアイリちゃんにも、ちょうどいい師匠達なのではと思う



途中に何度か休憩しながら座学のような反省会をする


理論派のアーティ先生の説明の後に感覚派のニック先生が実際の経験を例に説明する


その後にまた実地で訓練を行う



休憩の際にアイリちゃんに治療魔法を使おうとしたが止められてしまった


魔法で治すと体が痛みを忘れてしまうと、身につかなくなると


代わりにオリーブオイルの軟膏をくれたのでアイリちゃんに塗ってあげる


雑貨屋に売っていると言っていたので買っておこうと思う



一度宿に戻り汗を拭って着替える




食堂「ねこ×3のにくきゅう亭」



食堂は混んでおりエルネちゃんは大忙しであった


エルネちゃんに声を掛けてお茶の入ったマグカップを持って裏庭に出る


ミリアちゃんとアイリちゃんは傷を見せあいながら訓練の話をしている



「おまたせにゃ、日に日に忙しくなって大変にゃ」


エルネちゃんがオススメをもってやってくる


本日のオススメはサバの塩焼きとライ麦パンである


これは米が欲しくなってしまった、後…味噌汁



「ミリアにゃんとアイリにゃんがボコボコにゃ」


「マサトにゃんは何やってるにゃ」


「女の子をちゃんと守るにゃ」


後衛の俺をエルネちゃんが責める



「違いのよエルネ、これは訓練してもらったの」


慌ててフォローしてくれるミリアちゃんです



「そうです、訓練してもらって強くなるんです」


アイリちゃんはずっとやる気モードです



「なるほどにゃ、疑って悪かったのにゃ」


エルネちゃんぺこりと頭を下げる



「いえいえ…しかし、訓練は凄かったですよ2人とも頑張ってました」


感心したようにエルネちゃんに話す



「それは良い事にゃ」


「ミリアにゃんは1人でずっと頑張ってきたにゃ」


「いまは協力してくれる人がいるにゃ」


「いいことにゃ」


腕を組んでウンウンとうなずく



「今までもいろんな人に助けてもらっていたけどね」


頬をポリポリかいている、エルネちゃんがいるとまたキャラが変わる



「ミリアにゃんにもパーティが出来て」


「ダンジョン目当ての冒険者も増えてきてるにゃ」


「このビックウェーブに乗ればダンジョン討伐も出来るかもしれないのにゃ」


「マサトにゃんも頑張るにゃ」


エルネちゃんが俺に振ってくる



「頑張ります」


ミリアちゃんの真似をして頬をポリポリする



確かに冒険者が増えたおかげで中層まではノンストップで行けるだろう


このまま増えれば上層まで行けるかもしれない


しかし…最終ボスはネイサンさん達もやりたくないと言わせる相手である


上層ボスまで行けても勝算は薄いと思われる


何かひと押し欲しいものである



午後からはダンジョンに潜るが、いつもより長めに潜ることにする




1週間ほど訓練とダンジョンの日々が続いたある日の朝


訓練の為に北門の空き地に行くと騎士団が駐屯していた



北門の外にある広場



北門の自警団の歩哨のジェイクさんに聞いてみる


ジェイクさんは60を超えた爺さんである


冒険者を引退後に先代の名主に雇われたベテランの歩哨である



「おう、おまえさんか」


「昨日の遅くにな、やってきたらいいぞ…夜勤のリオネルが言っておった」


「領主が討伐に騎士団を使うのは3年ぶりだ、今度は勝てるといいがのう」


「3年前は惨かった、騎士団の中から12人も死者を出したからのう」


当時の話を懐かしそうに、寂しそうに語ってくれた



騎士団をよそにミリアちゃんとアイリちゃんは訓練である


しかし騎士団の連中はミリアちゃんを見ては手を振り声援を送る…不快である


さらに休憩の度に騎士団の誰かが来てはミリアちゃんに声を掛ける…不満である


人のいいアーティさんは騎士団の連中も迎え入れる


空気のわかる男のニックさんが辛辣な言葉で奴らを追い返す…ざまあ見ろである




訓練も終わりの頃に騎士団の男とアーティさんが話をしている


チャラ騎士どもと違ってがっしりとした体格の首の太い男である



しばらく話した後にアーティさんがこちらにきてミリアちゃんに話しかける


「ミリアちゃん、騎士長さんから訓練に参加しないかと誘いがあったよ」


「俺としては行ってきた方が経験になると思うけど」


「どうする?」



ミリアちゃんは俺とアイリちゃんを見ながら悩んでいるようだ



「行ってきなよ、騎士の戦い方を学ぶチャンスだよ」


「もしかして討伐の編成に入れるかもしれないし」


「エルネちゃんもビックウェーブに乗れって言ってたしね」


提案を受けるように言う


ミリアちゃんと組めないのは寂しいけど討伐に参加できるチャンスです



「でも、私は一緒に」


ミリアちゃんは下を向いてゴニョゴニョ言っていて聞き取れない



「俺たちは心は一つで気持ちは一緒だから大丈夫だよ」



何を言っていいかわからないので気の利いた言葉を探してみた…が


よくわからない事を言ってる、何を言ってるか自分でもよくわからない



「そこまで言うなら」


「アーティーさん、その話受けようと思います」


ゴニョゴニョの後に、ミリアちゃんはキリリと答える



「わかった、では付いてきて」


アーティさんとミリアちゃんは行ってしまった



「いっちゃいました」


アイリちゃんは寂しそうである



「アイリも負けないように訓練しないとな」


アイリちゃんの頭をナデナデしながらミリアちゃんを見送る




それから4日ほどはアイリの訓練とダンジョンの日々であった


ミリアちゃんに会えないのは寂しいがアイリちゃんがいるので耐えられる



アイリちゃんも着々と腕を上げている


ヤリで突き、切りつけ打つ敵との間合いも考えて位置取りも考えるようになった


状況によって拳や蹴りも使う、動き方を知ればそれなりにスムースに動けるようになった


防御も弾き、かわし受け流しなどから、カウンターまで狙うようになる


魔石Fレベルの相手であるが十分な進歩である



ニックさんが言うには獣人族は身体能力が高いが不器用だと言っていた


槍が体に馴染むまで手放すなとアイリちゃんに話していた



「もしかしてアイリは格闘とかがいいのですか?」


話を聞いてニックさんに質問してみる



「殆どの獣人族は格闘を主体にした近接戦闘が得意だが全てがそうであるわけではない」


「種族によって得意なものが違う」


「しかし、人に比べて不器用なのは共通している」


「アイリの場合は体重も軽いし戦闘のセンスが無い」


「前には出せないし、大ダメージ技も期待できないから槍が確実だろう」


「全体の把握と前衛と後衛への気遣いなど戦闘時のフォロー」


「敵が嫌がり仲間が喜ぶ動きを心がければ十分活躍も出来る」


「それがアイリの戦闘スタイルに出来ればいいと考えている」


今日のニックさんは饒舌である



「ニックさんの言う通りがんばります」


アイリちゃんも頑張るようである



午前の訓練を終えて、昼のダンジョンで更に腕を磨くのである


俺も精神魔法に強化魔法に弱体魔法など色々試すのである




食堂「ねこ×3のにくきゅう亭」


エルネちゃんがオススメと一緒にビラを持ってくる



”大麦畑のダンジョン討伐参加者募集”



ついさっき配られたばかりであるそうな



「領主様が来るにゃ、討伐への参加者募集にゃ」


「3年前の雪辱戦にゃ、領主様もやる気にゃ」


「参加登録は冒険者ギルドでできるにゃ、参加するにゃ」


「ビックウェーブがきたのにゃ」


エルネちゃんは鼻息荒く興奮である



「たしかにビックウェーブですね、きてますね」


「もちろん参加しますよ」


「もちろんです」


アイリちゃんの方を見るとアイリちゃんもやる気十分である



ビラには領主が来るのが5日後でその翌日に突入と書いてある


突入の日までブレオテの町は沸きに沸いた、お祭り騒ぎである


冒険者が溢れ商人が溢れ一大お祭り状態になった


領主の到着した5日目などは祭りも最高潮になり


領主が馬車で到着しただけなのにパレードみたいになっていた


聞かされていなかった領主はさぞや驚いたことであろう




大麦畑のダンジョン



討伐の日の朝、騎士団が隊列を組み大麦畑のダンジョンの前に並ぶ


隊列の最後尾にミリアちゃんが見える


こっちに気が付いたようで胸のあたりで手を振ってくれる


勘違いした周りの冒険者が手を振り返して少し怒られる



騎士団の周りは冒険者が取り囲んでいる


大勢いた町の冒険者すべてが集まったように見える


ネイサンさん達はもちろんの事、リヨンさん達ジュルク村の面々も居た


タニアさんとサーニャさんもドレスアーマーを着て参加している


ひときわ背の高いプレートアーマーの熊が目に付いた


もしやと思い周りを見る


冒険者の外を取り囲む町の人の中に宿のおかみさんがいた


「あんたーがんばりなー」と叫ぶ声に、腕をひと際高く上げて答えていた


結構な日数を宿で過ごしたのだが熊街道の熊を始めて見た気がする



「アブランシュ=マテゥー=フレデリクデアル伯爵様のお言葉である」


名主の代理という男が声を張り上げる



「えーおほん、私がアブランシュ=マテゥー=フレデリクデアルである」


「前回の討伐者の無念を晴らし、ブレオテの町の人々の安らぎの為」


「今回の討伐をもって大麦畑のダンジョンを消滅させるつもりである」


黒髪のぺったりとしたオールバック、顎のしゃくれたちょび髭である


オォーっと歓声があがる



「先鋒は騎士団、その後に魔術師達!」


「さらには冒険者は続け!」


「騎士団は司祭殿から加護を受けよ!」


司祭がダンジョンの入り口に現れて騎士団に神の加護を授けている



「騎士団が先頭だからと言って冒険者は気落ちするな!」


「戦いは上層からである!」


「武功を挙げるチャンスを待て!」


「そして真の敵は上層のボスである!」


「上層ボスを討ち取ったものには恩賞がある!」


「各々発奮せよ!」


騎士団に続き魔術師達、そして次々と冒険者がダンジョンに入る


名主の代理の人がヒートアップしている


ゼーゼー言いながらうなだれる、領主に背中を叩いてもらっている



俺とアイリちゃんは一番最後に入る


俺の前は領主一行である


領主と名主代理を守る形で3人の上級な騎士がいる


何が上級かというと武器と防具が上級であった


正面は白に金の縁のフルプレートメイル


剣と盾にも金の縁が付いている


右側は白に緋の縁取り、穂先も緋色の短槍使いである


アイリちゃんがずっと睨んでいる


短槍使いという事で思うことがあるのだろう


左側は白地に銀の縁取りで、柄頭が銀のメイス持ちである


その後ろには弓を持った冒険者ギルド支部長のカミーユさんがいる


ストライプのスーツに凝った装飾のロングボウを持っていた、防具は?




ダンジョンの中は震えていた


カミーユさんが教えてくれた、大討伐の時はダンジョンは震えると


ポップが早まり、徘徊モンスターも集まってくると


ダンジョンも遣られまいと必死になると



とはいえ、100人近い人数である上層までは最後尾は戦闘は無い


名主の代理が言ったように戦いは上層からである



上層の敵は厚い装甲のムカデにサソリに素早い蜂と、更には毒まである


中層でも装甲と毒はあったが上層は熟練クラス、格が違う


敵も種族固有の技を使い、上層からは死傷者が出始める



死傷者を聖水の結界内に入れて保護しながらボス扉前に拠点を構築する


司祭や魔術師達が治療をする


交代で再ポップの敵を討伐し体制を整える


扉を覗いた斥候の報告では敵は3体であると


ボスは全長4メートルのキラーマンティス


護衛は全長3メートルのジャイアントスコーピオンが2体と


前回の討伐と同じ構成のフルメンバーである、運が悪い


もしくは、敵は前回のままなのかもしれない



作戦は前回と同様にキラーマンティスは騎士団が正面からあたる


左右のジャイアントスコーピオンを冒険者が叩く


冒険者が如何素早くサソリを倒すかが勝利のカギとなる


前回は右のサソリを倒しきれずにカマキリに削られたと話している



作戦会議も終わり領主が先陣を切り室内に入りカマキリの正面に陣取る


領主の盾となり騎士団がカマキリに正面に布陣する



土地の冒険者は左のサソリを、後続の冒険者は右のサソリにあたる



「散っていった者たちの魂に救済を」


「今日とは違う明日の為に勝利せよ!」


領主が戦いの宣言をする



金の縁の鎧の男が叫ぶ


「冒険者はサソリを迅速に滅ぼせ!」


「魔術師団は、騎士団の援護をせよ!」


「騎士団、伯爵様の盾となる名誉を得よ!!」


オォーと騎士が、冒険者が前に出る



さあ、戦闘の開始である



左のサソリへの一番槍はルーアンさんである


俺の体重ほどもある両手斧を振り上げサソリの真正面から頭めがけて振り下ろす


その衝撃でサソリも1メートルほど弾き飛ばされる


サソリは直ぐに体制を整えるルーアンさんに目掛けて飛び掛かる


その口にジョンさんとディノさんの矢が突き刺さる


ディノさんもジョンさんに劣らぬ速度で矢を射かける


口に入る矢に気をかけずルーアンさんに飛び掛かるサソリ、右のハサミを突き立てる


そこへリヨンさんの盾が横からそのハサミを弾き飛ばす


弾き飛ばされ伸び切った腕をフルスイングで両手剣を振るうニックさんが断ち切る


サソリは右手を切られた衝撃を利用して回転し尻尾を振り回す


ルーアンさんとニックさんとリヨンさんが巻き込まれ弾き飛ばされる


すかさずエマさんとマリアンさんが治療魔法を飛ばす


サソリの回転が止まったところで旦那の敵とばかりにルーアンさんの奥さんが飛び込む


流石は夫婦である、武器も攻撃の仕方もまったく一緒で豪快な一撃である


両手斧を振り上げサソリの真正面から飛び込み頭めがけて振り下ろす


サソリが1メートル近く吹き飛ぶ


体制を立て直したサソリは今度は飛び込まずに尻尾を立てて威嚇しながらゆっくり近づく


尻尾の針をアーティさんが盾で弾き、左手のハサミはネイサンさんが盾で弾く


誰かがサソリの陰にいつの間にか回り込んでいたのか、チラッと青い影が見える


青いワンピースアーマーのサーニャさんであった、両手に短刀を持ち宙に浮く


尻尾の節に刃を潜り込ませて中の肉を切り裂いている


尻尾を振りサーニャさんの刃から逃れようとするサソリに赤い影が動く


衝撃とともにサソリが地面から突如浮き上がり垂直の姿勢になりこちらに腹を見せる


赤いワンピースアーマーを着たタニアさんが拳を天空に掲げそこに立っていた


その横を黒い巨体が正拳突きの構えで滑るようにサソリに接近する


構えられていた右手がサソリの腹に吸い寄せられるように動く


熊街道の旦那さんの右の拳がサソリの腹を貫く


崩れ落ちるサソリの頭をマリーさんが上段から両手剣で立ち割る



服の隙間からこぼれるほど大きな胸を守るビキニアーマーがチラッと見える



地面に戻ることなくジャイアントスコーピオンは魔石に変わる


アイリちゃんが前に行かないように抱きしめながら思う


何とも…おおき…いや、恐ろしい人たちである



カマキリはと見ると司祭の加護を受けた騎士団が防御に徹して踏ん張っている


魔術師達が1人1人順番に、重ならないように絶えず呪文を詠唱している


先頭に立つの騎士長とは3メートルほど離れているカマキリ、首を傾げながら立っている


ただ立っているのかと思ったが戦士長の頬面の隙間からは脂汗が滴り落ちている


盾を見ると衝撃に押され削れている、キンッキンッと小さい金属音も聞こえる…が


カマキリの攻撃が見えないのである…勝てるのか?



カマキリの向こう側ではいまだサソリと冒険者が死闘を演じている


打撃武器で叩き節に剣や槍をねじ込み、尻尾やハサミを抑え込む


魔術師達が呪文を唱えサソリを焼き、切り裂く



金の縁の鎧の男が叫ぶ


「左翼はマンティスの左から牽制せよ!」


「しかし、奴の鎌は侮るな!」


「右翼はそのままサソリを倒せ!」


「格上には魔法は効かぬ、魔術師は防御の魔法と治療の魔法に集中せよ!」


「騎士団、押すぞ!!」


後ろで領主が頷いている



その声に押されて騎士団が前に出る






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