無視

無視

｢ねぇ、一緒にご飯食べない？｣

ｽﾀｽﾀｽﾀｽﾀ

まただ、前までは普通に話してくれたのに

何故か最近無視されている

私がなにかしたのかな？

｢はぁぁぁ｣

大きいため息をついても誰も反応しない

きっと嫌われてしまったのだろう

ニュースでよくやっているいじめの問題

それが、私のところにまでくるだなんて

考えたこともなかった

高校に入って普通に友達ができて

楽しい生活を送れると思ってたのに

元いたグループの人達に、

無視されるようになってから

それを見ている人たちも

何も言わず止めようともしてくれない

もういいや

｢先生。今日は具合が悪いので早退します。｣

担任｢………………………………………｣

こいつが無視するのは職業としてどうなんだよ

はぁ、でももうどうでもいいや

考えるのさえ疲れちゃった

そうしてその日私は家に帰ってからというもの

引きこもりがちになった

それからずっと考えていた

どうすれば無視されないのか

どうすれば嫌われているのを解消できるか

しかし、何日考えても出てこなかった

ある日、とあるニュースを見ていた

それで思いついた

これで私も無視されなくなる

無視されない方法がある

ついに見つけた

担任｢はーい。じゃあホームルームを始めます｣

生徒A｢起立気をつけ礼 お願いしまーす｣

担任｢それでは、出席をとります。

1番青柳 ｣

青柳｢はーい。｣

担任｢2番今村｣

今村｢はーい。｣

担任｢3番上田は、今日も不登校か。

って来てたのか。

影が薄すぎて気づかなかったぞ｣

上田(私)｢…………………｣

担任｢おい上田！ 何立ちあがってる！ 座れ！｣

みんなが私を見てる 無視されてない！

担任｢おまえ、窓なんか開けてどうした？

暑いのか？ ｣

あぁ、無視されてないって最高！

担任｢おい、やめろ！

何する気だ！ 窓から身を乗り出すな！｣

ｷｬｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ ォィあいつヤバいって

なにしようとしてんだよ ヤバいヤバい

はやくだれかとめろよ ｷｬｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ

ｷｬｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｷｬｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰうるせえぞ女子！

いいからとめろってはやく！

うるせえ！ それならおまえがとめろよ！

何してんだよ！ あいつ！

お前らが無視してたからじゃねえの？

は？ あたし達の責任にすんなよ！

今は喧嘩すんな！ いいから止めろだれか！

ヤバい！ 俺らはなんもしてねえからな！

今はんなこたどうでもいいんだよ！

やめさせろはやく！

クラスのみんなが騒ぎ出す

あぁ、みんな私に注目してる！

嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい

嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい

この注目を浴びたまま私はいけるんだね

担任｢上田！ 考え直せ！

悪いことばっかじゃないこの世は！｣

上田｢うるせえ！ こうなったのはお前も含めた

みんなのせいだ！ 無視はしてないけどた

だ見てただけの奴らもだぞ！

あんたらが無視するからこうなるんだ！ ｣

あぁ、反応されるのがこんなに嬉しいなんて思ってもなかった

この注目を浴びたまま…………幸せ

最後に

お父さんお母さん産んでくれてありがとう

ﾄﾞﾝ!

叫び声が遠のいた

この事は、ニュースでも大きく取り上げられ、

話題になった

私は、自殺の理由として、みんなに無視されていたこと、自殺すれば注目を浴びながら死んでいけると思ったことを遺した

その結果無視していた奴らは、全員処罰を受け、担任も次学期から来なくなった

でも私、死んじゃったからこれから永遠に

無視されるの

私がいるのを知ってるのはあなたたち読者だけ

無視はやめてね？