第一章⑥:京海降輪(きょうかいこうりん)

 先日の南都なんと中と半月前に仲間になった北都ほくと中、この2校と友好的にそれぞれの溜まり場に集まってくようになる。その中でもよくあるのが、真也達の溜まり場ダイサンに何の連絡もなく十数人で突然入ってきたりすることだ。


 変則ルールのドッチボールに打ち勝ってから期間が空き、その2校の仲間と暫く付き合いが無かった。そして、期間が空いた後に例によって突然現れた南都中の仲間が真也達を抱擁する。しかしその抱擁は、普通の人とは違い背骨を折るような勢いで気合い込めて、抱き“締める”のではなく“抱き絞める”のだ。


「やべぇ元気だった~?」


「いででで、やめろってお前ふざけんなバカヤロー!」


「っはっはっは!」


「で、今日は何やろっか? 何しに来たの?」


「あぁ、ただ遊びに来ただけだよ~」


「そっか、じゃあ何しよっか~」


「じゃあワンバンしようぜ!」


 彼の言うワンバンとは、サッカーボールを足だけ使って、地面に触れる回数を一回までに抑えて味方にパスを送らなければならないワン・バウンドの略だ。一人につき残機3つで、皆で輪になってパスし合って遊ぶシンプルなゲーム。


 小さくバウンドしたボールを思いっきりインサイド(足の内側のくるぶし)でライナー(低空の速い直球)で蹴り返し、浮かしにくいボールで相手を失敗させて残機を減らすのがこのゲームの趣旨である。


 そのゲームをやる時はだいたい20~30人で、それも真也達が行う場合は不良が集まるので負けたときの罰ゲームが肩パンや肩蹴り等といった体罰が中心となっている。それにより、回数を重ねることで“ワンバンで肩パン”が彼らの基本的な遊び方となった。


 真也はサッカー自体は知らないものの、日頃から石出いしで師範のパンチを受けて培っている反射神経で、どれだけ速く蹴ってこようが即座に空手を応用して対応出来るので、ワンバンには滅法強く無敗であった。


「(空手って、何にでも応用出来るんだなぁ……)」


 真也はワンバンやっていくうちに空手に改めて関心する。真也の地元で遊ぶ時はだいたいワンバンなりボールで遊んでいた。




 そして北都中の仲間の所へ行くときは、地元より大きな駄菓子屋に決まって集まり、その中にある20円や50円でプレイできる筐体きょうたいに皆で群がり順番に遊んでいた。数ある筐体の中で真也達がいつも目をつけていたのは当時一番流行っていた“キングオブファイター97”で、投げ技のキャラを主に使っていた。駄菓子を食べながら仲間内でローテーションして遊ぶのが通であった。


 南都中の溜まり場ギャラクに行けばアヤメティックボルト。その変則ルールというのは、ドッチボールに限らす様々な遊びに流用して笑いながらやっている為、端から見れば酷くタチ悪い行為である。しかし学生の内、はたまた不良の間ではそういった事は気にしない、楽しめれば良いと仲間内では満悦に楽しんでいる。特に発案者の竜村たつむら兄は、わざとえづいて唾液を垂らしたり足を引きずってゆっくり歩いたりと色々細かくエスカレートしている。


「……オォオオォ……オォオオオオォ……!」


「ちょ、竜村君こわいこわいっ!」


 真也にフラフラとボールを手の上に乗っけながら挙動不審を装って歩いてきて、真也ではなくその後ろにいる人に当てたりと巧みにボールを操る。そういった技を繰り広げる度に周囲が笑声に溢れる。


「(こういった大々的に面白いことが出来る人が、仲間を引き付ける魅力を持っているんだな~。やっぱ、こんぐらい人生を面白くやっていかないと人というのは付いてこないんだな)」


 そう真也の内に強く感じ、その想いを心に深く刻み込んだ。竜村兄はこうしてふざけては遊ぶものの、仲間が喧嘩でやられたら何人相手だろうと一人で潰しに行く人情の持ち主でもある為、仲間全員から厚い信頼を受けている。


 その他にも仲間が上野の方に買い物へ行くときは必ず、行き先を自分に告げるよう注意するのだ。なぜならそういった広い場所でカツアゲされた時に、場所知らせたらすぐ一人で突っ込んで襲ってきた連中を潰すという。高校だろうと何個上だろうと関係なく金を奪い返す、非常にカリスマ性の高い人物である。


 そうして一同が遊び終えて日の暮れてきた頃、真也達が地元へ帰ろうと挨拶を交わす。


「んじゃ、俺ら帰るね~」


 真也達が自転車に跨またごうと脚を上げた途端、背後から巨体が勢いつけて真也達の元へ走り寄ってくる。


「ちょっと待ってくれ!」


「ん、どうした竹島?」


「いやさぁ、お前小5の時よくポッポに居なかったか? あのミニ四駆のオモチャ屋の」


「あぁ、居たよ」


「だよな!? お前よく創とあっくんと3人で一緒に遊んでたよな!?」


「知ってるのか!?」


「あぁ、今思い出したんだけどよ……お前いつも大会で優勝してたよな? 俺らも全然入賞出来なかったんだけど、その時一緒に居て遊んでたんだよ」


 竹島は両手で当時の自分の身長と体格をジェスチャーする。


「俺はあの時こんくらいの身長でお前より低くてさ、細い身体してたんだけどよ」 


 すると真也の脳裏に一閃の電撃が駆け抜けて、バラバラに散らかって隅に追いやられていたパーツが組み上がってゆき記憶が吸い寄せられるように復元した。


「……あっ!! お前あの時の!? マジかよ、どんな日々送ったらあれがこれになるんだよ!! 金髪に毛先ピンクだし、変わりすぎて分かんなかったよ……」


「っはっはっはっは! まぁそうだよな、あれがこれになるんだもんな~」


「あと、あの時お前、俺らと同じで3人組だったよな?」


「あぁ俺と権吾と、俺の兄貴の3人だな」


「そっか~、あの時から俺達つるんでたんだな」


「ホントにな、こういう引き合わせも悪くねぇな」


「そうだな、んじゃ改めてよろしくな!」


「おう、また遊ぼうぜ!」


 真也と創、坂本、そして竹島に竜村兄弟がそれぞれ握手を交わし、またの機会に訪れる約束を胸にお互いに背中を向けて立ち去った。








 そうして仲間達の関心に触れつつ触れられつつで季節を跨ぎ、中1の冬が訪れる。寒い中でも変わらず真也達がダイサンで溜まっているある日、見かけない二人組が真也達の方へと歩み寄ってくる。


「ん、どうしたの? 何しに来たの?」


「ア、ドーモ初メマシテ~。アノ~東都とうと中カラ来マシタ」


「てめ何しに来たんだこのやろぉ、やんのかんのやろぉああ!?」


「いやいやいや、そういう事じゃなくて、北都中とか南都中とかから話聞いてて、すごく楽しく遊んでるって噂を聞いたんで……。うちら二人しか居ないの」


「友達も少ないから仲間に入れてくれないかな~って思って……」


「お~、いいよ大歓迎だよ!」


 その1人はゆったりとした片言で、大柄で肌は黒く少し膨らみがある体型をしていて、髪型がアフロといった特徴の多い日本人であった。そしてその1人は、痛覚が無いのかと思われるほどに頑強で、その後も遊びで人並外れた真也の肩パンを受けても片言で“ヤメロヨ”と、言葉の頭が吊り上がったアクセントで冗談調に言うだけで済まされる。


 本来、普通の人が真也の肩パンを受けた場合はその肩に翌日大きなアザが出来て、病院行くよう言われるほどの重症を負ってしまうのだがヤスにはそれが何発当たってもダメージを吸収しているのか同じ片言で済まされる、その生徒の名はヤス。その横にいるのは相棒の西沢。


 その他にも少数派の不良が次々と真也達の元へ現れては仲間になってゆき、人脈が広がり続けて連合化していく。




 そんな中、足立区の中学で一番大きい進学校の西都せいと中の不良グループ17人に四区中の中学2年が衝突する。そしてぶつかった中学2年の生徒達から、“相手の人数が多いから”と真也達に行くよう頼まれる。


「こっち5人しか居ないのにあっち20人くらい居んだよ~、ちょっと行ってきてくんない?」


「あぁ良いっすよ、分かりました行ってきます」


 そうして近所の西都中へと真也達は向かった。到着して倒れている四区中の2年に駆け寄る。


「どうした、何があった?」


 すると西都中の方は引き気味になり始めた。何故ならその連中は、数で押すだけのビビりだったからである。それに感づいた創がお決まりの台詞を吐いて突っ込む。


「行くっしょ!」


 それに続いて真也達もそれぞれの生徒に向かって走ってゆき、威厳を放ち怯ませる。


「んだよ、やんのかオゥルルラァ!!」


「やってやんぞんのやろぉおああ!!」


 そうして突っ込んでいくと西都せいと中の一人が創に向けてハッと何かに気づいた表情を見せる。


「ッハ!? お前、創じゃん!! おう久しぶりー!!」


「おぉ、お前か! 久しぶりだなー!」


 創は小学の頃は西都中の周辺にある小学校に通っていて、進学時に無理矢理に真也が進学する四区中へと上がった為、それまでの知り合いが数多くいたのだ。声を掛けてきたのもその一人である。


「こいつ俺の友達~」


「あぁ、じゃあ喧嘩する必要無いじゃん。仲良くやっていきゃ良いんじゃねぇの?」


 真也がそう言うと、周囲全員の力みが静まり返る。


「おっし、んじゃ皆で遊ぼうぜぃ~」






 そうしてまた新たな仲間を率いて日々を謳歌し、幾度の季節を跨いで中学2年の夏。都内屈指の巨大プールで有名な東京マリンにプール開きの日は500円で入れる為、中学生はみんなその日に集まる。(大人4000円、小人2000円)


 真也と創はじめの二人だけは風邪で入場できないため、団地で少し咳き込みながら二人で談笑している。そして他の仲間14人は入場して踊り場まで登ってゆき、その場にいる同い年の連中と賑わった。


 当時PHSというスマホの前世代の携帯通信端末が流行していて、真也が少し暇を潰していたところに仲間から連絡が入ってきたのでPHSで連絡取りながら東京マリンの入り口付近に向かった。


「おっ来たかー、遅いぞーっ!」


「水浴びだけでもしに来いよーーっ!」


「あぁ!? なんだって聞こえねぇよぉおお!!」


 着いた先にはとても高いフリーフォールがあり、上と下とでは40mほど離れていたので互いに聞き取りにくい様子。


「あいつら何言ってっかわかんねぇよなぁ、なぁ創はじめ?」


「だなぁ~」


 二人は下でブツブツと笑いながら文句を垂れる。


「おーい、何してんだよ早くこいよー!」


「うるっせぇ! 風邪引いてて行けねぇっつってんだろぉがよぉ!!」


「っはっはっは!」


「ーーにしても、入りてぇけど入りたくねぇよなぁ……」


「だよなぁ……、でもそれ日本語としておかしいよな~」


「まぁな~、っはっはっはっは!」


 上にいる仲間や他の女子達も含む数人が、また二人に来るよう大声で呼び掛ける。それをまた同じように蒸し返しながら皆ではしゃいでいた。




 そんな中、真也達の通う学校の近くにある他校の仲間である20人グループが慌てて入場し、真也が通ってる中学の連中だと気付いたグループは真也達に気付かないまま、踊り場を通過して急いで階段を駆け上がっていった。 暫くしてそのうちの一人が真也の名前を踊り場に向かって叫んだ。それは先程まで賑わっていた時のトーンとは全く違っていたため真也と創はじめは慌て始める。


「おい、どうしたぁあああ!?」


 真也はありったけの声を張って聞き返す。


「真也ぁあああーっ!! どこの生徒か知らないけどボッコボコにされてっからよぉおおお!!」


「はぁあああ!!? んだよそれんのやろぉおおおおお!!!ーーんじゃ今から行くけどよぉおお! 金ねぇんだよ今……なぁ創、金ねぇよなぁ?」


「っはっはっは! そうだなぁ~500円すらもねぇよ」


「おい入れねぇんだよこっちはよぉ、金無くて入れねぇんだよ! んじゃ帰るなぁ~」


 上の様子とは真逆にふざけた様子で背を向けた瞬間、二人の上空から無数の小さな金属が甲高い音を立てて雨のように降ってきた。


「いいから取り合えず早く来てくれぇえええ!!」


「早く来てくれぇええああああ!!」


 上から500円玉を投げながら男子も女子も叫び散らしていた。真也達は床に散らばる500円玉や100円玉を拾い上げては、ダボダボなポケットに詰め込みおよそ6000円程がポケット一ヶ所につき収まった。


 入場料金の分を大幅に越えているが、入るための資金は十分に貯まった二人は急いで受け付けに投げ銭して入り口から駆け上がっていく。普通なら更衣室で着替えて、ロッカーに貴重品等を収納し施錠して、その鍵を無くさないように腕に巻いて、消毒液に浸かり、シャワーを浴びてからプールの園内に入るのだが、真也と創はそれらを全部無視して男女が入り交じって芋洗い状態のような中を私服のままで特攻し園内に入り込んだ。


 そして入った直後に目にしたのは、真也の友人である北都ほくと中の清水亮がボッコボコに殴られている光景だった。真也達は気を抑えるために敢えてゆっくりと現場へ歩み寄る。


「ねぇ、どうしたの?」


「理由は?」


 人だかりの中で一番手前にいた同い年くらいの男子中学生に事情を聞く。男子生徒は暗いトーンで彼らに答える。


「いやぁさぁ……ぶつかってきたとか何かで相手がいちゃもん付けてきて、ぶつかられた奴が“あぁ?”って生返事を返したらそいつが集団に袋叩きにされちまって……俺達じゃ怖くて何も出来ないんだよ……」


「んでさぁ、ちょうど真也と創が居たからさ……良かったよ来てくれて……ありがとなマジで! ちょっと止めてくんない?」


「あぁ、良いよーー……オォイッ!!」


 真也は持ち前の恫喝で威嚇をしながら集団に近づいていく。


「名前何つうんだお前んのやろぉ……」


「それ俺の友達なんだけど、どうしてくれんのこれ?」


「あ”ぁ”? てめぇ、何処のどいつだんのやろぉああ! 何中だてめぇおい」


 集団のリーダーらしき男はかなりイキがった態度で真也に威嚇するも、真也には全く効き目が無い。


「うるせぇ、ちと黙れおい。んで何やったんだお前らは?」


「うるせぇてめぇ、んのやろぉ……」


 真也が何を聞こうと、相手は同じパターンでしか威嚇せず聞く耳を持たない。


「お前ら来いよんのやろぉおおァ!!」


 リーダーの後ろ側にいた12人が集まってきて、真也と創を軸にして囲い始める。真也は囲まれ慣れているせいで、始まりの儀式くらいにしか思わない。


「あっそ、んじゃいくぞ? よ~い……スタート!」


 真也が手を叩いて開始の合図をした途端、集団が真也に向かって拳なり蹴りなり打ち付けようと近づいてくるも、それよりも遥かに早く正面にいるリーダーにまず上段正拳突きの寸止めで怯ませ反射神経を鈍らせる。続いてその隙を狙って思いっきり腰を深く落として、中段正拳突きを鳩尾に全力で自分の拳が壊れんばかりの力を込めて打ち込む。週に1000回の拳立てを何年も欠かさずこなしてきた、その拳が砕けそうな程の衝撃を被弾した部分よりも5cmほど奥に目掛けてブチ込まれた相手は、呻き声を上げて嗚咽を吐きながら息が続く限り二酸化炭素を吐き散らす。そしてそのまま真也の方へと身体が傾いてる所に、延髄に向けて踵落としで1人をオーバーキル気味にまず撃破。


「はい~、おっしまい! おい、お前ら雑魚! てめぇら何か文句あっかオラァ……!」


 すると集団はリーダーを置いて、悲鳴上げながら全員その場から逃亡していった。


「いやぁ創~、ちとこれやりすぎたから、皆もよく聞けよ」


 周囲には学生以外にも大勢の大人が真也達の方を注目している。


「これ、少年法があるとはいえ、俺ら持ってかれっから。んでお前らも“知らない人です、勝手にやりました”って言えよ? 口裏合わせてな、んじゃ俺らも逃げるぞ、私服で入ってきちゃってんだ」


 真也と創も警察沙汰になる前にすぐその場から退散し、地元の溜まり場ダイサンまで戻っていった。そこで二人は息を整えた後に談笑する。


「あいつらホント雑魚だったよね~」


「あぁ、しかしお前はやべぇよな~」


 徒党を組んで、創と組んで一年経っても変わらず彼らは警察沙汰にならぬよう法律やその場の状況を掻い潜っている。しかし、必ずしも捕まらないという保証が無いため、真也はそれぞれが捕まった時の事を想定して徒党の仲間全員に口裏を合わせて証言を確保している。それにより、当時は捕まっても前科がつかなかった為、少年法と証言を活用して無罪で即解放される。真也が裏で指揮を取ることで仲間全員が前科を免れていた。




 そして帰宅した後、自宅に一本の電話が入る。それに父親が応答する。


「ーーはい、束岡です。はい、……えぇ、今家にいます。はい、少々お待ちを……おい真也~、警察から連絡あったって清水亮って子から電話が来てるぞ~?」


「は~いーーもしもし、持ってかれたか?」


「そうそう、言われた通りだったよ」


「そっか~、良かった良かった。亮さぁ、これで分かっただろ? 俺ら色々あるけどさ、もう仲間じゃん。今回の件で分かったっしょ?」


「うん、ほんとありがとね。今後も何かあったら頼むよ、やべぇ奴とかいっぱいいるじゃん! うち修羅の国じゃん」


「まぁ確かに、上も相当やばい人とかいるしねぇ」


「何かあったらまた頼むよ」


「あぁ、良いよ。分かった分かった、大丈夫任して。亮の怪我が治ったら、また遊ぼうぜ!」


「うん! またね! っあいたたた……」


「ったく、しっかりしろよ? 姉貴にあんま心配かけんな、その怪我だとまた姉貴をビックリさせたんじゃないか?」


「そうなんだけど、真也に助けてもらったって言ったら“そう……”って、うわっちょ、姉貴!?」


 亮から少し強引に受話器を奪い取り交代する。


「ねぇ、昨日うちの亮が世話になったようね」


「え!? いや俺がやったんじゃないっすよ!?」


「あぁ!? あんたが助けたんじゃないの?」


「いや助けたのは俺っすけど、その言い方紛らわしいですよ」


「……、次に亮に手を出したら本気で殺すから」


「心配しなくても、俺は喧嘩売られない限りは友達に手は出さないっすよ」


「……そう」


 受話器越しの声が姉貴から亮に切り替わる切り替わる。


「ごめんね、姉貴まだ寝に持ってたみたいで……」


「いいよ、そんだけお前を大事にしてるってことだろ。んじゃ、怪我が治るまで安静にしろよ」


「うん、じゃまた!」






つづく

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