第45話 緊急クエスト
俺のレベルは5万強。
レベル2万の敵は、そろそろ無視して通り過ぎるレベルでもない。
蹴り
置いてあったプラチナ宝箱を蹴飛ばす。
箱が開き、中に入っていた財宝が散らばる。
解錠技術が上がったので、上手く蹴飛ばせばそれだけで罠の解除や解錠できるようになっていた。
此処に来たのは、ただの探究心も有ったが・・・
LRの炎武器を探しに来たのだ。
今は氷の武器しか無いので、出来れば全種類揃えたい。
「ボスです。レベル4万のアライアンス級」
ザシュッ
フェリオの一撃でボスの首が飛ぶ。
強いじゃん。
「ご主人のスキル、従魔強化が乗っているからの」
従魔強化・・・従魔に、自分のステータスを加算するパッシブスキル。
自分にバフをかけて貰ったら、その補正後のステータスが乗るので、それなりには強い・・・が、所詮はレンジャーのステータス。
尚、24時間に1度使える、従魔神化・・・これは強力だ。
5分間、最終ステータスを2倍にする。
更に、追加で強力なスキルを覚えるらしい。
使った事はない。
まあ・・・行けるところまで行ってみよう。
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ゴウッ
火の馬が駆けてくる。
吐いた炎が、地面を溶かす。
「くそ・・・あんなのどうすれば・・・」
「ご主人・・・あまり軽率な行動をなさるな・・・」
フェリオが咎める様に言う。
「お前のせいだよな!」
泉にUR炎武器を投げ込む。
そこまでは良かった。
で、出てきた泉の主が・・・フェリオを見て、激昂。
仲が悪かったようだ。
泉から飛び出した馬が、追いかけてくる。
「セット!」
UR氷武器を、魔力塊へと変化させる。
「セット!セット!」
今できる最大の攻撃・・・3連の
「受けるがいい!」
これが・・・俺が使える最高の攻撃・・・手段!
シャッ
フェリオが爪で攻撃。
火の馬が退却。
・・・
チャージした
武器に戻せないんですが・・・
というか、逃がすなよ。
「ご主人・・・PTには連携というものがあるのじゃ。仲間がどうしようとしているか見極めてから行動に移すことじゃな。そうでなければ、そのように無駄な行動を取ってしまうのじゃ」
「俺の方が先に準備していたよな?!」
「ご主人様・・・きっちり声にしないと分からない事だって有りますよ?」
「お前等、俺の心を読んでるよな?!」
「ご主人、何も常にご主人の考えている事が聞こえる訳じゃないのじゃぞ?ちゃんと集中しないと読めんわい。人のせいにするのをまず辞める。まず自分が悪いと思う。PTってそういうもんじゃろ?」
・・・常に聞こえる訳じゃないのか。
・・・
いや、戦闘中はちゃんと考え読めよ?!
「ご主人様、お手が大変震えておいでですよ。そろそろ楽にしてあげてはどうでしょうか?」
く・・・
手近な敵に向けて、
・・・勿体ない。
まあ、火の馬からは逃げ切った・・・というか逃げ切られたので、探索を再開するか。
ぱこん
後頭部を何かに蹴られる。
ボウッ
月花の回復魔法が、傷を癒す。
「危ない・・・ご主人様!」
「ああ、月花、有り難う」
ナイスタイミングの回復。
攻撃したのは・・・火の馬。
まさか後ろから回り込んでくるとは・・・!
「ご主人、緊急クエストじゃ」
「緊急クエスト?!」
フェリオの言葉に、思わず聞き返す。
「はい。制限時間内に、火の馬に乗る必要が有ります。逃げるので追いかけて下さい」
「何で?!というか逃げるんなら逃げさせようよ!」
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