第5話 テスト期間

第二章


 週明けの月曜日。

 おそらく僕は慣れない日々に疲れているのだろうと思い、日曜の大半を睡眠に費やして休養していたのだが、HR生徒たちの動物化現象が治らないまま中間考査の期間に入った。


 教育実習が始まったばかりの頃は、軽い態度の姿しか見せなかったHRクラスの生徒たちも、人生を左右する進学の岐路に立たされていることで、真剣さとナイーブさが入り混じる難儀な面持ちをしている。


 それに反し、テストに全く関係の無い僕たち実習生は気楽なものかと思いきや、なんとこいつらまで動物化しているのである。僕とHRクラスだけならまだしも、これで動物化する人間の条件が分からなくなってきた。


 ただ、ピリピリしながら勉強している生徒たちの神経に触れぬよう、まるで避難するように実習室で集まる機会が多くなっている。


「ちょっと、これ見てくださいよ」


 やることが無くて暇を持て余し、なぜか実習室の内部を物色していた愛鷹が、犬神の席から一冊のノートを見つけ出す。


 ちなみに、動物化の特徴として名は体を表しているらしく、愛鷹は鷹の顔になっている。メッチャ怖い。


 普段の僕ならプライバシーを侵害する行為を咎めるべきところ、中のページを読み一瞬にして気が変わった。


 その目を見開くほどの驚くべき内容とは、HRクラス一人ひとりの顔写真とプロフィールである。しかも味気の無い履歴書のようなものではなく、ちゃんと個人の個性が表れるように特徴を箇条書きしていた。


「え、それ何ですか?」


 犬神のストーカーめいた奇行に驚愕していると、僕の対面に座っている蟹頭が興味津々に身を乗り出す。


 もう彼女は蟹頭と言うか、バルタン星人みたいな姿に変貌しており、恐怖から反射的に僕が身を引いたため、愛鷹は彼女にも見えるようにノートの角度を変えた。


「生徒一人ひとりのプロフィール帳ですよ。もはや熱血とか通り越して、怖いくらいにキモくないですか?」

「うわ、凄いですね……。私には真似できそうにありません……」


 僕も彼らの意見に同意したいわけではないが、確かに生徒から良い先生として見られたいという、承認欲求が強すぎる点ではドン引きである。


 とはいえ、犬神自身もプロフィール帳を開けっ広げに言いふらしているわけではないので、僕たちに避難される謂れは無いだろう。まぁ、見えやすい位置に置いてあったという点には目を瞑るとして、生徒たちのことを考えているのは評価できる。


「っていうか、生徒と仲良くなりたいですか?」


 今、この場にいるのは愛鷹と蟹頭と僕の三人だけである。他の実習生は試験の監督に出払っているため、愛鷹の質問には先に蟹頭が答えた。


「私は生徒と仲良くなりたいとか、あまり意識したことありませんね。そもそも、教師と生徒の関係性って、元から淡泊なイメージです」

「右に同じで」


 深く追及される前に、例え癪でも蟹頭の意見に便乗しておく。すると、愛鷹は満足したように頷いた。


「普通そうですよね」

「……もしかして、女生徒と何かありました?」

「……まぁ、大よそテカリさんの心配している通りですけど、どうして女生徒だけに限定するんですか?」


 愛鷹が呼んだテカリというのは、蟹頭さんの正式なあだ名である。決して必殺技とかではない。本名の鉄火から、てっかりん、てかりん、テカリとなった。そして例に漏れず、名付け親は竹虎である。


「サンタ君はモテモテだから。よく紹介してとか言われる」


 苦笑いしている蟹頭と同様、実は僕も見学授業の生徒から愛鷹や、犬神を紹介して欲しいと頼まれる。それは暗に僕のことは眼中にないと言っているようなものなので、僕は丁重にお断りして来たが、これから何度も頼まれては面倒だ。

 また、異性にモテて羨ましいとか茶化そうにも、当の本人は真剣に深く悩んでいた。


「口を酸っぱくして言いますけど、俺は彼女いますから。ちゃんと明言してるのに、どうして分かってくれないんですかね?」


 それは愛鷹が誰構わず傷つけるのを恐れ、周囲に愛想笑いを振り撒いているからだ。と言ってやりたいが、おそらく彼は愚痴りたかっただけのため、僕は無難に一般論を伝えた。


「生徒からしたら教師に憧れもあるし、その憧れから理想の教師像を当てはめようとしてるんじゃないですか? 知りませんけど」

「押しつけられる方はたまったもんじゃないですよ」

「ある意味、犬神先生のせいでハードルが上がっている可能性も……」


 僕が不穏な言葉を発した時、タイミング良く試験終了のチャイムが鳴った。

 これ以上の話を続けるのは危険だと感じ、僕たちは第三者がいつ来てもいいように、それぞれの作業へ戻ったのだった。


×  ×


 翌日、朝のSHR。

 もう色々と吹っ切れて教室へ入った途端、なぜか生徒たちの様子がおかしいことに気づいた。いや、動物だらけなので変なのは当たり前だが、どういうわけか生徒たちの視線がギラついているのである。


 やけにモアモアとした湿度の高い熱気に包まれつつ、僕が物怖じした態度を悟らせないよう、堂々と教壇の上に立った時だ。


「すげぇ! 便サンじゃん!」


 第一声を放ったのは、一番前の廊下側の席に座っている、蛸星という名の男子生徒である。いつも人懐っこさがありながらも、気の優しさで遠慮してしまう柔道部員なのだが、頭がタコとなってしまった今では不気味さしか無い。


 そして、僕の履いている上履きが便所サンダルだと発覚した結果、複数の男子生徒たちが教卓の前に押し寄せて来た。


「うわマジだ!」

「え、先生ってホルモンが好きなの⁉」

「腹ペコですか⁉」


 異様に高いテンションで彼らがホルモンと呼んでいるのは、マキシマム ザ ホルモンと言う名の邦楽バンドのことだ。また、そのファンのことを通称、腹ペコと呼ぶ。


「それ、もしかしてホルモン仕様⁉」

「ちょっと見せてください!」


 一切の質問に答える暇もなく、群がる動物たちの圧迫感に押されてしまい、パニックで抵抗する気さえ起きない。僕は生徒たちにされるがまま、身ぐるみを剥がされる勢いで便所サンダルを奪われてしまう。


「すげぇ! 数量限定のホルモン便所サンダルだ!」

「初めて生で見た!」

「カッケェ!」


 きっと九十年代のスニーカーブームも、今のように熱狂的すぎるユーザーがいたと思われる。まぁ、何を隠そう、僕もその内の一人なわけだが……。


「これどうやって手に入れたんですか⁉」


 ようやく彼らも理性を取り戻したらしく、まだ鼻息が荒いながらも僕の話が通じそうになった。僕は自慢げに答える。


「高円寺のヴィレバンで、早朝から並んで買った」

「ああ~、平日だったから俺たちは買いに行けなかったんですよ」

「よっ、この暇人!」

「……馬鹿にしてる?」


 失礼な輩が増えたとはいえ、先週に比べれば生徒と打ち解けたということだろう。あまり態度が気安すぎるのも困り者だが、返って僕も威厳を持たない方が楽かもしれない。ありがとう、便所サンダル。

 で、その便サンはというと、男子生徒の男鹿に匂いを嗅がれていた。


「いい匂いですね」

「さっさと返せ!」


 雄々しい角を振るわせて感想を言うものだから、奇行に対する驚きとキモさが倍増して心臓に悪い。生徒の方から気遣って歩み寄ってくれるのは嬉しいが、いい加減に触れ合い動物園みたいな今の状況から脱しなければ。

 僕は戸惑う心境を落ち着かせるため、踏み込まれた距離感を一度リセットした。


「中間考査期間なんだから、騒いでないで復習しなさい」

「予襲復讐⁉」

「いや、予習の必要は無いから。それと絶対にイメージしている字も違うよね?」


 その後も騒ぎ続けるイケてない男子高校生たちを宥めている内に、たった五分間のフリータイムは終わってしまった。



 一時間目の試験監督を終えての二時間目。実習室へ戻ると、珍しく鯖江以外の四人が集まっていた。


 バルタン星人の蟹頭と、鳥人間の愛鷹に加え、竹虎も同じように虎となっているのだが、なぜか犬神だけは人間のままである。実習生の中では彼だけがイレギュラーであるため、動物化を解除する手がかりとなりえるかもしれない。


 できれば犬神を観察していたいところだが、日誌を書くにも中途半端な時間で他にやることも無いらしく、無言の空気に耐えられなかった竹虎は世間話を始めた。


「あのさ、自分が担当する教科の試験の時さ、問題文の説明をするために見回りするじゃん? あれってあたしも一緒に教室へ入った方がいいの?」

「すぐに終わるので、僕は外から観察してました」

「ちゃんと私は中に入って、生徒たちを見守りましたよ」


 僕と蟹頭は左右で、竹虎を挟むように隣の席に座っていたため、お互い重なるように答えてしまった。


「やっぱテカリさんは真面目だね」


 両方とも意見がキッパリ違うものだから、どうしようか迷った竹虎は聞こえの良い蟹頭側に乗っかる。その判断基準が気に入らなかったので、しつこく僕は食い下がった。


「そうですか? わざわざ部外者が机間巡視することで、返って生徒たちの集中力を削ぐことになりません?」

「え、邪魔になってましたか?」


 なんだか申し訳なさそうな声音になっているが、どっちにしろバルタン星人の表情など読み取れん。僕は開き直り、暴論のまま強行突破した。


「そうですよ。反省してください」

「分かりました……」

「なんでテカリが反省してんの⁉」


 話を盗み聞きしていた犬神が突っ込んで落ちたところで、しれっと元凶であったはずの竹虎が話題を逸らした。


「そういえばイヌって、金剛力先生と同じ大学だよね?」

「おう、そうだよ。友達だよな?」


 教職課程の授業では全く接点が無かったというのに、それでも犬神の中では友達の部類に入るらしい。僕は友達に関して軽々しく考えたくないので、キッパリと正直に答えた。


「え、友達って言うか、知り合い?」

「マジで⁉」

「一方通行だったみたいだね」


 愛鷹が犬神をフォローするように優しく微笑む。それに対し、竹虎は僕に痛烈な言葉を浴びせやがった。


「ってか、金剛力先生って友達いるの?」

「すっごく失礼な人ですね。そりゃ一人や二人はいますよ」

「本当に? どんな話してるのか想像つかない」

「その貧困さは何ですか? 普通に授業の話とか、共通の趣味とかです」


 よくいる学生みたいな返答を意外に受け取ったのか、さらに蟹頭が質問を重ねる。


「それじゃあ、実は生徒とも仲良かったりするんですか?」

「だといいんですけど、生徒とは笑いの感性が合いませんね……」

「例えば?」

「修学旅行で人生ゲームやったら、紫ピクミンとかいう奴に没収されたとか……」


 室内なのに一陣の冷たい風が吹いた突如、まるで時間が止まったかのような間が発生する。話が予想以上に全然面白くなくて、どのように反応したら良いか分からない、という沈黙のプレッシャーだった。


 ただ質問されたから何気なく答えただけなのに、どうして僕がだだ滑りしたみたいな雰囲気になっているのだろうか? なんだか釈然としない僕は、つい徹底抗戦を辞さなかった。


「いや、つまらないのは僕のせいじゃないですから!」


 一瞬でも長く体感した間が功を奏したのか、後に僕が堰切ったようにツッコミを入れることで、実習生たちは大いに笑ってくれた。


「メッチャ空気読んでましたね」


 ひとしきり笑った後、愛鷹が目尻に涙を溜めながら僕のことを称えてくれた。そして同じく、蟹頭が僕の苦悩に共感してくれる。


「でも、金剛力先生の気持ち分かります。私のHRクラスも笑いのツボが変で、ただの回文がブームらしいんですよ」

「ハッチポッチステーションみたいな奴らですね……」


 小学生並みのギャグセンスに合わせている蟹頭の姿が目に浮かぶ。生徒たちも僕と同じように動物化を体感していたら、きっと彼女は人気者になっていただろう……。


 あまりにもシュールな場面を想像していると、次に竹虎は興味本位で犬神に話しかけた。


「イヌって生徒と一番仲良さそうだよね。どんな話するの?」

「おれは自分が高校生だった頃の話とか訊かれるから、思い出話をしつつ、付属校あるあるネタで盛り上がるかな」

「あるあるネタなんかあるの?」


 流石は卒業生。やはり出身校であると、同じ悩みを共有できるという強みがあるな……。ここは僕も参考に聞いた方が良いかもしれない。


「まぁまぁあるよ。例えば、けっこう体罰が多いとか」

「それ教育問題じゃないの⁉」


 SHRの世間話として扱うにはテーマが重すぎる。本当にあるあるネタなのか、隣にいる愛鷹に真偽を問い質す。


「んー、無いとは言い切れないかも……」


 愛鷹の困っている表情からして、いや、鳥だから何を考えているのか分からないけど、イントネーションで確信した。そういえば彼は事前指導の日に竹虎と遅刻して、教頭先生に頭を叩かれていたな。


 僕は竜造寺先生の授業しか見学したことが無いため、未だに体罰が行われているという事実は知らなかった。とはいえ、時と場合によっては仕方ないのかもしれない。などと思い直していると、犬神は信じられないことを言った。


「野球部だった頃はヤバかったなぁ。顧問に車の鍵で思い切り殴られてさ、すっげぇ頭から血が流れた」


 それでよく教師を目指そうと思ったな⁉ 蟹頭は呑気に「すごーい」などと人並みの感想を言っているが、間違っても自慢げに話せるようなエピソードではないだろ。


 警察沙汰を恐れない教育界の闇と、体罰を許せてしまう犬神の暗黒面を垣間見ながら、僕らは試験終了のチャイムを聞き届けた……。


  ×  ×


 また翌日。

 昨日の内に買い置きしていた総菜パンを温めようと、僕は一階の購買部にある電子レンジを使おうとしていた。だが、強力な工業用であっても古いタイプなのか、いくらボタンを押そうとも反応しない。


 幸い、今が中間考査の期間中であり、昼から放課後になってしまうため、生徒に情けない姿を見られることは無かった。とはいえ、僕たち実習生は来週から授業が始まるだけでなく、午後五時の勤務時間まで家に帰れないので、エネルギーを補充できないのは致命的だ。


 もしや故障しているのかと思い、なんとかして動かそうと何度か叩いてみたら、後ろから手が伸びて電子レンジのボタンを押した。


「これにはコツがあるんですよ」


 慌てて振り返ったら、至近距離に竜造寺先生が立っていた。近すぎて顔が見えない。驚いた僕は礼を言うのも忘れ、ポカーンと口を開けたまま竜造寺先生が去る後ろ姿を見つめた。


 そして、焼きそばパンを包装しているラップが爆発し、心臓が飛び出る勢いで我に返ったのである。




 電子レンジ内に飛び散った紅ショウガから現実逃避するため、他の人に目撃されないよう熱々の焼きそばパンを隠して抱きかかえ、急いで実習室に戻った。


 なぜ焼きそばパンを食うだけで、こんなに苦労しなければならないのだ……。自棄になって食そうにも、猫舌である僕は熱すぎる焼そばパンを恨めしそうに見ることしかできない。飲み物を買うのも忘れたし、踏んだり蹴ったりである。


 そんな様子の僕を不憫に思うわけでもなく、隣に座っている愛鷹は美味そうな手作り弁当を平らげていた。また、教科が体育である愛鷹は本格的に何もやることが無いらしく、昼食の時間は頻繁に話題を持ちかけてくるのが恒例となっている。


「金剛力先生って一人暮らしですか?」

「はい」

「それじゃ自炊とかも?」

「勿論」


 とか言いつつ、昼食は昨日スーパーの半額セールで買った総菜パンである。自分のために弁当など作っている時間は無い。


「凄いですね。どんなの食べてるんですか?」

「基本は白米を炊いて、後は簡単な卵料理とかに、納豆、ツナ缶、味付け海苔とかで、簡単に済ませることが多いです」

「なるほど……。実は俺、きっちり米と味噌汁とサラダとおかずが揃った、お膳料理しか食べられないですよね」

「育ちが良いようで……」


 ちなみに、僕はメインが焼きそばだろうとナポリタンだろうと、炭水化物をおかずにして白飯が食えるよう、母から謎すぎる訓練を受けている。だが、おでんは無理だ。そして家の外で役に立ったことはない。


「いや、それがですね、おかげで母親の作った料理しか食べられなくなったんですよ」

「え、マザコン?」

「まだ結論は早いです。一応、外食はできます。ちゃんとした料理人っていう、信用できる前提がありますから。でも、素人の、例えば友達の母親とか、他人の手料理が食べられないんです。これって変ですかね?」


 そりゃあ、口に入れる物は安全に越したことはない。だが、おそらく問題は料理を作ってくれる人の気持ちだろう。少し試すか。


「……バレンタインデーは?」

「実は俺、水泳教室でコーチやってまして、小さい子から大量にチョコ貰うんですけど、全て食べないで捨てます」

「えーっ、可哀想!」


 大仰なリアクションをしたのは竹虎である。いかにも女子の味方っぽい悲鳴を上げているが、その怖い虎顔と似合わないので止めて欲しい。


「盗み聞きとは趣味が悪いですね……」


 愛鷹はそう言っているが、実習室の中で無駄話をしていたのは彼だけである。おそらく、作業に没頭している蟹頭と鯖江にも聞こえていたことだろう。ちなみに、犬神は生徒と弁当を食べるのが日課となっている。

 機嫌が悪くなった愛鷹に構わず、竹虎はマイペースに会話を続けた。


「彼女のは食えるの?」

「……それが、食えないんです」

「え、マザコン?」

「いえいえいえ、男子なら分かってくれると思いますよ? ねぇ、サバちゃん?」


 僕に魚の見分けはつかないが、おそらく鯖だろうと思われる頭部に成り果てた鯖江は、作業する手を止めずに、虚ろな眼のまま答える。


「オレは一人暮らしだけど、確かに母の味が恋しくなる時はある」

「ほら、やっぱり! 俺は悪くない!」

「彼女さんに同情……」


 珍しく竹虎と考えが合う。どうやら愛鷹は、彼女の手料理が食えずに喧嘩したらしい。これでは姑の花嫁修業に合格しなければ、結婚するのは難しいだろう。

 そんなことは露知らず、愛鷹は女性側の意見を求めた。


「トラさんは彼氏に手料理とか振る舞いますか?」

「全然。たまーに彼氏が祖国を懐かしがって作るくらい。それ以外は実家で済ます」

「そんなもんですよね」


 普通の大学生なら当たり前のこと。面倒なことに時間を使いたくないし、金も無いから効率的に、自由さも相まって合理性を求める。社会へ出て嫌なことを強制されてしまう前に、とにかく遊びたい。

 しかし、この能天気さが思わぬ苦悩の引き鉄となってしまった……。

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