第2話何度泣いても
夜空にまた1つ青く鈍く光る星が増えた。
貴方が遠くへ言ってしまうと聞いて私は彼女にお願いをしたの。
貴方に会いに行けるように、
貴方に愛を伝えられるように。
貴方の姿は目を閉じても見えているの
もう何度、貴方のことを思って眠ったか、
もう何年、貴女のことを憎んだか。
「私が貴女のところにいたいのに。」
そう、だからこの瞳を犠牲にした。
青く蒼くまるで深海のように深く、星空のように輝いていた宝石。
そして私の世界は黒で染まった。
覚えてるかしら私のことを。
貴方を助けたのは私だよ、
貴女じゃないんだよ。
気づいてよ
嗚呼、また報われない。
奇妙なものを見るように、私を突き放していくの。
知らないって、
「初めまして。 君は?」って。
私はずっと覚えているよ。
もう何千年も昔から。
2周目の宝石はここで砕け散って、空へと飛んで星になる。
次は、次は。
こんな思いを終わらせたいの。
どんな形になっても。
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