第4話 恋は盲目ってマジですか?
台風の影響で頭痛が痛い僕です。どうも。(わざとですよ?)
今年は挑戦の年って決めて色々とやっています。年だろうと性別がどうとかはこの際抜きにして頑張ることには一心不乱で立ち向かってもいいんじゃない? って思うわけですよ、僕はね。
余談ですがね〜、今僕には夢があるんですよ。
それはね。「絵本作家」になること。
ゆっくりと暖めて、ゆっくりと完成に近づけたい。音楽に酔いながら、珈琲を飲みながら時間の流れも大事にしていこうと思えるようになってきた。ああ〜大人だな〜
さて、今回も無駄話が多いね。いい加減にやめようね〜
そんなこんなで、僕にも気が合う友達が数人居た。
ひとりは真面目で頭が良くて剣道部の主将をしていた翔(もちろん仮名)
もうひとりは姐御肌のヤンチャな奴だが気の良いお節介焼きだった雅ちゃん(当たり前だが仮名)
そして、もうひとりは一年生の時に僕のことをすぐに理解してくれた尚(当然のように仮名)
尚は非常に熱い奴で、今も親友だ。地元に戻れば無駄に飲み合いをするほどだ。そしてふたりで飲み潰れる。これもご愛嬌。
その三人がまさかの結託
僕の部活が休みだった事をいち早く知った翔が雅ちゃんに連絡を入れ、それを聞きつけた尚が動いた。
コイツらは良い奴だが面倒なほどに、お節介焼きだったのだ。
駅の改札で待ち合わせだと聞かされていた僕は、大好きなドーナツ屋にも寄らずに改札で待った。翔がいつものように剣道の道具を肩に背負い、運動部らしい元気な声で僕に声をかけてきた。第一関門突破。
何も知らない僕を連れて三番線に到着。翔がわざとらしくお茶を買いに僕をベンチに残した。第二関門突破。
そこに、さも「今来たよ!」な雅ちゃんが三番線に到着。その隣を難しい顔をしたカレが居たのだ。何故?
僕は勿論その時点でプチパニック状態で、今にも逃げ出しそうだった。
そんな僕を予測していたように階段からゆっくりと降りてくる尚がニヤリと笑って待ち構えるように自分の両腕を力強く組んだ。
僕はすべてをここで把握する。
「やられたあ〜」な顔で声にならなかった。あとは、「マジかコイツら?」だった。
お茶を本当に二本買って来た翔が僕の手にそっと置く。
「まあ〜頑張って!」の爽やかな声をかけて荷物を持ち上げ、残りの二人と合流すると「お礼はミスタードーナ〇でいいからね〜」と手をひらひらと振って階段を上がっていった。
はあ?
はああああ?
隣を見ると困った顔のカレが僕の顔を見ていた。そりゃあ、困りますよね? ええ、僕も困っています。どうしたらいいんでしょうね? この状況。
何分ほど経ったのか、アナウンスとベルが三番線にこだまするように鳴る。
「あ〜、電車来ますね」
「……来ますね」
「帰ります?」
「そう……ですね」
「…………」
なに、このギコチナイ会話
なに、この感じ?
アイツら、マジで許すまじ!
僕とカレは電車に乗り、なんとなく入口付近に二人で立った。会話は勿論なく、僕は窓の外の景色を見るので精いっぱいだった。カレはどんな顔でどんな事を考えていただろうか?
コレ、なんて拷問?
コレ、なんて地獄?
コレ、なんて試練?
夏服のワイシャツの襟をむしり取りたくなるくらいに息苦しくなっていた。
「俺……もうすぐ駅に着くんだけど……」
「あああ……うん、そうだね、もう着くね」
「明日……」
「へ?」
「朝……一緒に学校行く?」
「…………うん」
そう言うと、カレは僕の目を見ないで開いたドアから降りていった。一度もこちらを振り向きもしないで。
心臓がドキドキしている。何をした訳でもないのにドキドキしている。青春かな?
僕は降りる駅までまた窓の外を見続けた。
僕は駅を降りて、しばらく呆然としていた。
その日の夜、顔を見ないでもニヤニヤしていると分かる尚から電話あった。
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