024話[秋田]

「あったし、すごい心配だったんだから……」

杏奈は呆然としていたが、莉奈のS2000を見て納得したらしい。

「サンキューな、莉奈」

と言った。


ブォーンボッボッ。

赤のNSXがRS-Xの後ろに停まった。

そして、一人の男が降りてきた。

「やぁ。君が庵野かい?」

そいつは、長身だがどこか間抜けそうだった。

「あぁ。なんだ?」

俺は答えた。

「俺は元港区組の秋田だ。俺んとこのリーダーだった田中ってーのを探してんだがな。知ってんだろ?」

と聞かれた。

「なにすんだ?」

「殺すんだよっ!」

と影で準備していたらしいグーパンチが飛んできた。が、かわした。

「威勢がいいね。俺が田中の居場所を教えると思うなよっ!」

とキ〇タマ当たりを蹴った。

「ぐっ…………」

秋田は倒れ込んだ。

俺は逃げるように走り去った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る