020話[再び首都高へ]

RS-Xが復活してすぐに首都高へ乗った。

エンジンは爆発したくせにきちんと治って前よりかはパワーは劣るけど、以前なパワーを取り戻したようだ。

優に300㎞/hは超えてる。

アウトインアウトで汐留のカーブを通り過ぎた。


「どうだ?」

八九寺がニコニコしながら聞いてきた。

「いい具合に戻したね。どうしたんだ?」

「板金して鋳造してってやった。日産にも手伝ってもらったよ。交渉は手間取ったけどね」

アハハと苦笑いした。

「八九寺。ありがとよ」

「どうってことねーが。一つ日産と取引したんだよ」

と普通に言った。

「はえっ!?」

と訳分からない声が出た。

「言った通りだ。日産と取引」

「で?どーゆー取引?」

ため息を込めて言った。

「カルソニックで鈴鹿に出てほしいんだってよ」

「かっ……カルソニックっ!?」

驚きのあまり叫んだ。

「そんな驚くか?」

「で?レース?」

「そう。オールドカー・チームグランプリ。すなわちOTなんだけど。出てくれねぇか?」

「出てやるよ」

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