RS-X、RB26改時代

007話[復活!?]

ガレージの真ん中に、RS-Xは有った。エンジンは交換済み。

なぜなら、例のトレノとのバトルでドカンと見事に逝ってしまった。

なので元のLD28エンジンからRB26になった。

ほとんど無理矢理入れたもんだから、ちょっとパーツを変換した。

ピーンポーン

急になったからビックリした。

「あ、西尾」

「こんばんは。エンジン、直ったようですね」

「うん。で、何の用?」

「あー、俺のトレノの秘密を教えようと」

勿論、YESだった。

……

組んだばかりのエンジンを掛けてみた。

ブォンブォン!

高く唸った。中身は変わったが、馬力は上がった。

ガレージから出て、近くのコンビニに行くと、西尾のトレノが静かにアイドリングしていた。

「すまん。集合場所と時間、伝え忘れてたから」

「ん。ありがとう」

優しいやつじゃんと思った。

……

やがて、そいつがいるPAに着いた。

そこには32GT-Rが停まっている。

そのGT-Rはボディカットしてタービンが顔を出している…。

やばくね?コイツ。

西尾はその32GT-Rの横について、停まり、降りた。

すると、32GT-Rからも1人の男が降りた。

数分後、西尾から手招きされ、トレノの後ろに停めた。

「君が庵野さんかい?」

「そうです」

西尾はもう言っていたらしい。

「俺は、坂本 隆司。西尾の8A-GEUを組むのを手伝った。でも、なんでこんなにバカっ速くなったのは分からないんだ。もしかしたら、皆が言うようにが憑いてるかも知れない。もしかしたら、ドラテクで速くしてるかもしれない。車重かもしれない。だけれど、それ以外分からないんだ」

「なるほど。さっきから気になるんですが、32GT-Rのタービンスッゲー気になるんですが…」

うん。めちゃくちゃ気になってた。

「あ、これ?トリプルタービンチューニングRB26。馬力はせいぜい900かな」

えっ…900…。

「今度乗せてあげるよ」

「わかりました。よろしくお願いします」

「じゃ庵野さん、帰りますか?」

西尾に聞かれた。

「あ?あぁ。帰るよ。ありがとうございました坂本さん。いつか、バトルお願いします」

「あぁ。じゃあな」

よし帰るかと、エンジンを掛ける。

RB26が唸った。

ブォーンゴトンブォーーーン!

本線に入り、アクセルを踏み込んだ。

パワーがすごかった。

RB26だけあって、さすがGT-Rの心臓。モンスターだ。前のLD28よりもすごい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る