005話[悪魔のトレノ]

うぅ、悪魔のトレノ見たいな。

そう思っていたら、

ピーンポーン

とインターホンが鳴った。

出ると本田が出てきた。

「よ、庵野。西尾連れてきたぜ」

「え?西尾?」

「悪魔の」

「あー」

「こんにちは。西尾 健人と言います」

「こんにちは。庵野 速人と申します」

「じゃ、俺はこれで」

本田は自分のNSXに乗っていった。

「君が、悪魔のトレノ?」

「はい。なんかみんな悪魔って言ってますけど」

「トレノ見せてよ」

「いいですよ」

悪魔のトレノはギチギチに改造してあるわけでもなく、

https://www.google.com/search?q=ae86+%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%8E+%E3%82%A8%E3%82%A2%E3%83%AD&source=android-browser&prmd=isvn&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwjd5vTdk9jcAhVEx7wKHSk5D6MQ_AUICigB#imgrc=ox7nCIwuMkz7dM:&isa=y

こんな感じだった。

「かっこいいな」

「ありがとうございます。乗りますか?」

え?いいの?

「お願いします」

エンジンを掛ける。

意外とスムーズに掛かった。

ブォンブォフン

低音でいい。

「エンジン、なに?」

僕は聞いてみた。

「8A-GEU」

ふーん載せ替えてんのか。

「高速いい?」

「いいですよ」

……

本線に合流した。

ブォォォンゴトンブォォォ…

すごい加速。ものすごいGだ。

遠い所にあった物体はもう目の前。

自分の車とは違う感覚。

メーターを見ると290㎞/h超え。

キンコンベルもなっている。

ゴォォォォ…

アクセルを踏み込んだ。

周りの風景は溶けるように過ぎていく。

100m先の物は消えていく―。

……

「ありがとう。西尾だっけ?これからもよろしくな」

「はい。よろしくお願いします」

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