004話[赤坂PA]
あれから何時間しただろうか。森のハコスカのセッティングが終わったのは、4時。それで何だかんだあって5時。で今9時。4時間しか寝てないのか…。
「まだ9時…?」
今日は、赤坂PAで集会があるって森が言ってた。メンバーはたぶん行くだろう。
外に出ると、あれれー?おかしいなー。僕のRS-TURBOがない。ってあれか、あれなのか?盗難なのか??
辺りを見回すとあった。駐車場に停めてた。
……
PM10:00を待っていた。PAから本線を見ると色々な車が走っている。
しかもココも凄い。ランボルギーニもいるじゃんか。その中で一台の車が目に留まった。ハコスカだ。しかも森の。
「あ、森」
「おー、庵野。ハコスカありがとサンキュ。L28に載せてからスゲーよ」
「どーってことねーけどよ、支払いはいつ?」
「来週する」
嫌な予感だ…。
「今日走るのか?」
「あったりめーよ。このハコスカの本気も出したいし!」
エンジンをかけ、本線に乗った。
待ち受けてたかのように、悪魔が、
ブォォォン!
と通りすぎた。
「よしっ見っけたっ!」
アクセルを踏み込んだ。加速は順調。ブーストもいい。
しかし、トレノは300m先。詰まることは無いんだろうか…?二台の距離は徐々に延びている。次第に見えなくなった。
「ちっくしょ。無理か…」
車を停めた。そして電話をした。
「本田、悪魔のトレノなんか知ってる?」
~「あー、ダチだよ?実はアイツのトレノは親父のでさ…」~
「連絡できる?」
~「わっかんねぇな。聞いてみるよ」~
「あんがと」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます