第109話過去と未来
エッセイを書いていると、自然と過去のことを思い出すようになる。
何かネタになるような出来事があったかなーと、記憶を呼び覚ます。
すると、良い思い出が一割、嫌な思い出が九割ほど出てくる。
僕の過去は少しばかり暗い。
嫌な記憶なんて掘り返しても、気分が落ち込むだけである。
だから楽しかった記憶について考えようとするのだが、それでもやはり気分が落ちてしまったりする。
「あの時こうしておけば、もっと良かったんだけどな……」
などと、反省してしまうのだ。
良い思い出を既に持っているのに、もっと良いものが欲しくなってしまう
僕は欲深い存在である。
結局、過去を思い返せば必ず後悔してしまうようだ。
良い記憶のことも悪い記憶のことも、考えない方が精神的に安定する。
過去のことを考える代わりに、未来のことを考えたら良いのかもしれない。
未来は未確定だ。
明日やりたいこと、一年後やっていたいこと、五年後やっていたいこと、などなど……。
先の予定を考えていた方が、過去ばかり振り返っているより幸せなのではないか。
ふと、そんなことを思った。
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