第98話絵描き
僕は子どもの頃から漫画やアニメが好きだったので、自然と絵描きに憧れを持つようになった。
小学生の頃はポケモンカードの絵を真似して描いたり、オリジナルの漫画を描いてみたりしていた。
が、中学生になった頃からぱったりと絵を描かなくなった。
下手だったからだ。
残念ながら僕には才能がなかった。
また、才能がなくても続けるほどの根気や情熱も持っていなかった。
漫画、アニメ、ラノベ、ゲームを楽しみつつ、僕は何も作り出さない学生時代を送った。
何度か一念発起して絵の練習をしようとしたこともある。
だが、その度に挫折した。
結局僕は、絵描きにはなれなかった。
だからこそ、絵を描いている人への憧れや尊敬の念を持っている。
自分がやろうとしてもできなかったことを続けている人たちは眩しく見えるものだ。
イラスト投稿サイトを覗いていると「このクオリティの絵を、このペースで投稿し続けているのか……」と驚くことがある。
恐らく、彼らは暇さえあれば絵を描いているのだろう。
その情熱に敬服せざるを得ない。
絵を描かなくなった僕だが、創作活動を諦めきれずに細々と文章を書いている。
好きなラノベを読みつつ、こんな作品が書けたらいいなあと思ったりする。
そして、こんなイラストが付いたら嬉しいだろうなあ……とも思う。
クリエイターへの憧れは終わらない。
少しずつでもいいので書き続けて、僕も作り手の側へ行ってみたいものだ。
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