第7話書きたい欲がなかなか続かない

 無性に文章を書きたくなることがある。

 そういうときにはパソコンに向かって、小説らしきものを淡々と打ち込む。


 行き当たりばったりなストーリーと、破綻した文章。

 人に見せるつもりはないので問題はないのだが、とんでもないものが僕の手から生み出される。

 そして、いつも完成させられないまま序盤で書くことをやめてしまう。


 発表できるように、ちゃんとした小説を書けばいいじゃないかと、自分でも思う。

 ただ、それがなかなかできないのだ。

 なぜなら、文章を書きたいという欲が長持ちしないからだ。


 エッセイのように短いものならその場ですぐに書き上げてしまえばいいけれど、小説となると完成まで時間がかかる。

 そうなると、完結までに気持ちが萎えてしまうのだ。


 やる気のあった頃の自分に、やる気のなくなった自分が書かされている、というような感覚に陥る。

 自分のことながら、この飽きっぽい性格には呆れてしまう。


 そんな僕だからこそ、小説を書いている方々のことは尊敬している。

 作品の完成度やジャンルに関係なく、最後まで書くだけでもどれだけ大変かは理解できるからだ。


 しっかり作品を完結させる人たちは、気分が乗らないときでも書くという忍耐力を持っているのか。

 あるいは、創作欲が落ちることがないほど小説が好きなのか。

 どちらにせよ、すごいことだと思う。


 僕もカクヨムに小説を投稿してみたい……。

 そう思いながらも、今日もエッセイでお茶を濁す。

 時間だけが、ただ過ぎていく。

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