第4話ライトノベルは一生好きなままだと思う

 初めてライトノベルを読んだのは中学生の頃。

 橋本紡先生のリバーズ・エンドという作品だった。


 イラストに惹かれて本を手に取り、繊細で美しいストーリーの虜になった。

 人生が変わった瞬間である。

 大げさな表現ではなく、本当に人生が変わった。


 あれからライトノベルを読み続け、いい大人になった今でも読んでいる。

 さすがに年をとれば本の好みも変わってくるだろうと思っていたが、全くそんなことはない。

 未だにラノベが大好きだ。


 聞くところによると、今やラノベの読者層は幅広く、僕のような大人の読者も珍しくないらしい。


 しかし、大人になってからラノベを読み始めたという話はあまり聞かない。

 十代の頃に好きになって、今でも読み続けている、という人が多い印象だ。

 僕もきっと、中学生の頃にリバーズ・エンドを読まなければラノベと縁のない人生を歩んでいただろう。


 その結果、僕は今でも楽しく幸せにラノベを読んでいる。

「いい歳してラノベばかり読んでいることが、本当に幸せか?」という声も聞こえてきそうだ。

 でも、いいじゃないか。

 大人がラノベを楽しんだって。


 年をとっても好きなものってあまり変化しないものだ。

 僕はきっと一生、ラノベが好きなままなのだと思う。

 もっと面白い作品に出会いたいという欲も尽きない。


 だから、カクヨムから売れっ子ラノベ作家さんが生まれて、僕に超面白い作品を読ませてくれたらいいなあ、などと他力本願な期待をしている。


 いつか僕も文章で、人を楽しませられるようになりたいものだ。

 では、また。

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