第22話 あちらの世界の小話詰め合わせ

ユーダの周辺にいる存在は明るい性格の方が多い。

それで、たまーにウケ狙いをぶっこんでくることがある。


 その一


ある時、夕食を作っていて、ユーダの通訳するせつさん(ユーダの

過去生で縁のあった女性。山菜のオーソリティーで山菜オタク。)と、

料理について話していた。

「山菜料理ってアクはどうやってとるの?」と私が尋ねると、

真面目くさった口調で一言。


「まず正義の味方を呼んで……」


そっちの「あく」じゃないから!!!



 その二


また別のある夜。やはり台所に立っている私。

揚げ物をしていて、横にユーダがいる。


「今日はすり身揚げだよ。」と私。

「すり身揚げえ??」ユーダは少し不満そうだ。


そして、アーガイル(最近ついている新しい龍のガイド)のコメントを通訳した。

「俺はスコッチエッグ!!って言ってる」


スコッチエッグって、あれ?

ゆで卵が中に入ったすり身揚げ・・


『龍眼』かいっ!!(遅い)



 その三


フィギュアのアイスショーのチケットが取りにくいという話をしていると、

アーガイルがDOI(アイスショーのドリームオンアイス)にひっかけて

どう(D)やっても 俺(O)たちは 行(I)ける・・・と洒落た。


「チケットなんかなくたって入れるんだぞ。何なら氷の上だって勝手に滑れる」

というので、

「じゃあ、スケーターさんたちに怪我が無いように守ってね! 」と言うと

スルーされた 笑。それは、守備範囲じゃないらしい。


そして、何故か雪女(と呼ばれるに近い存在がいるようだ)の話になり、

彼女が人知れず映画館へ行って例の、ありのままなデズニーの大ヒットアニメを

観たという話をする。まあ、関係無いこともないよね。


「空いている席に座って観てきたらしい。気になってたんだろうな」

「雪女っているんだね」

「いるよ。北海道に一人な。釧路だったかな」

「釧路… 」


で、付け足す。「あの人は暑がりだから」暑がりの雪女。


そして、観光として氷河を観に来る人々の話になる……ユーダの通訳も大忙し。

最近は氷河を観に来る観光客が例の歌を歌うらしい。


「ありの~ままの~姿みせるのよおお」♪

雪の女王エルサになった気持ちになってしまうんだろう。


全く、変なところに影響があるものだ。


「氷のエレメンツ(氷の精の事かな。メーテルリンクの青い鳥のようだ)たちが、

聞き飽きて辟易しているんだって。」



まあね、雪女は東北辺りにもいそうだし(存在は疑ってないという・・・ 笑)、

他の話も適当に「ぶっこいてる」のかもしれないけれど。

面白いので、そのまま書いておく。

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