天使になりたかった主人公のパレル。だけど天使になるための試験は、残念ながら不合格。
そして試験に落ちた者は、死神にならなければならなかった。

何だか真逆の仕事をしなくちゃいけないような気もしますけど、今作の死神と言うのは、死んでいく人に楽しかった思い出を見せること。決して悪い事をするわけではありません。
とは言え、希望通りの仕事に付けなくて憂鬱なパレル。だけど、死神の仕事だってそう悪くないですよ。

優しい死神のおくる、心温まるストーリーです。

そろそろ寝る支度をするために動かないと……と、思いつつ動けなかった時にタイトルに惹かれてこのお話を読ませていただきました。
なんだかうまく言葉にできませんが、寝る前にこのお話を読めて良かった。
本当にそう思います。

一生懸命勉強したのに、競争率が高過ぎて、天使試験に落ちてしまった主人公のパレル。その結果、嫌々死神になっちゃったけど？

落ち込んでる暇もなく、さっそく教育担当のジャンクから現地講習を受けるパレル。
でも、死神の仕事って、思っていたものとは全然違っていたんです。

この物語に登場する死神は、むしろ天使よりもいい人で、死神って悪くないな…なんて思ってしまったり。

軽い気持ちで読み進めると、最後に思いもよらない展開が待っています。
くすっと笑えて、うるっと来たり、最後は温かい気持ちになれる死神の物語。
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