第3話 新しい力
ユリアが作戦を思いついた次の日、早々にチャンスが訪れたのだった。この日はアポスだけがユリアの家に来ていた。そして今裸の男女がベットに横たわっていた。
「…………ふう~……上手くできたかしら?」
ベットからユリアだけが起き上がり、アポスの首もとに手を当て確認すると微笑む。
「死んでるわ。……ふふふ!はははっ!」
ユリアは人生で初めて、心の底から狂ったかのように笑っていた。
「ふふ……そうだわこうしてられないわ。でも本当に上手く出来るとは思わなかったわ……」
今から数時間前
ユリアは何時ものように、アポスが家に来ると裸にされて、凌辱されていた。だがこの日は何時もと違い、ユリアはアポスにお願いをしていた。そう何度目かの後に「縄を解いて欲しいと」
「馬鹿が解くわけ無いだろ!何を考えてるんだ?」
「そんな馬鹿打なんて?私はただあなたに奉仕がしたいと、思ったのよ?正直もう私自由になるのは諦めたわ……それなら……楽しんだ方が良いと思ったのよ!あなたもそうでしょ?ただ入れてるより私に奉仕してもらった方が気持ち良いでしょう?」
ユリアは悲しげで、艶のある雰囲気でアポスにしなだれお願いしていた。普通に見た目が綺麗なユリアの、そんな行動でアポスも同様していた。
「うっ……確かにそれは魅力的だな、しかしなっ」
ユリアはアポスのそそり立った、逸物を綺麗な口で頬張り、頭を上下に動き始めた。
「なっ!なんだこれは!き、気持ちいいぞ」
アポスは基本的に、女に入れる事しか知らない。おさるさんな行為しかやったことが無いので、ユリアのこの行動に驚いていた。アポスは見た目老けているが、実際はまだ二十代前半で女の経験はあまり無かったのだ。以前高級娼婦のようだとユリアの事を言ったが、実際自分は経験したことなどなくて、王国で見かけた程度で、実際お店に行くとしたら最低で金貨一枚は必要なのだ。
「どうかしら?もし、縄を解いてくれたのなら……もっと気持ち良いことをしてあげるわよ?」
「本当か!これ以上の気持ち良いことを……」
アポスはユリアの行動と気持ち良さに、冷静に判断出来なくて、縄を解いてしまった。
(ふふ……馬鹿な男……此処まで予想通りに行くなんて……やっぱりこの男にして正解だったわね!ピサロとか言う男ではこうも上手く行かなかったでしょう……)
「それでどうすれば良いんだ?」
アポスはご褒美を待つ子供のような顔をして、ユリアを見てきた。
「そうねそのまま仰向けで寝てくれるかしら」
「ああ!分かった!」
アポスはユリアに言われるが儘、ベットで仰向けになった。そしてユリアはアポスの下半身に回り、いきり立つ逸物に胸の谷間を挟みこんだ。
「うおぅ!柔らかくて気持ち良いぞ!」
先程からユリアがやっている事は、最初のがフェラ○オで今のがパイ○リというものなのである。何故処女だったユリアがこのような事を知っているかと言うと、まだ両親が生きている時に、両親の情事を覗いていて覚えていたのだ。子供の頃は何をしているのか分からなかったけど、二人に凌辱された事で思い出し理解したのだった。
「まだまだこんな物では無いわよ!」
ユリアは程よい大きさの胸に、逸物を挟み込んだ儘上下に振り出した。
「あああっなな!なんだこれは!気持ち良すぎる……」
(それじゃあそろそろ始めましょう!……最初は少しずつが良いわね)
「そしてこういうのはどうかしら?」
ユリアはアポスの逸物に跨がり、入れるのではなくて自分の股間部を、前後に動かし摺り合わせた。そして両手をアポスの胸元に置き、魔力操作でアポスの体に流れるマナを操作して、自分に吸収をし始めた。
(うん!上手く吸収出来てるわね、まさか相手のマナを自分に吸収出来るとは思わなかったわ……無詠唱を使えるようになってから、この男に中で出された時直ぐに、キュアとヒールを掛けたときに、手から相手のマナを少し吸収した感じがしたとおもったら、アポスが少しふらついて気がついたのよね……)
ユリアは無詠唱を使えるようになって、本当の回復魔法を覚える事が出来た。一般に広まってる回復魔法は、体内の表面上に流れるマナを操作し回復を行っているに対して、無詠唱の魔法は体内全体、体の芯の部分にまで流れてるマナを操作するこで、使えるようになるその成果は、少しの魔力量で大きな回復ができる。だが今ユリアが使っている相手のマナを吸収する魔法は出来ない。
「ああ……すげぇ……気持ちいい……入れて無いのにこんなに、気持ちぃ……な……んて……」
ユリアは腰の動きに変化を加え動かし、アポスに気づかれないように、アポスの胸元から手を使いマナを吸収する事を続けた。するとアポスの顔の表情が気持ち良いからか、マナ(生命力)を吸収されてるためか。朦朧として意識が無くなってきた。
(ふふ…もういいわね!一気にいくわ!)
ユリアは腰の動きを更に早めた。そしてマナ(生命力)の吸収速度も上げた。
「アアアア………………っ」
「うっ……あっ」
アポスとユリアは二人同時に上り詰めた。アポスは痙攣しながら性を吐き出しすと、痙攣が治まるにつれて力尽き、静かにベットに横たわった。
「ふ~」
ユリアはアポスから降りると、アポスの隣に仰向けで寝転んだ。
現在
ユリアはアポスの死を確認すると、ベットから降りて着替えを済まし荷物を纏めた。
「こんなものかしらね?あまり荷物を持って、移動速度をおとしたくないし。とりあえず行きたくないけど、この辺りで一番近い村か町だと、イース村しか無いのよね……でもあそこの村長はあまり好きじゃ無いのよね……何時も私を見る目が嫌なのよね……」
ユリアはとりあえず、ここに居るのは危険と判断して、一番近くの辺境の村のイースに向かう事にしたのだ。
「仕方無い今此処は危険、ピサロが何時ここに来るのか分からない。彼奴は今の私では勝てはしない、あの男のように単純にはいかないと思う……だから……」
ユリアは、グチグチと愚痴りながら荷物を持ち上げると、扉を開け外に出た。外はまだ日は高くお昼前の時間だ、此処からイースの村までは、ユリアの足なら半日で辿り着く距離だった。
「アアアア……もう!仕方無い仕方無い!とりあえずはイースの村に行って。少し落ち着いたら今後を考えよう!先ずはイースの村に無事辿り着く事を考えよう」
ユリアはイースの村に歩きだした。初めて人を殺した興奮もあって、冷静に考える事が出来ないので、今は早く此処から離れる事を優先させたのだ。
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