沖がどういう男か、もっと早く知っていたら。慧の想いに応えてあげられたら。
あるいはこんな結果にはならなかったかもしれません。ですが、全て終わってしまった今どうする事もできないのですね。
苦みのあるバットエンドでしたが、視点を変えながら徐々に真相に迫っていく構成が見事でした。
作者からの返信
無月兄さん
コメントいただきありがとうございます。
こういった内容はあまりお好きではない印象だったので、読んで下さってとても嬉しく思います。
元々はミステリーに挑戦したくて書き始めたのですが、何だか違うな、と迷走しつつ最後まで書き切ってみました。
なので、身に余るお言葉に恐縮してしまいます。
人は誰でも間違いをおかすことってあると思います。でも、このお話では、取り返すことができなかった。
あるとすれば沖だけという、救いのない内容です。
なんか、心が痛みますよね…。
微妙な距離感で揺れ動く紗良の心情が、フレンチトーストというアイテムによって繊細に表現されていて、凄く切ない気持ちになりました。
しかし深く心に刺さる程の魅力がありました。
素晴らしい作品でした!
作者からの返信
西宮樹さま
一番にコメントしていただき、またレビューまでいただいたこと、心から感謝申し上げます。
すみません、身に余る位のお言葉に、リアルに泣いてしまって、返信が遅くなりました。
最低な部分はとことん最低に、と思って設定したので、正直、食べ物を出すことには抵抗があったんですけど、そんな風に汲み取っていただけて、とても嬉しいです。
なので、本当は私の嫌いな食べ物にしたかったんですけど、好きな物ばっかり登場させてしまいました。笑
温かいお言葉、本当にありがとうございました!
タイトルからして悲しい結末になる覚悟はしていましたけど、そういう事でしたか。
せっかく練習したフレンチトーストも、もう食べてくれる人はいない。大切な人を、一度に二人も失ってしまった沙良の悲しみが、痛いほど伝わってきました。
読んでいて何か仕掛けがあるとは感じていましたけど、途中から予想するのが怖かったですね。
だけど徐々に真相に近づく描き方はお見事でした。自分もこんな描き方ができるようになりたいです。
作者からの返信
無月弟さん
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
はい。こんな結末になってしまいました…。
今回は、徹底的に悪として詰め込める要素を、沖に背負わせたので、中途半端な展開なら要らないなと。
でも、書いてて心苦しかったです。
描き方は、元々ミステリーに挑戦したいところから始めたので、このような形になりましたが、ヒントを出し過ぎて、割とストレートな結末だったんじゃないかと思います。
でも、あまりにノーヒントだと、突然感が否めないという…。
叙述トリックの真似事になってしまい、でも、人の心の動きとか行動に矛盾があるのは嫌で。
結論、褒めていただけるような内容ではないですが、描き切ることだけはしてみました。
なので、コメントまでいただけたこと、本当に嬉しく思います。