闇黒を染める
僕は恐ろしくて堪らない。盲目の誰かが現実は幸せだと笑ったが、僕は在り得ないと溜息を吐いたものだ。今現在。世界は灯りに満ち溢れ、最悪を隠すものだが、僕には底知れぬ『恐怖』が憑き纏う。粘吊くものは酷い臭いで、他者には視得ない悪夢の副産物。そうだ。此処で僕は想像してしまった。其処で世界は終ったのだ。三日月が嗤う――十字に裂けた満月の方が
分裂した
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