【副読本】電脳猟兵×クリスタルの鍵 (C)Copyrights 2018 中村尚裕 All Rights Reserved.

３－４．ドリンク類

　こちらでは、登場人物達がよく口にしているドリンク類についてご紹介します。

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【コーヒー】

　解説：豆によって味はピンキリですが、実は淹れ方によっても味が激変します。

　『２－４．ミール・メーカ（Meal Maker）』でご紹介した『アロマ・マスタ』のように、そのコツはある程度自動化が利きます。

・ブルー・マウンテン：作品世界でも随一の人気を誇る豆です。原産は地球ですが、人気ゆえ植民惑星でも栽培されます。

・モカ：香味に優れ、根強い人気を誇ります。あまりに普及しているため、コーヒーの代名詞としてその名が上がるほどです。

・ヘレネ：〝情熱の代名詞〟こと惑星〝ヘレネ〟で生まれた豆です。

　植民惑星は軌道エレヴェータの位置する赤道沿いに開拓が進んで行きますが、ちょうどこの土地ではコーヒーの栽培に適した気候が整いやすいという背景もあります。

【紅茶】

　解説：コーヒーと同じく茶葉によって味はピンキリです。もちろん淹れ方が重要なのも同様です。例えばマリィは紅茶党ですが、仕事中は安い茶葉、プライヴェートでは高めの茶葉と、時と場所を選んで使い分けたりします。

・ダージリン：生産地は名前そのままのインド・ダージリン地方。

　香りは世界最高との誉れ高く、〝惑星連邦〟では他地方産の茶葉にはこの名を名乗らせません。

　マリィ一番のお気に入り。

・アッサム：香気に優れ、人気の高い茶葉。

・ラビュリントス：惑星〝テセウス〟の特産茶。一部好事家が〝虜になる〟とも賞しています。

・キャンディ：地球原産で、冷めても風味を損ないにくいのが特徴です。マリィは仕事中にこの茶葉を好んで使います。

【ウィスキィ】：蒸留酒の代表格。アルコール含有量は多めですが、製法や熟成によって味にまろやかさが増していきます。

・スコッチ：スコットランド産のウィスキィにのみ〝スコッチ〟を名乗ることが許されます。

　ウィスキィ原産地名にして〝最高のウィスキィ〟を表す代名詞でもあります。

　・マッカラン：〝シングル・モルトのロールスロイス〟とまで称される逸品。ロジャーが好みますが、簡単にはありつけません。

　・オールド・パー：〝時代が変わろうとも移ろわぬ品質を提供する〟という意味を名前に込めた職人気質の逸品。

・プラネッツ：名前は華やかですが、〝地球以外の惑星で蒸留されたウィスキィ〟という意味も含まれます。

　・ピュグマリオン：水の豊かな惑星〝ピュグマリオン〟で蒸留された逸品。

　　プラネッツ・ウィスキィの中では随一の人気を誇ります。

　・アイエテス：惑星〝アイエテス〟の名を冠した自信作。ギリシア神話の英雄イアソンが探し求めた秘宝の持ち主が語源です。

【ラム】：サトウキビから作られる蒸留酒です。カクテル・ベースとしても用いられます。

・バカルディ：ラムの代名詞。カクテル・ベースとしてのパイオニア。

　地球でも複数の地域で蒸留され、植民惑星にも蒸留所を持ちます。

　植民惑星においても入手性に優れますが、人気を反映して価格は高めです。

・バルバドス：ラム発祥の地ともいわれるバルバドス島を名に冠した一本。転じて〝我こそはオリジナル〟の気概を込めた逸品です。

　植民惑星の産ながら、味は地球産に勝るとも劣りません。

【カクテル】：

　・キィル：よく冷やしたカシスと辛口の白ワインから成るカクテル。材料とグラスを予め冷やしておくなど、細やかな心遣いが味の秘訣です。

　・カシス・ソーダ：カシスをソーダで割ったカクテル。氷を使う分、キィルよりハードルは低めです。

　・ソルティ・ドッグ：ウォトカをベースにグレープフルーツで割ったカクテル。グラスの縁をレモンで濡らし、塩をつける〝スノー・スタイル〟が特徴的です。

【その他】

・ワイン：言わずと知れた、ブドウの醸造酒。バレージは「地球産には及びませんが」などと謙遜していますが、惑星〝テセウス〟では生産に力を入れています。

・ウォトカ（ウォッカ）：水分の他はほとんどアルコールのみという蒸留酒です。癖が少ないものが多く、カクテル・ベースにもよく使われます。

・カンパリ：独特の苦味と爽やかさが特徴的なリキュールです。カクテルにもよく使われますが、ストレートでも楽しめます。

・グラッパ：イタリア特産の蒸留酒。ブドウの絞りカスを発酵させたアルコールを元に、これを蒸留して作ります。

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　作中の登場人物達の嗜好に思いを馳せていただければ幸いです。

　本作品に関わってくださった全ての方へ、感謝を込めて。

　それでは引き続き、よろしくお願いいたします。