3-5.空間跳躍ゲートについて

 こちらでは、作品世界の〝惑星連邦〟の根幹を成す空間跳躍ゲートについて解説します。よろしくお付き合いのほどを。


 ◇


 詳しくは第2章『2-7.途上』で触れさせていただいておりますので、こちらでは簡単に。


 空間跳躍ゲート(以下、跳躍ゲート)は、〝星系間を結ぶ航行手段〟として捉えていただければと考えます。

 物語世界の科学技術では、自力で光速を超える航行理論は確率されていません。空間を歪めるワープ航法も、相対性理論を超えるハイパードライヴも手が届かない――というわけですね。


 跳躍ゲートはいわゆるワームホール、つまりは〝空間に空いた抜け穴〟の一種と捉えていただければいいでしょう。

 ただし、この〝抜け穴〟はその都度空けねばなりません。また、出口を自由に制御することも不可能です。

 言ってみるなら、〝抜け穴の空きやすい空間の歪み〟というところですね。


 通常時の跳躍ゲートは空間の歪みです。空間が歪んでいるからには、質量と重力場も伴っています。

 なので、見かけ上は〝姿のない惑星〟とでも称するのが相応しいでしょう。母恒星と重力のバランスを取り合って、極惑星軌道を巡っています。

 一つの恒星系当たりに跳躍ゲートは複数あることが多いのですが、行き先となる恒星系が可住惑星を持っているとは限りません。可住惑星が一つ見付かれば大変な幸運と認識されています。


 なので、本作品における人類の版図は、直線距離ではなく跳躍ゲート網に頼ったものとなっています。

 その結果が、『3-3.〝惑星連邦〟の恒星と主な惑星』でご紹介した〝惑星連邦〟の構成ということになりますね。


 ◇



 本作品に関わって下さった全ての方へ、感謝を込めて。


 それでは引き続き、よろしくお願いいたします。

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