3-3.〝惑星連邦〟の恒星と主な惑星
こちらでは、作品世界の統一政体〝惑星連邦(Federation of Planets、略称F.P.)〟を構成する恒星系と、主な惑星をご紹介します。
主な舞台は惑星〝テセウス〟と地球なので、ご参照いただかずとも物語進行に問題はありません。
が、たびたび〝惑星連邦〟内の星系や惑星の名前が出てきますので、気にかかりましたらご覧いただければと。
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※基本的な命名ルール:
(1)太陽系惑星はローマ・ギリシア神話の神の名を使う
(2)植民星系では、主としてギリシア神話の名を使う。
恒星に対しては神の名、惑星に対しては人名を当てる。(植民星を見下すスタンスの表れ)
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【凡例】
◎:星系〝ソル〟と直接結ばれた恒星系
◯:星系〝ソル〟と直接の繋がりを持たない恒星系
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◎【星系〝ソル〟】:太陽系。語源は太陽神(ローマ神話)
・恒星〝ソル〟(SOL)
以下、太陽系の惑星名(英名)は、主としてローマ神話の神に因む。
◎【星系〝クレイオ〟】:第1の可住惑星を伴った恒星系。語源は文芸の女神たちムーサ(Musa)の一柱。〝祝福〟を表す。
・恒星〝クレイオ(Kleio、ギリシア神話)〟。
・惑星〝イアソン(Iason)〟(第3惑星):史上初の入植惑星。語源はコルキスの黄金の羊の毛皮を探した英雄。
・惑星〝ケイロン(Chiron)〟(第4惑星):語源はイアソンを育てたケンタウロス族の賢者。
◎【星系〝カイロス〟】:3つの有人星系への〝跳躍ゲート〟を持つ恒星系(〝ソル〟、〝ポイベ〟、〝オケアノス〟)。交易の要。語源は時の流れを支配する好機の神。
・恒星〝カイロス(Kairos、ギリシア神話)〟。
・惑星〝テセウス(Theseus)〟(第2惑星):本作品の主舞台。史上2番目の入植惑星。
中間交易地として栄える一方、〝惑星連邦〟に対する依存度が低いため、独立論が強い。
星都は〝クライトン・シティ〟。
語源は憐み深い賢知の王。ミノタウロスを退治した。
・衛星〝ペリペテス(Periphetes)〟(第1衛星):語源は鍛冶神ヘパイトスの息子。棍棒使い。テセウスに敗れた。
・衛星〝シニス(Sinis)〟(第2衛星):語源は怪力の盗賊。テセウスに殺された。
・衛星〝パイア(Phaia)〟(第3衛星):語源はクロミュオンの猪。テセウスに退治された。
・惑星〝アリアドネ(Ariadne)〟(第3惑星):非可住惑星。資源採掘に重宝される。語源は〝とりわけて潔らかに聖い娘〟。テセウスがクレテの迷宮を脱出するのを手助けした。ミノスの娘。
・衛星〝ラビュリントス(Labyrinth)〟(第1衛星):語源はダイダロスが建造した迷宮。ミノタウロスを閉じ込めるために造られた。
・衛星〝ミノス(Minos、ギリシア神話)〟(第2衛星):語源はアリアドネの父。クレタ島の王。ダイダロスに命じてラビュリントスを建造させた。
◯【星系〝ポイベ〟】:星系〝ソル〟からは、星系〝カイロス〟にある空間跳躍ゲートを隔てて初めて到達できる。空間跳躍ゲート軌道へ遷移しやすい内惑星に資源が豊富。資金力と埋蔵資源に富む。
・恒星〝ポイベ(Phoebe、ギリシア神話)〟:光明の女神。〝輝く女〟の意味。
・惑星〝ミダス(Midas、ギリシア神話)〟:星都は〝グラハム・シティ〟。
その名の通り濡れ手に粟の埋蔵資源と資金力で、〝惑星連邦〟に対する依存度は低い。
語源はペシヌスの王。触れたものすべてを黄金に変える能力で知られる。
◯【星系〝オケアノス〟】:星系〝ソル〟からは、星系〝カイロス〟にある空間跳躍ゲートを隔てて初めて到達できる。
・恒星〝オケアノス(Okeanos、ギリシア神話)〟:語源は海洋の女神。
・惑星〝アイエテス(Aietes、ギリシア神話)〟(第2惑星):可住惑星。海洋資源に富む。語源はコルキスの王。イアソンが捜し求めた〝黄金の羊毛皮〟の所持者。
・惑星〝ステュクス(Styx、ギリシア神話)〟(第3惑星):非可住惑星。語源はオケアノスの娘。〝神々を罰する神〟を意味する。
◎【星系〝イリス〟】:3つの空間跳躍ゲートを持つ星系(星系〝ソル〟、星系〝テミス〟、星系〝レト〟)。交易の要。
・恒星〝イリス(Iris)〟:語源は虹の女神。神々の伝令を務める。
・惑星〝ヘレネ〟(Helene):別名〝情熱とテロの代名詞〟。
中間交易地として栄える一方、惑星〝ミダス〟と同様に〝惑星連邦〟への依存度が非常に低いため、独立論が強い。
語源はメネラオスの妻。美女。パリスにさらわれ、トロイア戦争の原因になった。
◯【星系〝テミス〟】:比較的埋蔵資源は少ないが、反動で科学技術開発が盛ん。
・恒星〝テミス(Themis、ギリシア神話)〟:語源のThemisは〝掟、法律の女神〟を意味する。
・惑星〝ケイロン(Cheilon)〟(第3惑星):資源が豊かではないことから危機感が育ちやすく、科学技術開発で先行。
語源はケンタウロスの賢者。
◯【星系〝レト〟】:埋蔵資源が豊富。星系〝イリス〟および星系〝テミス〟と独立経済圏を成しつつある。
・恒星〝レト(Leto、ギリシア神話)〟:語源はアポロンとアルテミスの母。最も柔和な女神。黒衣をまとう
・惑星〝レダ(Leda)〟(第3惑星):自尊心と独立の気風に富む。語源はゼウスに愛された女。ヘレネの母。
◎【星系〝ネレウス〟】:政治的には比較的穏やか。ただし自給自足の背景があり〝惑星連邦〟内で資源の乏しい星系〝ソル〟が優位を占める現状にはやや懐疑的。
・恒星〝ネレウス(Nereus、ギリシア神話)〟:語源は海神。特に穏やかな内海を神格化している。
・惑星〝ピュグマリオン(Pygmalion、ギリシア神話)〟(第2惑星):語源はキプロス島の王。ニュンペーをモデルにした象牙の彫像ガラテイアに恋をした。
・惑星〝ガラテイア(Galateia)〟(第1惑星):非可住惑星。希少金属資源が豊富。
語源はギリシア神話に登場する彫像(女性に変身)。ピュグマリオンの妻。または、そのモデルになったニュンペー。
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以上、〝惑星連邦〟を構成する星系と主な惑星でした。特に惑星〝ヘレネ〟は、名前のみながら出番は多めですね。〝情熱とテロの代名詞〟という二つ名などに思いを馳せていただければ幸いです。
本作品に関わってくださった全ての方へ、感謝を込めて。
それでは引き続き、よろしくお願いいたします。
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