トンネル

俺は独り薄暗い道路でトラックを走らせていた。普段は高速道路を使っているが、今日は連休明けで混み合っていた為、やむ無くこの通り慣れない道を走っている。

だが、この先にあるトンネルは自殺兼心霊スポットとして有名な場所だ。

(出来れば通りたくはないのだが...。)

などと考えていると、遂にトンネル前に辿り着いてしまった。速く通り過ぎてしまおうとアクセルに力を込めた時...。

一瞬視界が暗くなり、突然フロントガラスに手形が現れた。ギョッとして急ブレーキを踏む。幽霊などの類が苦手な俺は恐る恐る窓から身を乗り出し、外を確認した。

暫くして、それが幽霊では無いことが分かり、俺は安心してトラックを発進させた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る