第52話 最近の健康事情に一家言ある①

最近の、と書いてしまったが数年前から一部で言われていますが自分が申し上げたいのは食べ順ダイエットについてですね。

これについて一家言ある。

噛み付きたい、

ガブガブしたい。


まず食べ順ダイエットとはなんぞや、ということなんですが、


簡単にいうと

ご飯を野菜⇒主菜⇒炭水化物の順で食べることで血糖値があがりにくくなり脂肪の吸収を抑えられて太りにくくなる。

ということらしいです、はい。


これは何となく理解できる。

岡山の片田舎の工業高校出の僕でも何となくわかる気がする。

ですがこれに対して炭水化物から食べる逆食べ順ダイエットや肉から食べるダイエットもあるそうです。


でですね、自分が言いたいのは、物事は全体を把握しなければならないのではないか、ということなんです。

木を見て森を見ず、になってはもともこもない。まず健康であるべきですよね。

僕が危惧しているのは「最初にインサラータ」の部分が独り歩きしていないか、ということなんです。

あっすいません、インサラータはイタリア語でサラダの意です。

何かといいますと腸と食物繊維なんです。

腸活とも言える。

腸の壁に油脂が残っていると癌になりやすい。特に動物性脂肪はよくないとされている。

これを元来の油脂の使用が少ない日本食及び三角食べをしますと、元々少ない腸の壁についた油脂の汚れをご飯やその他の食物繊維が掃除をしてくれます。


ちゃんとした食べ順ダイエットの文章にはインサラータ⇒タンパク質⇒炭水化物

と書いてありますね。

でも炭水化物ならなんでもよい、というわけではなくて白米なら良いと思いますがアブラっぽいものなら最後にもう一度インサラータを持ってきたほうがいいかもしれない。

そうなるとチャーハンはどうか、ピザはどうか、ラーメンならどうか、という話になってくる。

一般的なチャーハンならOKかもしれないが油っぽいものはダメです、と言い出す評論家が必ず出てくる。

ゴマ油で炒めたのはよくて、ラードやチャーシューの脂身で炒めたのは私は認めません、と言い出すヤツが必ず出てくる。

オリーブオイルをかけたピザは許すがサラダ油で焼いたパン風のピザは許さん、という事になっていく。

そのうち〇✕軒はチンさんがキッチンに立っている時のチャーハンは良いがオーナーのキムさんのチャーハンは油っぽくてダメだ、ということもありえる。

チン料理人の腕がオーナーシェフのキムさんの腕を超えてしまったんですね。

チンさんは探究心があり、やはりチャーハンはチャーシューの脂身で作るほうがうまいのではないかと思い、少量のチャーシューの脂身を少量のゴマ油で炒める調理法にたどり着いた。

ただここで「えっじゃあチャーシューの脂身使ってんじゃん?動物性脂肪じゃん?ダメじゃん?」と先ほどの評論家も頭を悩ませ、とうとう寝込んでしまうかもしれない。


だからもう誰でもあまり考えずにできる食べ方が日本にはあります。

なんなら割と昔からあります。

ご存じ三角食べです。

今食べたものと違うものを次に口に運べばいい。考えるのが嫌なら右回りでも左回りでもいいから適当に食べていけばいい。


そもそも基本的には摂取カロリーが消費カロリーを上回らなけれは、太ることはないわけですから、ダイエットに関しては日本人は昔から答えを持っている、と言えます。

低カロリーな日本食を三角食べして適度に体を動かせばキレイな腸を保ちつつカロリーも抑えられます。

ダイエットのために不健康になるのは本末転倒、お肌が荒れてくるば美容にだってマイナスです。

健康のためのダイエットであるべきです。

ならば食事を多角的に見るべきで食物繊維による腸の掃除は大事にするべきです。


という切り口で令和最初のダイエットブームを引き起こしたい。

「日本人はすでに答えをもっていた!」とか「ジャパニーズダイエット」とかなんとか表紙にキャッチコピーがついた本を出したい。

IKKOさんあたりに巻末の文章を書いてほしい。栗原はるみさん、出張家政婦のタサン志麻さん、という線もある。

本を出して嫁を通さない小遣いがほしい。

そのために、まずこれを読んで下さっている皆様に存分にニチライを持ち上げ、宣伝していただきたい、こう思っている次第です。


以上です。

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