第2話
俺の高校生デビューが桜のように散ってしまってから一週間ほどがたった。
一週間も経てば当然周りの奴らは初々しくも友達ができたり、一緒にこの学校に来たのか初めから仲が良かったりと、新しく出来た友達とかとお喋りをしている。
そしてそんな楽しい雰囲気の中、一人だけ浮いている奴がいる。
はい俺です。
入学初日にやらかしてから、皆さん明らかに俺のこと避けてる気がするんですよね。
確かに見た目は、悪いかもしれないよ?
(背丈175、目にかかりそうなくらい長い髪の毛が特徴的。そして、その肝心の目が死んでいるらしい。周りからの俺の評判は、誰とも馴れ合う気がないから近寄るな的な雰囲気があるから、なんか感じ悪い。だそうだ)
あっ俺ってそんな風に周りから見られてたのね、まぁ確かに誰とも馴れ合う気なんてないけど。
フフフ。どうやら、本格的にぼっちを極めるしかないようだな。
こうなったら、卒業までに俺は、ぼっちの頂点に立つ者として、ある意味注目を集めてやろうではないか。
ゴホン!ゴホン!
俺が周りからの評判に少し落ち込みつつ、改めて周りを観察する。
そう。俺は基本的に教室では一人。
だから俺がする事と言えば、クラスの様子を観察すること。
これは俺が代々中学2年から続けて来た技だ。あの時は毎日学校で一人だっため、やることが無かった。本も今いいの無いしな。
そんな時に俺は、クラスの奴らをなんとなく眺めていたら、あいつはクラスの中で人気なんだ。とか、あいつはいつも本を読んでいるなとか。そんなことが分かるようになっていた。
おかけで人を見る目が強化されたのはゆうまでもない。
もちろん中学卒業まで、俺は一人だったお。しかも最後のクラスの全員の写真に俺いなかったお、どうやら、ハブられてたっぽい。まじアイツら恨む。
そんな俺の数ある一つの技、観察を通してこの一週間でわかったことを紹介していこう。
まず、このクラスの人数は男子17、女子16の33人のクラスで構成されている。
そして、このクラスは3つのグループにわかれていることが解った。
一つは、このクラスの最高頂点に君臨する、リア充グループ。
もう一つはリア充のグループではない、普通のグループ。
そして3つ目は、ラブコメ小説にかかせないモブキャラ達。
そして、グループに入れず一人孤立している一匹狼…俺。
以上の3つのグループがこのクラスに存在することがわかる。
リアグル(リア充グループを略した物)を観察していて解ったことは、
男子には男子の王が、女子には女子のも女王がいることが発覚した。
今リアグルで楽しくお喋りをしている、ナイスガイ君。
まだクラス全員の名前は覚えていないが、(覚える気がない)
嫌でも目立ってしまうらしく、
イケメンだから目立つだけだよ、イケメンなんて死ねばいいのにね。
おっと、ん、んん!思わず心の憎し…しゃなくて、声が…いやはや困ったものだ。
とにかく。名前を知らなかった俺でも、知ってしまうくらい有名になっているので、自然と名前は覚える。
ソイツの名前は、
少し茶色の髪が特徴で、背も178と高い。
そして清水の部活はサッカー部らしく、
多分頭の方もだいぶいいと思われる。
そんな、高ハイスペックなナイスガイな清水には既に女の競争が始まっているらしい。
やっぱいるよなクラスに一人は絶対的なイケメンが。
あーあ、イケメンは嫌だね。なんでもご都合主義で自己完結するんだから。
たまったもんじゃないよ、本当に!
そして次に、リアグルの話しが楽しいのか、めっちゃ笑ってる奴が、このクラス一番の可愛いさを持つ、
彼女は入学の日に新入生代表として、舞台に上がり、挨拶をしていたそうだ。
俺いなかったから知らんけど、
その時に先輩の男子どもが、
『ついに我が校にも女神が…』と涙ぐんでいたらしい。
バカじゃねぇの?
そんな高坂さんは確かに可愛い。
運動神経抜群。もちろん新入生代表だから成績も優秀。
そして、ショートボブの髪が特徴的で、目もくりんとしているし、女性的な凸凹もありスレンダーで、
初めはどこかのモデルさん?とか噂さされたらしい。
背は163と平均的だと思う(女子の平均しらんけど)
しかも、男子女子分け隔てなくしゃべりかけてくれるし、それで、勘違いする男子は多いんだとか。
今でも普通にリアグルの男子の体ぺしぺし叩いてるし、
あいつ…落ちたな、フン!チョロいやつめあんなことくらいで。
なんか噂では、中学の時に総20人くらいの男子達から告られたらしい。
なお、全員振ったらしいが。
しかし俺は高坂さんみたいな人は絶対裏の顔はヤバいだろうとふんでいる。
まぁ俺が高坂さんを好きになることはないな絶対に。あっ、フラグとか冗談抜きで。
ざっとこんなんもんよ!ここ一週間で、俺が観察した結果が。
ん~人物紹介しかしてない気が…
まぁいっか、
とまぁ、これが1年5組のクラスだ、気になってる奴もちらほらといるが、それはまた今度にしてっと。
よし!とりま、もうすぐ高校入ってからの初めてのテストだな。面倒せ~はぁ…まぁでも頑張るか…
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