ぼっちが人を助けちゃいけない?誰が決めた!!

sorasiro

第1話



『ハハハハ!お前なんかが親友な訳ねぇーだろ!バーカ!か・え・れ、か・え・れ!』


『か・え・れ!』


 皆が揃いも揃って俺に帰れを連呼してくる。



「は?俺ら親友だろ?急にどうしたんだよ?」


「は?何いってんのお前?今の今までお前のこと親友とか思った事ねぇーんだけど、友達とすら思った事ねーよ。寧ろ利用さしてもらってたってだけ?あ、あと今でありがとなー」



は?何だよそれ…俺はずっと親友と思ってたのに…どうゆことだよ…それ…なんで…



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー





 そこで俺の意識は途絶え目が覚める。


「はぁ…嫌な夢みたな…もう忘れてたと思ってたんだがな…」


 俺は嫌な夢を見てしまい、少し気分が悪くなりながらも今何時なのか確認するため、スマホの時計を見る。



「えっと…今は9時30分か、そっか…

はーーあう。眠い…でも今日入学式なんだよな。朝ご飯はいらないか…早く制服着て少し早いけど、学……は?ちょっと待て今何時だって?」


 俺はもう一度どスマホの時計に映し出されている時間を見る。


『9時32分』





…………oh。


「おもっきり遅刻。今日入学式よな!?やばい!」



 俺は大慌てで、新しい制服に着替える。


 両親は共に共働きでなので、余り家にいない事が多い。なので、毎回朝は俺一人で起きて朝ご飯を食べている。


 だが今は呑気に朝ご飯を食べている場合ではない。

 何故なら今日は俺の

 陣上浩二じんじょうこうじが高校生になる日なのだ。

 入学式初日に遅刻はやばい。


 クラスの奴らから『あいつ初日から遅刻だってさ…ヤバくない?』的な感じで印象が悪くなってしまう可能性が。


 そうなってしまったら、俺の高校生デビューが…終わってしまう!



 そうと決まれば早く行こう。



 俺がこれから通う、桜沢高等学校は少しだけ頭がいい高校だ。

 何故そんな高校に入学しようと思ったのか、それは至って単純。家から近いからだ。


 俺はゲームが大好きな為、『ゲームがもっとしたいなら勉強しろ。そしたら好きなだけゲームをしても良いし買ってやる』と両親から言われて、それならばと、俺は猛勉強。

 その末、俺はゲームをしまくっても、成績が落ちないくらいまで、頭が良くなった。

 

 そのおかげもあってかこの桜沢高等学校に入学できたわけだ。

 うん、ゲーム様々だな。ありがたや~



 と、俺がそんなことを思っている間に早くも学校に到着。

 入学式の挨拶みたいな奴はもう終わっていたので、急いで俺のクラス。1年5組のクラスに向かう。



「で、あるからにしてこの桜沢高等学校は…」


『ガラガラ』


「すいません、遅れました」


 俺は、急いで来たため、教室に入る前に息を整え入る。

 

「お?お前は…えっと…陣上 浩二でいいのか?」


「あっ、はい」


「入学早々に遅刻とは、なかなかいい性格をしているな、何故遅刻したんだ?」


「寝坊して遅刻しました、すいません」 


「ほぉ…寝坊ね

 まぁいい陣上の席はそこだから早く座れ」


「はい」


 ふぅ…なんとかセーフか?


 ん?なんか雰囲気が悪い?


 

『なぁ、なんかあいつ感じ悪くないか?』


『あーわかる。なんか感じ悪い。てか目が死んでるせいでなんかちょっとキモイんですけど』



 

 聞こえてますよ~

 まぁそいう見方されても仕方ないよな、確かに良く俺の目は死んだ魚のような目をしているなって言われる。


 でもこの目俺好きなんだよな。


 だって某ラブコメ小説の主人公も死んだ魚のような目だしな。

 俺以外とあいつ好きなんだよな。



 

 てかめっちゃ関わりたくないオーラがそから中からでてるんでけど。


 はぁ…高校生デビュー見事に失敗したな…


 小学生の時色々あって、中学では完全に避けられてたけど、高校はいったらなんとかなるかな~っとか思ってたけど結局こうなるんだな。


 



こうして、俺は入学式初日から、ぼっちが決定したのだった。

 












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