最終話 これからは二人で
黒い鬼神との激闘の事後処理が済んだ数日後。
花川戸家の居間に5人の人物が集っていた。
サイダイナックルの存在を知り、花川戸サイキック研究所を吸収しようとしていた
防衛軍やマスコミに対してはルミナの実家であるアームストロング財閥が対応した。
花川戸サイキック研究所と花川戸ジムはアームストロング財閥に取り込まれた。
「息子夫婦を死なせた防衛軍よりは、知り合いの方がましじゃ。」
拳達が戦っている最中アームストロング財閥と連絡を取り話をまとめた
花川戸博士は言う、博士は息子夫婦の戦死から軍を嫌っていた。
後に、嫌っていた軍に協力する事になるのは別の話である。
「そういう事ですね、拳君もついに覚悟を決めた事だし私をパパと呼んでくれ。」
と言うのは、高そうなスーツ姿の紳士的なエレガントな白人男性。
ルミナの父親、ロジャー・アームストロング氏。
拳の父親とは親友で、奥さんにフォールされてアームストロング家に婿入りした男。
婿養子仲間ができるのが嬉しいらしい。
「拳、これからは私の事もママと気軽に呼んでね♪」
ロジャー氏の隣で拳に告げるのは、居間の中で1番偉い人だった。
ルミナの母親でロジャー氏を尻に敷いた女傑、ヴィクトリア・アームストロング。
ルミナに似て、おっぱいの大きい金髪の美人さんである。
やっぱりマーシャルアーツは得意。
アームストロング夫妻は、拳の亡き両親とは士官学校の同期で親友同士だった。
ルミナの両親が花川戸家を訪れたのは、拳とルミナの仲についてである。
激闘を終えた夜、ついに拳はルミナの元へ夜這いしに行き二人は結ばれた。
「拳?婿入りするお覚悟は宜しくて♪」
とのルミナの言葉に
「できてるよ、俺はルミナが欲しいっ!!」
と拳がルミナに婿入り宣言と特攻の夜を過ごしたので、改めて
ルミナのご両親にご挨拶と言う流れである。
「拳とルミナの仲に反対なんかしません、ルミナは良くやりました♪」
ヴィクトリアさんがほほ笑む。
亡き親友の息子と娘が結ばれたのだ、嬉しくないはずがない。
「孫とのキャッチボールが楽しみだよ♪野球場買わないか、ハニー♪」
さらりとロジャー氏がヴィクトリアさんにねだる。
「なら、後9人は子供を作りましょうねパパ♪」
笑顔でロジャー氏をヘッドロックし客間の寝室へと向かう
アームストロング夫妻を見送る拳達。
何はともあれ拳とルミナは正式に交際することになった。
「受け入れてもらえたのはありがたいな、これからもよろしくなルミナ♪」
拳がルミナに手を差し出す、ルミナがその手を取って自分の胸へと引き寄せる。
「ええ、お母様達に負けず沢山子供を作って育てますわよ♪」
そしてルミナに足払いをされ、バランスを崩した拳がお姫様抱っこで
部屋へと連れて行かれるのを見守る藤兵衛博士。
「・・・・・ふむ、曾孫用のロボットのデザインでも始めるかの。」
博士も立ち上がり研究室へと向かう。
こうして、花川戸拳は愛機であるサイナックルと合体したサイダイナックルを駆り
充実した人生を過ごしつつ平和を脅かす幾多の敵との戦いに身を投じて行く。
念動闘士サイナックル ムネミツ @yukinosita
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