源三郎江戸日記(弟四部)34 それではセリを始めろというと、馬子が馬を引いてきてセリが始まったのです、阿蘇屋が参加すると千里屋も参加して値があがり、適度なところでセンスを閉じると千里


源三郎江戸日記(弟四部)34


それではセリを始めろというと、馬子が馬を引いてきてセリが始まったのです、阿蘇屋が参加すると千里屋も参加して値があがり、適度なところでセンスを閉じると千里屋が降りて阿蘇屋、

に決まったのです、阿蘇屋は千里屋に値を吊り上げられて、通常より高値で買わつれて怒った顔をしています、200頭が終わり、それぞれの商人と博労がセリ落とし、千里屋も何頭か手に、

いれたのです、


次に駿馬のセリを行うと役人が言って、セリが始まると、千里屋が価格を吊り上げセリ落とすと、20頭程落としたところで、代官が公平にする為に千里屋はこれ以降はセリを差し止めると、

言うので、源三郎が途中でやり方を代えてはいかん、しかしこれでは公正なセリにはなりませんがと言うので、ならば駿馬のセリはやり直す、尚1人5頭セリ落としたら、それ以降はセリ、

の参加は差し止める、


どうだ千里屋と聞くと、承知しましたと言うので、今後はこのやり方にせよと代官に言うと、ハハハッと言って、再度駿馬のセリを開始すると言うとセリが始まったのです、これでみんな、

が公平にセリ落として駿馬のせりが終わったのです、阿蘇屋はここに残れというと、みんなはセリ場を馬を引いて帰ったのです、阿蘇屋いままでの数々の不正は許しがたい、資産没収の上、

熊本藩領外に追放とすると言うと、


そんな無体なと言うので、これは何じあと賂の書付をみせて、代官に賂を贈り、駿馬をセリにださず買い叩きそれを高値で売りさばいている事は明白じあ、さらに博打場ではイカサマを、

やり暴利をえておる、それの目こぼしに賂を贈っている事は明白じあ、申し開きがあらば言うのじあと言うと、代官様何とかしてくださいと阿蘇屋が言うと、もはやこれまでじあ、生き、

ここを出すなと言うと、


諸国巡察視にさからえば打ち首獄門じあぞと言うと、誰も代官の言う事はきかずみんなは平伏したのです、代官残念じゃったな、そなたはは藩からきついお咎めがあるじあろうと言うと、

座り込み脇差を抜いて腹につきたてようとしたので、脇差を叩きおとし切腹すれば済むものではない、藩は財政破綻寸前じあ、今回セリを藩が仕切る事にしたのは、公平に冥加金を集め、

て藩再建の一翼にしたい為じあ、


これまでの罪滅ぼしに、藩の再建にまい進するのがそなたの役目である、蓄財した賂金は総て藩に差し出せというと、わたくしをお許し下さるのですかと言うので、わしの言う事を聞け、

ば今回は目を瞑ろうと言うと、承知しました総てを藩に差出し、これ以降は不正はやりませぬと言うので、それなら許してやろう治世に精を出すが良い、後は阿蘇屋だなそなたは斬首、

じあな、


そこになおれと言うと、命だけはお助けをと言うので、ならばお前も不正で儲けた金寸を総てさしだすかと言うと、ハイと言うので、蔵にはいか程あるのじあと言うと、3万二千両に御座、

いますと言うので、それでは5千両は残して2万7千両は没収する、代官はいくらあるのじあと聞くと、5千両に御座いますと言うので、4千両は没収する、その中から1万両は幕府に差し出、

残りの2万2千両は、


直ちに馬に積み込み、国家老に届けるのじあ、直ぐに支度をして、護衛をつけて運ぶのじあ、1万両は千里屋に届けて、為替手形にすると言うと、代官、阿蘇屋が承知しましたと言うので、

それでは直ぐにとりかかれと言うと、それぞれがセリ場をはなれたのです、源三郎は千里屋に行き、為替手形を返してもらい、さらに1万両の為替手形を書かせて、これで良いかと言うと、


これで百姓も町衆も、安心して暮せます、有難う御座いましたと言ったのです、山形に博打で没収した金は、総て2分銀に両替して、馬にそれぞれ積み込んでくれと言って、積み込ませた、

のです、代官が用意が出来ました、私が城下まで運びますと言うので、家老宛に1万2千両は藩、1万両は大田屋渡し物産開発の資金にするようにと文をしたためて、金寸は阿蘇屋が寄進し、

た事にしておく、ここであった事は不問にしてやると渡すと、承知しましたと言うと出立して行ったのです、


阿蘇屋に源泉の値上げなどやめることだ、博打場は続けよ但しイカサマはやるな、代官所への寄進は月50両にせいと言うと、承知しました、これよりはまつとあな商いに精を出しますとい、

うので、約定をたがえると打ち首じあぞと言うと、肝に銘じますというので、これでここの巡察はおわりじあと言うと日田に向かい出立したのです、銀二が見事なお裁きでした金鉱を探さ、

なくても、


悪人が金鉱と同じですねと言うので、七衛門がそういう訳だよと言うと、みんながどっと笑ったのです、半日で日田の陣屋町に着いたのです、ここは毛利藩の支藩の城下町であっのです、

今は天領で、西国の郡代の統治なので、九州の天領地の総代の、役目を担っているので、通常の代官より格上だったのです、旅籠に宿を取り、町に巡察に出て様子を探る事にしたのです、

女将が郡代様がおみえですがと言うので通すように言うと、


部屋に入って来て、西国郡代の各田陣内に御座います、巡察ご苦労様に御座いますと言うので、よくわしが来る事がわかったなと言うと、勘定奉行の青山様より西国に巡察に出られたと、

知らせがありましたので、お待ちしていたのです、何なりと申しつけくださいませと言うので、ともかく天領地内を巡察してからじあが、そなたの評判は良くないなと言うと、材木の横、

流しの噂でしょうが、


それがしはそのような事はやっておりませぬ、幕府には販売した代金と税は総て納めております、徹底的にお調べくださりませと言うので、それなら良いのじあと言ったのです、まずは、

挨拶までと言うと郡代は帰っていったのです、掃除をして待っていたのであろう、帳簿は合わしてあるな、日田屋には金は置いてないのじあろう、とりあえず調べてくれと飛猿に言うと、


承知と部屋を出て行ったのです、銀二がどうやったのでしょうかと聞くので、日田屋に言って横流しした今年の分を帳簿に載せて、金を陣屋の蔵に入れたのじあよ、わしが帰ったら元に、

戻すのじあよ、納めるのは年末であり、わしが江戸に帰り確認まではしないじあろうと思っているのじあな、去年の分と比べれば横流した分が増えているはずだが、ひょっとしたら去年、

分も帳簿は改ざんしてあるかもしれんと言ったのです、


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