ありきたりな毎日 放課後

「あー寝てたら終わったわ」

今日はいつもよりぐっすり眠れた気がする。そういえば昨日は遅くまでゲームをしていたからかな。

「ほんと寝るのうまいよね。そんな技術どこで身につけたの」

「そうそう、先生に指名されても普通に答えてるし」

数学の時間にいきなり名前を呼ばれて飛び起きたらこの問題解いてみろって、ありきたりすぎるだろ。

「あれは簡単すぎたんだよ、黒板見たらさ3番の問題まで1から順番に解説してあって、4がない。だからなんとなく4かなあって思って答えたら会ってたよ。」

「いやいやいや、4番応用だよ。みんな10ぷんくらいかけてたよ」

そんなかかるものなのかな。4はそこまで難しくなかった気が…

でも言っちゃうとかわいそうだしごまかすか

「予習してたから答え覚えてた」

「うそですね。」

「あなたが予習なんてするはずがありません。昨日はどうせゲームでもしてたんでしょ」

やべ、ばれた。なんでバレるんだろうな。頑張ったのに

私たちは電車の待ち時間にこれを話していた。入学して家が近いことを知ったので毎日帰りだけ一緒だ。行きは休むときとか急いだり遅れたりするときに連絡するのが面倒だからという理由でそれぞれで行っている。

電車まだかなーおそいなー。なんかすることあったけ?

「あ!カラオケ!」

「あ!忘れてた!」

「あ!明日行こう!」

「最後のおかしいだろ」

「でも乗りに乗ったほうがいいかなと思いまして」

「んじゃ明日いこか」

明日、か。大丈夫だろう。どうせ私は一人だし。金貯めなきゃな

どうしよ依頼受け付けるかな。

電車が音を立てて向かってきた。いつ聴いてもこれはうるさいと思う。日本よ、変なロボットとかAI開発する暇があるなら一般市民になじみのあるものを改良してくれよ。頭の中で愚痴を言ってもしょうがないしやめることにした。



二人と別れて家に向かっていく。そういえば今日の宿題なんだっけ。

明日やればいいか。どうせ少ないし。

そんな時、頭上に一粒の雨。これはやばいと思った頃にはもう遅く、ゲリラ豪雨並みの雨が降ってきた。

やばいよ、今日は洗濯機回すつもりなかったのに。これじゃあ回さなきゃダメじゃん。洗濯めんどくせえええええ。ということしか考えていなかった。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る