暗器屋さんとその後日

「いらっしゃいませー。今日は何をお求めですか?」

「お店変わりました?前に来たときよりも綺麗になったというか。」

「はい。少し内面をリフォームしてみました。」

「…そうですか。」

「で、何をお求めですか?」

「じゃあ今日は…」

ここは『中根商店』、昔ながらの駄菓子屋さんの見た目で山に囲まれたThe 田舎に店を構えている。先日前々話の店主による不祥事で一度店が吹き飛んだが店主よりも役に立つシオンの対応により、中根商店を復帰することができたのだが店主による不祥事のため客に言いにくく、僕の提案により心機一転リフォームということにしたのだが…。



「では、これで購入手続きは終わりましたので。」

「どうもー。」

「「「「ありがとうございましたー」」」」

佐々木が対応していた客は入店時には持っていなかった袋を手に店を後にした。

「やっぱりリフォームで終わらせるのは無理がありますよ。今までずっと店内も駄菓子屋スタイルだったんですよね?さっきのお客さんもずっとキョロキョロしてましたよ。」

「いやーそういわれても…シオンちゃんの呼んだ大工さんが「サービスしときますっ!」ってことで…」

「何よ、大工のぽんぽんが悪いって?だいたいこんなことになったのは店主のせいじゃない。」

「これでリフォームですか、そうですか。で納得できるわけないよね?というかあの大工さんぽんぽんって言うの?」

「すいません、店主黙ってください。シオンさん、ちょっと質問良いですか?ぽんぽんのリフォームのことなんですけど…」

シオンの言っていることは正しい。すべての非は店主にある。あるのだが…佐々木がシオンに文句を言うのも納得できる。何故なら…

「昔ながらの駄菓子屋さんから急に宇宙船の内部ってぽんぽんはどういう感性してるんですか?誰か「スター〇ォーズ好きなんですー」とかぽんぽんにぽんぽん言ったんですか?ぽんぽんって言う人名前並みに頭いかれてんですか?」

「ぽんぽんぽんぽんうるっさいわね!傘喰!ぽんぽんに謝りなさい!」

「何でぽんぽんに謝らないといけないんですか!ぽんぽんの感性がぶっ壊れているのも悪いじゃないですかぽんぽん!」

「何言ってるぽんぽん!ぽんぽんは悪くないぽんぽん!」

「ねえ、傘くんとシオンちゃん、まさかぽんぽんって言いたいだけ?」

「「うん。」」

仕方ないじゃないか、ぽんぽんって普段言わないから新鮮ですごい楽しいんだよ。

「うんって…佐々ちゃんも二人に何か言ってよ!」

店主の訴えに佐々木は傘喰やシオンのようにニヤニヤせずに真顔で言った。

「無理だぽん。」

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