暗器屋さんと手持ち核

「「「「ありがとうございましたー」」」」

今日も無事に最後の客が店を後にした。

「さて、店主今日も無事終わりました。さっきの客は何を…」

「やっぱり聞くよね。その質問。」

店の掃除をしていた佐々木は手を止め、店主に恒例の質問をした。

「たしかに気になりますね、さっきの客なにも持たずに店を出ていきましたね。」

佐々木同様に先程の客が気になっていた傘喰が店主達の会話に入っていった。

「さっきの客はちょっと特殊な人でね、傭兵やってるようだよ。」

「へぇー…どこで?」

「ここからはお客様情報なので駄目だね。」

「そうすか、じゃあ本題に戻って…何を買ってったんですか?」

「以外にあっさり引き下がるんだね…傘くん」

「僕は別にどーでもいいですよ。佐々木ちゃんは?。」

佐々木は特に聞いてなかったのか、ふぇ?と言いそうな様子で意味もわからず首を縦にふった。将来悪い大人に騙されそうで心配だな…ふと傘喰が店主を見るとこちらも傘喰と同じような顔をしていた。

「二人とも勝手に私の将来心配してますよね?」

「「勘の良いガキは嫌いだよ…」」

「で、何を買ってったんですか?毎回話ずれますよね。」

「そんなもんだよ。本題に戻るけどいい?」

「「はい。」」

「さっき買っていった物は『デイビー・クロケット』だよ。」

佐々木と傘喰は聞き覚えがないといった様子で首を傾けていた。

「何ですかそれ?」

「メタルギ〇ソリッド3でヴォ〇ギン大佐がヘリに乗ってソ連に向かって撃ったやつだよ。」

「「あーあれか。」」

「そうだよ。」

納得してくれてよかったよかったという様子で店主が頷いている。

「そうふぁよー。じゃないわよ。バカ店主。」

「…シオンちゃんには『そうふぁよー』って聞こえていたの?僕の声っていったい…」

今までずっと自分の銃のメンテナンスをしていたシオンが口を開いた。

「正確に言うとあんなに楽に撃てるものじゃないの。」

「と言うと?」

「まず反動がすごい、まあ、それはあの筋肉量で耐えれると思うけど、」

「耐えれちゃうんだ、ヴォル〇ン大佐」

「そういえば耐えれちゃってましたねヴォルギ〇大佐」

「そういえばホモでしたねヴ〇ルギン大佐」

「誰でしたっけ?相手」

「ライ〇フじゃない?」

「あー、雷〇にそっくりな?」

「どんどん話ずれていってないかしら!?あと、タチアナも愛人よ!っていいわよ!続けるわよ!」

「「「はーい」」」

「反動はさっき言ったとして、バックファイアがヘリを焼くわね。」

「はいはーい、バックファイアって何ですか?」

佐々木がよくわからない言葉が出たため、学校のように手をあげてシオンに尋ねた。

が、シオンは即答で切り捨てた。

「ググれ。」

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