暗器屋さんの母疑惑
「「「いらっしゃいませー」」」
ここは『中根商店』今日はいつもの店主、傘喰、佐々木の3人に加えて、
「いらっしゃいませ!きょうはなにをおもとめですか?」
先日、海外の巨大テロ組織相手にして無傷で帰ってきた金髪ツインテールロリっ子(合法)のシオン=ヘザーク=シークが接客していた。
「シオンさんって昨日あんなにたどたどしいしゃべり方してなかったよね?」
『・・・』
「うん、ロリっ子じゃないって他人に言ってるけど自分はロリ系ビジュアルをステータスとしてるんじゃないかな?
『・・・・・・』
「店主、シオンさんって何歳なんですか?」
接客をしていない傘喰達はシオンに対しての疑問や、嫌みをこそこそ話していた。
「ありがとうございました!またきてくださいねー!」
「「「ありがとうございましたー」」」
恐らくシオンの接客が終わったのだろう。シオンは今までの『接客用の何も知らない純粋な顔』から『何もかもに疲れきった顔』にフォルムチェンジ
「よし、お前ら座れ。いや、違う、正座だ。床がフローリングで足が痛い?知らねえよ。いいわよ、『ジャパニーズDOGEZA』しても。」
映画に出てくるようなスパイのようにフリフリのスカートの内側からハンドガンを取り出し、傘喰たちに構えてきた。もちろん店主はこの店で一番の権力を持つためこの場を押さえることが…
「ちょっと、店主の僕に銃を向けるなんて…」
「shut up!」
「はい…」
押さえることが…出来なかった。
「もー店主ーしっかりしてくださいよー!なんですか、ロリっ子相手に口喧嘩で負けちゃってるじゃないで…」
「…shut the fack up」
「すいませんでした…」
口喧嘩になればこの店で完全無双をしていた佐々木も謝罪をしながら素直に正座した。
しかし、シオンはまだ足りず畳み掛ける。
「そもそもさ、あんた何よ!私よりも年下の癖に私よりも胸がでかいなんて!ムキィィィ!」
そう言いながらシオンは正座しているはずなのにちょうど良い場所にある佐々木の胸に正拳突きを繰り返している。シオンの手が佐々木の胸に刺さるごとにその豊かな胸が跳ね返す。うーん、良きかな良きかな
「痛いですよー。その僻みが。」
「う、うわぁぁぁん!店主ぅぅ!佐々木がいじめるぅぅ!」
口喧嘩の戦神、佐々木に思わぬカウンターをうけたシオンがマジなきをしてしまった。助けを求めた相手はそう、圧倒的包容力を持つ店主だ。
「よしよし、そうだねーいじめるねーでもさっきのはシオンちゃんが悪いねーごめんなさいしよっか?」
店主の言葉がシオンの紙装甲の心を癒し、素直にさせた。
「…うん、ごめんなさい。」
「(店主…まさか…シオンさんの…母親?)」
「(まさか…ねぇ?店主?)」
「(僕…二人には女性に見えてる?)」
というかそんな事よりもシオンさんは英語圏の人なんだね…
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