暗器屋さんの仲間

「「いらっしゃいま…せ…?」」

ここは『中根商店』今日もいつも通り復讐用のアイテムを多く取り揃えている。

いつもなら平社員、課長レベルのおっさんが店に来るのだが…

入店してきたのは日本では通りすぎたら誰もが二度見するようなきれいな金髪のツインテール、そして…小学校高学年くらいの女の子だった。

ようするに、アニメに出てくるような理想のロリっ子だ。

「(これは…どうします?傘喰さん)」

「(うーん…どうするかね…店主は…今いないし…ね?)」

店主は今現在ふらふらどっかに行ってしまったつまり、責任は僕に!どうする!突き返すか?いや!この子がかわいそうだ!恐らく頑張って来たんだろう!しかし、ここは子供にまだ早い!どうする!くそっ!優柔不断、ヘタレ野郎な僕をぶん殴ってやりたい!いや、殴るか、うん自分を殴っちゃおうか。よーし!1…2…3…うおぉぉぉおお!無理だよ!というか何やってんだよ!あのロリっ子何も言わずに立ってるよ!「ほぇ?」って顔してるよ!

自分、傘喰は一人苦悩していた。横にいる佐々木はこちらを見て若干引いている。良いよね!責任者に任命されている僕にたいして任命されてない佐々木ちゃんは!

傘喰が葛藤しているところに店主が帰ってきた。

「ただいま~。いや~新刊結構出ててさ~買いすぎちゃったよ~へへへ~お客さんかい?ずいぶん小さいね…ってシオンちゃんじゃないか!」

「えーと、どちら様で?」

「あ、これが初めてなんだね。こちらシオン=ヘザーク=シークちゃん。この店唯一の銃使いだよ。」

「「は!?はぁぁぁあああ!?」」

「何、その反応、私は合法よ。けしてただのロリっ子ではないわ。先輩よ!」

そう言うとシオンは腰に手を当て、胸を張り(まな板だけど)ムッフーとでも言いそうな顔をしていた。そんな様子を見た傘喰と佐々木は…

「あ、これだめだ、このロリっ子は…変な方向に目覚めそうだ。」

「傘喰さん…それはだめですね。このロリっ子なら…わかりますけど。」

「うがぁぁ!ロリっ子ロリっ子うるさい!何よ!合法なのよ!良いじゃない!新入りなの?この二人は!」

「あ、はい。傘喰です」

「佐々木です。あのー、今まで何を?」

佐々木が今まで気になっていたことを聞いた。

「ちょっと政府のお偉いさんに頼まれてね、テロ組織一つぶっ壊してきたのよ。」

シオンが頬を膨らませ、少しふてくされながら呟いた。


「「え…」」


そんな事やってんの?この店、というか政府公認なの?

「復讐なんですか?それ」

そんな傘喰の問いに答えたのは店主だった。

「うん。どんなに金積まれても復讐目的じゃないと動かないからね。ちなみに理由は善良な国民が殺されたからだって、総理が。」

「総理が。じゃないのよ!ほんとにっ!国内の組織じゃないじゃないの!」

うん?、ちょっと待て、国内の組織じゃない…?

「ごめんごめん、まさか国外なんて思わなかったよ。」

なんなのこの店…国外のテロ組織に一人でケンカ売って壊滅させる…さらに見た目が…ロリっ子で…なんだかこの店で働くのが不安になってきたんだけど…。

というかシオンさんって何歳なの?

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