暗器屋さんのお仕事[2]

「どうしましょう!大変だ!助けて佐々えもーん!」

「なんだい傘喰君は、じゃあこれを貸そう、テッテテー『ドローンー』!

「ド〇えもんのパクりはやめろぉぉぉ!」

「なにを言っているんだい?傘君、僕はそんな名前の猫型ロボットなんて知らないよ?」

「僕はドラ〇もんが猫型ともロボットとも言ってませんけど…。」

ここは『中根商店』

山に囲まれている田舎に店を構える。外見は昔ながらの駄菓子屋なのだが売られているものは復讐したい人専用に武器を貸し出し、販売を行っている店。噂では実際に暗躍しているとか。

「はははーばれたかー。」

能天気に笑う爽やかな好青年、通称・店主と。

「あ、そう言えばドラえ〇んのポケットの中のアイテムって買ってるらしいですよ。」

たいして役に立たない雑学を披露する黒髪ストレートで整った顔の佐々木がいて。

「そうだったんですか、でもそれだったらかの有名な使えねー『荷物運びよ〇荷物』とか何のために買ったんですかね?」

特にたいしたボケもしない一般人、傘喰とその他で経営している。

「「たしかに気になる。」」

「でしょ。」

ある程度の時間3人で笑ったあと、何となく電源をつけたテレビからニュース速報が流れた。

「えー、速報です。本日、愛知県名古屋市にて無差別狙撃殺人事件が起こりました。容疑者は未だに逃走…」


このとき3人の間に浮いていた平和な雰囲気が一気に凍りついた。

「「「これってさっきのサラリーマンじゃね?」」」

「えーと、操作用タブレットはどうしたんだい?佐々ちゃん。」

「ここにありますけど…えーと、〇ラえもんの秘密道具を調べたりしてまして…ドローンとの接続が切れちゃってますね。」

「ドローンって自動運転じゃなかったんですか?」

「うん、佐々ちゃんと傘君に見えないように操作していたんだよ。」

この事件では、数多くの死者を出し、店主の手先が器用というのみが分かったのだった。

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