10話 光る石

「ねぇ、ここの風、気持ちいね」

はるかは、順に言った。

「そうだね」

すると!笹久保が驚いた様子でこちらを見てくる。

「どうしたの、笹久保?」

と、順が笹久保に聞く。

「あそこ見て!何か光ってる!」

「どこ?」

「あそこだよ、あそこ!」

笹久保が言った通り、滝の奥が光っていた。

順とはるかは、

「なんだろ…」

笹久保が冒険心が出たのか、行く気だ。

「笹久保くん。危ないよ!川の流れも早いし…」

心配そうにはるかが笹久保に言う。

光を出していたのは、1つの石だった。

「何、その石?光ってるよね」

順が笹久保に問いかける。

「そうだな。輝いてる」

すると、ポツポツと雨が降り始めた。

「え!今日、雨なんか降る予報なかったのに!」

順が慌てながら、言った。

山の中の気候はすぐに変化した。雨はだんだんと強くなり、身動きも取れない状況だった。ほんの数分で川の水位は上昇し、怖くて仕方なかった。

「どうしよう…」

はるかの声が漏れる。



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夢の世界からきたゆめちゃんseries1 @しげお @shigeoo

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