8話 過去II

彼女はとても良い子だった。

その子が、凶悪犯の娘であろうが、彼女に罪はない。

あの時、遊んだことは間違えではないと思う。

あの体験を彼女と出来たことは幸せだった。


翌日


終業式。ついに、夏休みだ。

「はるか、順!ついに、夏休みだね。」

と、笹久保は楽しそうに俺たちに、声をかけてきた。

すると…

「笹久保〜。今年の夏休みも大量の宿題…。」

と、順はお願いをするような口調で笹久保に言った。

「今年は手伝わないからな!去年もそんなこと言って、ほとんどの宿題を手伝わされたからな。」

笹久保は厳しく順に言った。

そんな2人の会話を聞いていたはるかが言った。

「ねぇ。夏休みみんなで一緒に遊ばない?」

女の子から誘われたのは初めてだった。

思わず言ってしまった。

「本当にいいの?」と。

すると、はるかは可愛らしい笑顔で、

「うん。いいよ。」

ここから始まった。

俺たちの夏休みの…

思い出が。

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