リーゼロッテ・ヴィルシュテッターについて

 コックピットで戦闘演習を行う女性。

 身につけているドッグタグには、“リーゼロッテ・ヴィルシュテッター(性別や名称変更可能)”と書かれていた。


「退屈ね、あの機体たちは」

 クレヴィアスから降りた私は、今回の演習結果を確認する。

「文句無しのパーフェクト。けれど、今までは当たり前だった。そして、これからも」

 そう。

 ヴィルシュテッター家での教育は、私に「パーフェクト」を要求。強制せず、しかし「パーフェクト」の快楽を教え込まれ、そして見事にはまってしまった。

「失礼します、少佐!」

「どうしましたか?」

 いけない。つい物思いにふけってしまっていたわ。

「新しい機体の受領が、完了いたしました!」

「ご苦労様。格納庫には自分で向かうから、下がってちょうだい」

「はっ! 最後に、こちらはスペックなどをまとめた書類でございます」

「いただくわね」

 報告役を下がらせると、格納庫に向かうことにした。


 ふふ、この淡い色合い。何度見ても、ゾクゾクするわね。


 そこには、30m近くの機体、レヴァレアスがわたしを待っていた。

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(“異世界社長戦争”参加用)オリジナルEnemies 有原ハリアー @BlackKnight

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